【感想】流浪の月

凪良ゆう / 創元文芸文庫
(1376件のレビュー)

総合評価:

平均 4.4
684
483
124
16
5
  • 本屋大賞に外れなし

    作者の作品を読むのは初めて。
    本屋大賞に外れなしと思い、文庫化したところで購入。
    とにかく緊張感があるところが堪らない。
    ドキドキしながらページをめくった。
    「愛」ではなく(これも「愛」かもしれないけど)、更紗と文がお互いに相手を求めあう様が切実で心に迫ってきた。続きを読む

    投稿日:2022.03.15

  • 天才ですね

    凪良先生こういうの描くと非常に上手い
    途中まではページを捲る手が止まらなかったのですが
    苦しくなって読み進められず本を閉じてしまった。
    とはいえ気になってあくる日読了しましたけど。
    自分の道徳感やら色んなモノが揺さぶられるしで心の中がてんやわんやです。
    メンタルが超健康な時に読み直します。
    続きを読む

    投稿日:2022.03.27

  • さすが本屋大賞受賞作品

    久しぶりに読んでて胸がギュッとなる本に出会った。
    さすが本屋大賞受賞作品。
    世の中フェイクニュースで争いが激化するような時代、やはりありとあらゆる情報を正しく理解する事、選択すること、発信することはより重要だと思った。
    ただ、このような子供が出てくる話しの場合、個人的にはいつも違和感を感じてしまう。
    彼女のはなしⅠは9歳の更紗目線で書かれているのだけれど、9歳にしては異様に表現が大人だったり、比喩が入ったり、冷静だったりする。
    嫌なことをされても本当の事を言えないのだけれど、9歳児はもっと単純で、逆に素直に言うだろうと思ってしまった…私だけだろうか…
    ただ、これも物語だからこその話。
    話はとても面白いので☆4つ。
    続きを読む

    投稿日:2022.06.04

ブクログレビュー

"powered by"

  • 空時間読書備忘録

    空時間読書備忘録

    少女誘拐事件の被害者と加害者である文と更紗。事件当時9歳の更紗は、父を亡くし母に捨てられ、預けられた親戚の家で性被害を受けていたところを文に助けられた。文は自分の性発達に思い悩み幼児を拠り所とするも幼児性愛者ではない。事実と真実は違い出来事にはそれぞれの解釈があるだけで、何を言っても世間的には文は幼児性愛の異常者であり更紗は被害者としか見られることはない。絶望的に分かり合えない物語がここにある。人には人それぞれの悩みがあり、それを打ち明けることができわかりあうことのできる存在がいるのであれば、それは幸せなことだ。続きを読む

    投稿日:2024.04.14

  • ochamame

    ochamame

    内容は辛い場面が多いのに、読むのがやめられない作品だった。最後まで面白かった。
    心情が丁寧に描かれていて、主人公の心の移ろいが良く分かり、自然に感情移入していた。
    内容的には暗い方のお話なのに、主人公の二人のやりとりの場面はキラキラとしたエフェクトがかかっているように感じた。
    きれいな瓶越しに世界を見ているような美しい作品だと思った。
    物語なのに、主人公の二人が自由に心穏やかに過ごしていって欲しいと願わずにはいられない。
    続きを読む

    投稿日:2024.04.14

  • alouette18

    alouette18

    ずっと読みたいと思っていた本を娘に借りて読了。

    『汝、星の如く』で凪良ゆうを知った人にはぜひ読んでほしい。

    文庫には

    「文と更紗
     ふたりが楽に生きられる世界であるようにと願って
     書きました。

    という直筆メッセージの書かれた素敵なカードが入っていましたが、その願いとはまだかけ離れた現実。
    インターネットの怖さ、「普通」であることを暗に強制させられる家庭や社会、「普通」であることに安心する人間…
    いろいろなことを考えさせられました。


    続きを読む

    投稿日:2024.04.14

  • チルコート

    チルコート

    ところどころ都合の良い設定と感じるところもあったが、丁寧な心情描写とそれぞれの視点でのストーリー、答え合わせにとても引き込まれて面白かった。事実と真実は違う。。。

    投稿日:2024.04.13

  • saya

    saya

    事実と真実は違う。ほんとうにそうだと思いました。本当のことは2人にしか分からないのに、なんで勝手に洗脳されてるなんてことが言えるんだろう。なんで別に関係の無い人間まで「きっとこうだ」って決めつけるんだろう。そんな風に思ってしまうところが多々ありました。結局は自分都合の解釈で、相手の気持ちを動かそうとしているというか、、「あの人たち、ほんとに聞くだけだよ。それも自分の幸せを確認するために」という言葉。結局はそういう生半可な気持ちで面白がったり、自分より不幸な人がいるという安心を得てないと生きてられない人が居るから勝手な決めつけとかがあるんだろうなと思ってしまった。勝手な解釈でこの人は自分より不幸だ!私は幸せじゃないか!と思い込んでるけど、結局は勝手に不幸って決めつけてるだけで本当は幸せだったりするのにとか。色々かんがえてしまった。ハッピーエンドとは言えないのかもと思ったけどそれも私の勝手な決め付けであって、文と更紗にとってはこれはきっとハッピーエンドなんだ。と思えた。とても良かった。続きを読む

    投稿日:2024.04.12

  • 芥川あや之介

    芥川あや之介

    普通、普通、よく使う言葉だけど、それってあなたにとっての普通だよねと改めてそう思った。真実は一つで正義はいくつもあるという言葉が頭に浮かぶ作品だった。優しさという盾で人に言葉をかけることがあるけれど、それは自己満足でしかないということを念頭において関係を築いていきたい。それでも自分が仲良い人にはなんでも話して欲しいと思ってしまう傲慢さもある。続きを読む

    投稿日:2024.04.11

Loading...

クーポンコード登録

登録

Reader Storeをご利用のお客様へ

ご利用ありがとうございます!

エラー(エラーコード: )

本棚に以下の作品が追加されました

追加された作品は本棚から読むことが出来ます

本棚を開くには、画面右上にある「本棚」ボタンをクリック

スマートフォンの場合

パソコンの場合

このレビューを不適切なレビューとして報告します。よろしいですか?

ご協力ありがとうございました
参考にさせていただきます。

レビューを削除してもよろしいですか?
削除すると元に戻すことはできません。