ツナさんのレビュー
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64
このユーザーのレビュー
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もしもし、還る。
白河三兎 / 集英社文庫
大人向け、暗め。だけど面白い。
5
昨年ダ・ヴィンチのプラチナ本と紹介されていてずっと興味を持っていた本です。
抗えない何かに巻き込まれながらも最善を模索しようとする主人公。
電話ボックスの中にいる現在と、主人公の思い出(過去)が交錯し…、離れ、また交わる。
いくつかの有名なパラドックスが登場し、物語が展開するうえで重要な役割を果たします。
個人的にこういう伏線貼りまくり計算しまくりの構成は大好物です。
主人公や他の登場人物の持つ性格のせいか全体的に低めのトーンで、結構ディープな話も淡々と語られていきます。
最終的に最善の選択をしたはずの結末も決してGOODENDという感じではないのですが、
それでも私の読後に残ったのは不快感ではなく奇妙な満足感でした。 続きを読む投稿日:2014.04.05
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アホガール(1)
ヒロユキ / 週刊少年マガジン
ありえないくらいアホなのに
4
なんなのだろうこのよしこに対する親近感と憧れは(笑)
よしこもあっくんもお母さんも他の子もみんな結構アホでだんだん収集つかなくなってくるあたり、カオス。
よしこの勢いに押されて「そうじゃねぇだろ」と思…わず声がでてしまいそうになる漫画です。
テンポが良いととるか単調だととるかちょっと好みが分かれそうなので、
まずはサンプルダウンロードをおすすめします。
クール系男子が振り回されるのを見るのが好きな人は、あっくん結構ツボるかも。 続きを読む投稿日:2013.12.29
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ハイキュー!! 3
古舘春一 / 週刊少年ジャンプ
烏野キャラ集結
4
2巻のレビューで「噂の・・・?」と書いて存在を濁した西谷が、堂々表紙をかざっていました(笑)
表紙は彼に独占されていますが、この巻では続々と烏野サイドに重要な新キャラ登場です。
西谷と菅原からとつとつ…と語られる烏野バレー部の苦い過去。
それはエース東峰だけでなく彼らの心にもまとわりつき離れない、思い出にするにはまだ生々しい傷。
鵜飼というコーチを迎えたことで行われた町内会チームとの練習試合、成り行きで参加することになった東峰への皆の反応は・・・?
折れたモップのエピソードがここで補完され、ついに烏野メンバー集結!
町内会バレーチームとの混成練習試合で様々な思いや悩みを心に秘めながらも
生き生きとコート内を動き回る彼らを見て、わくわくしない訳が無い。
そして次巻はカラスの宿敵、ネコ登場。 続きを読む投稿日:2014.02.11
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寄生獣(1)
岩明均 / アフタヌーン
大人買いして気がつけば朝。
3
「一気読みして寝不足にならないよう注意ですよ」と言われていたのに、やってしまいました。
正直、この作品が、ミギーが好きすぎて冷静なレビューを書ける気がしません。
内容は若干暗めで残酷だったり猟奇的なと…ころが多々あります。
でも、それだけじゃないんです。
生きるということ、エゴ、人間という生物の存在。
登場人物たちが淡々と、しかし絶え間なく何かを訴えかけてきます。
その訴えがボディブローのようにじわじわ効くので、読み終わる頃にはもうぐったりです。
でも、読了後に残る感覚は、ぐったりだけじゃないんです。
とはいえ難しいことは考えずに単純にSFものとして読んでもおそらく充分に面白く、
そのあたりのバランスも含め、本当に素晴らしい作品だと思います。 続きを読む投稿日:2013.12.31
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ヘウレーカ 1巻
岩明均 / ヤングアニマル
歴史に疎くても面白い
2
ヒストリエの読み切り版?という印象です。(←実際どうなのかはよくわかりません、ごめんなさい)
時代のうねりに翻弄される若人、自らうねりになろうとする大人、後悔とともに生きる老人。
最初から一冊にまとめ…る構想だったのかな、というくらいにすっぽり見事におさまっており、
ちょっとした映画を見ているような気持ちになります。
歴史ものだからといって敬遠されてほしくない作品です。
続きを読む投稿日:2013.12.03
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ハイキュー!! 6
古舘春一 / 週刊少年ジャンプ
vs伊達工、決着。
2
そして翌日の相手はシード校、青葉城西。
チャラチャラでスマートでカッコイイ及川だけでなく、したたかで努力家でひたむきな及川も見ていただきたいです。
試合シーンが続きますが、単調な感じがないです。かとい…って目まぐるしくて見づらいわけでもない。
おそらく構図とかにものすごく配慮されているんだろうなって思います。
茂庭キャプテンは本当にいい仕事しますね!ちょっと泣きそうになりました。
あ、あと田中はもっとモテるべきだと思います。 続きを読む投稿日:2014.04.19