hirokiさんのレビュー
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このユーザーのレビュー
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すべてがFになる THE PERFECT INSIDER
森博嗣 / 講談社文庫
天才とは何か
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理系の自分にはとても面白かった。1996年に描かれたとは思えないほどITの描写がすごい。緻密な計画を考え出し、それをやってのける行動力こそが天才たる所以かな。犯人に感服しました。また設定に垣間見える作…者の哲学が興味深い。エネルギー問題の解決策としてのバーチャルの提唱や、日本が液体社会だという考えは、小説ながら勉強になりました。 続きを読む
投稿日:2015.05.09
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博士の愛した数式
小川洋子 / 新潮社
数学の神秘性が心地良い
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記憶力のない博士が数学を語るからこそ、数学のもつ普遍性が際立ってており設定は秀逸だと思う。博士のやさしい人柄も相まって数学に関する逸話はどれもとても心地がいい。オイラーの公式自体の神秘性は面白かったが…、その公式が繋げる博士と未亡人の関係をもう少し深く掘り下げてほしかったと思う。 続きを読む
投稿日:2015.05.09
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わかりあえないことから コミュニケーション能力とは何か
平田オリザ / 講談社現代新書
グローバル社会におけるコミュニケーションとは
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コミュニケーションの多様化について考えさせられた。日本社会と国際社会の対比で話が進むが、言語/国の数だけコミュニケーションはあると認識することが大事だと感じた。海外で働いていると「阿吽の呼吸」的なコミ…ュニケーションは日本の強みだと思うので、この部分も大切にしていきたい。非常に読みやすい反面、実体験をベースにして話が展開するので、著者の言いたいことを系統立てて理解するのが難しかったかな。是非、再読したい。 続きを読む
投稿日:2015.05.09
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新装版企業参謀 戦略的思考とはなにか
大前研一 / プレジデント社
名著は色褪せないですね。
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名著は色褪せないですね。事例は古いですが、本筋は違和感なく読むことができました。この当時に低成長を予見して話が展開されている点、大前先生の先見の明には頭が下がります。中期経営計画の作成、製品ポートフォ…リオ管理の基礎を学べる良本。物事を考えるときに、「抽象化」のプロセスを通すことで、問題の本質に解決策を打つという思考は目から鱗でした。当時の勝ち組企業のいくつかが現在苦戦している点、どんな理由だったのか気になるところです。定期的に再読したいと思います。 続きを読む
投稿日:2015.04.16