shigehachimanさんのレビュー
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マンガでやさしくわかる業務マニュアル
日本能率協会コンサルティング, 浜田正則, たみ / 日本能率協会マネジメントセンター
概要です
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なぜ、マニュアルが必要か。
何を、マニュアルにするのか。
媒体をどうするのか。
作成は、誰が行うのか。
作成後のメインテナンスは、どうするか。
といった内容の大枠を説明している。
マニュアル作成を命…じられたりしたら、最初に概略を掴むには、お勧めできる。
しかし、あくまで概要書であることには間違いないため、実際の作成となると、別の参考書が必要となろう。
どのような様式にするのか。
マニュアルの電子化は、どのようなソフトで行えるのか。
実際の作成業務担当者を専任とするのか、兼任させるのか。
メインテナンスを誰がどのように行うか。
………などなど、いざ始めて行くには、壁にぶちあたりそうだ。
で、作者を見ると、「日本能率協会コンサルティング」…………。
やっぱり、コンサルが必要???? 続きを読む投稿日:2017.02.01
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ツレがうつになりまして。
細川貂々 / 幻冬舎文庫
大変な病気を明るく描写
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人は多かれ少なかれ「誰かの役に立ちたい」という気持ちを持って生きているのではなかろうか。
その一方、自分と誰かを比べ、「自分は○○さんより優れている」とか周囲から「優秀な人」と思わ
れたいと思っている…のではないだろうか。
そういう意識の中で、「俺(もしくは私)がやらねば!」がオーバーワークを招き、眠れなくなるまで働き、
結果「うつ病」になってしまう。誰にでもおこりうる状況で、「こころの風邪」と呼ばれる所以なのだろう。
そんな「うつ病」の状況を、明るく淡々と描いている。生真面目すぎる夫に、会社を辞めさせ、ダラダラ
過ごすことを覚えさせる。それでも当の本人は、自殺を考えたり、電車に乗ることも困難であったり、
少し良くなったと思えば、すぐに元に戻ったり・・・。こういった「うつ病」の症状を中心に描いている。
明るく描いているからこそ、「乗り越えられるんだ」という感想を抱かせることに成功しているともいえ
る。けれども、会社を辞め、奥さんの収入だけが頼りになるという現実が、突然家庭にやってくること
は、到底受け入れられない人が多いのではなかろうか。
金銭的にどう乗り越えるか。精神的にどう乗り越えられたか。そういう点は描かれていない。そういう
ことを知りたかったので、★マイナス1。
続きを読む投稿日:2017.02.25
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その後のツレがうつになりまして。
細川貂々 / 幻冬舎文庫
経験
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第1弾が、「うつ病」そのものを描いていたのに対し、その対処の仕方、自分たちの誤った対応を描いている。
また、あの頃はこう思っていたとかの感想も交えている。
突然やってくる現実にあたふたしたことが想像さ…れる。
うつ病前はいきいきと優秀な人だったのが、電車に乗ることさえできなくなる現実が描かれているといっていい。
それをどこまで周囲が受け止められるか、正しく対処できるか。そういったことの参考にできる内容だ。
けれども、「うつ病」患者ファーストな視点はかなり暑苦しい。なんで、「うつ病」ってだけでこんなに神経使わない
といけないんだ?という疑問だけが湧き上がり、共感できなかった。しかも、夫も「うつ病」だから甘えて当然みた
いなところがあり、どちらかというと嫌いなキャラクターだ。共感できないので、★3としました。 続きを読む投稿日:2017.02.26
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警察手帳
古野まほろ / 新潮新書
巨大組織の一面
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テレビでよくやっている「警察24時」といった番組に出てくる正義感の強い人達が集まった組織の仕事の仕方、教育、昇進制度、マスコミとの付き合いなど警察組織全般が描かれています。
なぜ冤罪がおきるかとか警…察の裏の顔とか、警察の暗部を晒すといった内容を望む方は、読む必要はないでしょう。
印象に残るのは、教育システムと公平な昇進システム。
公務員が如何に文書を大切にするか、また、大事な書類を書けるように徹底的に教育するか書かれていますが、こんな教育を受けられるのは羨ましい限りです。
また、身だしなみを整えるためのアイロンかけの教育など、妻任せの身としては、反省したり・・・。
ただ、文体はかなり独特で、接続詞を句点で区切る文は、読みにくかったのと、途中警察内の階級や仕事の獲得の仕方が退屈過ぎたので、★マイナス2 続きを読む投稿日:2017.06.01
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定年ゴジラ
重松清 / 講談社文庫
自分が育った町並み
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年齢とともにやってくる定年(アメリカでは年齢差別にあたり違法だそうです)。
自分もその足音が聞こえてきました。「暇」になることは、目に見えており、自分は何者かとわれることになるでしょう。そして、同じ…年代の人が一斉に押し寄せた町は、定年と子の巣立ちとが同時期にやってきて、町が一挙に老いはじめます。その光景をうまく切り取っています。
大きな感動を呼ぶ本ではありませんが、ひっそりすべてが、ハッピーエンドです。
「長年連れ添った夫婦が一心同体になるというのは嘘だ。夫婦は、長い年月をともにすることで、自分たちが一人と一人ということを素直に受け入れられるようになる」というくだりは、丸くなるってこういうことかと妙に納得。
ちょっと退屈するほど、何も起こらないことに★マイナス2です。 続きを読む投稿日:2017.08.03
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ラーメン大好き小泉さん(5)
鳴見なる / ストーリアダッシュ
ちょっと蘊蓄が出てきました
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とにかくラーメン好きな美少女が、ラーメンを食べまくり、ちょっとやらしい顔で満腹を描くという感じの漫画だったのですが、ちょっと蘊蓄を披露しはじめました。美味しんぼのように押し付けがましくならないことを祈…ります。店の名前は基本的には出ないのですが、蘊蓄を語らせるようなら、店の名前を出してほしい。多分ハードル上がるし、無理なんだろうな…。 続きを読む
投稿日:2017.08.04