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円城塔 / 講談社文庫 (42件のレビュー)
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総合評価:
にゃんちゅう王子
1
まさに「睡眠導入剤」(笑)
読み始めて、「しまった!芥川賞じゃなく、直木賞にすべきだった!」と後悔。(笑) 覚悟して読み始めましたが、内容を読み取ろうとすると同じ所を何回も読んでいたり・・・ で、雰囲気を楽しもうと読み流す方法に…変えると不思議にすーっと頭に入ってきて、フワーッとひろがり、またスーッと消えてゆきました。 不思議なタッチの小説です。 読み終えてからでも、時々思い出したりします。これって小説と言うより・・・何だろう?続きを読む
投稿日:2013.10.01
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nannryou
文学的なあまりに文学的な…。
芥川龍之介の言葉ですが、文学のための文学という感覚がしてのめり込めませんでした。ただ幻想的ではあります。蝶とアイディアと先駆者の話と、奇妙な作者をめぐる人類の足跡を辿ろうとする文学的アプローチの二編か…らなっていますが。この後者の作品は読んでいてまるで意味が分かりませんでした。芥川賞の作品は僕には敷居が高いのかもしれません。それにしても作者の学歴は凄いですねえ。作品も飛んでますが、頭の方も飛んでる方なのでしょう。 星は5つです。続きを読む
投稿日:2015.08.04
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実験的
実験的でありつつも、小説としての体をなしているところが評価されたようですが。。。 私は、延々と続く、自慰的な言葉遊びの連続はきつく、苦手だと思いました。 文章自体は読みやすく「書けてないのが不快で読め…ない」というタイプではないので、 はまれば面白いかもしれません。 中学や高校時代の色々こじらせているころの私(?)ならば、楽しく読めたかもしれません。続きを読む
投稿日:2013.09.24
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ささかまん
個人的に初円城塔、初芥川賞作品。 何も分からない。でも、何も分からないのが面白い笑 "難解"と片付けるのは簡単だけれども、それでは勿体無い。自分の読力では到底全てを理解したとは言えないけど、作品の端々…からそんな考え方があるのかと、衝撃を受けた2作だった。「道化師の蝶」では誰が誰で、何が起きてるのか最後まで混乱。解説サイトを読んで5%くらい理解できた気がする。体から離れた着想を捕まえるっていう発想が面白かった。「松ノ枝の記」は翻訳作業は創作か的なテーマで、これまた独特な話だったが道化師よりは読みやすかった。続きを読む
投稿日:2024.04.12
ぶれいぶ
なんか面白いことを試みているということまでは理解できる、そこは分かる、、、 けど、その試みの面白みをキャッチすることができなかった、、、。。悔しい。。 流し読みには向いてない作品。
投稿日:2024.02.29
samoyed
2024.02.16〜2024.02.22 相変わらず、文意は読み取れず。 それでも、読後感は、良い。 なんなんだろう、この感覚って。凄いなぁ。文章として破綻してないし、書かれていることは分かる。?…??だらけでも、新作が出たら読まずにはいられない、作家です。 小学生の読解問題にしたら、凄い答えが出て来そう。続きを読む
投稿日:2024.02.16
かや
このレビューはネタバレを含みます
道化師の蝶 ・ずっと頭を回転させて読んだ 滅茶苦茶疲れた ・面白い面白くないとかじゃない、なんかもぞもぞしていて気持ち悪い(褒めても貶してもないです)。理解したいので続きを読みたくはなる。 ・読んでも読んでも、理解できるようで理解できない、そこに確実にあるんだけど、手を伸ばしてもさわれない。 は〜〜ん??なるほどね???もう少し読んでいったら理解できるかな???→できない の繰り返し。それが重なって重なって大渋滞よ。 ・読んでいると何となく、VRでみているものに触ろうとすると手をすり抜ける感覚を思い出す。わかる気がするのにわからない。もどかしい。同じ一文を何回読み直しても、前後と文章ごと読み返しても、文字は読めるのに理解ができない。 ・作者の確固たる持論とかセオリーがあって、それを小説を通して伝えようとしていることだけは何となく分かる。でもなにをいっているかわからん。具体例に落とし込んでほしい。パンピーの私にはこのまま理解するのは難しい。 ・時間とか次元を行き来しているのか…!?!?頭の中で全然整理できない。くやしい。 ・作者は物理学の研究者だったそうで、それを聞いたらなんとなくああ〜となる。 ・また、作者が影響を受けた作家が安部公房で、安部公房が影響を受けた人がカフカとからしく、それもなんかわかる ・ただ、カフカ同様前衛的と言われているそうだが、カフカみたいにザ・荒唐無稽かと言われるとそうでもない気がする。さっき書いたみたいに作者の中では一本の芯(確固たる持論)があって、それに沿ってはいるのかなという気はする。 カフカはまじで「夢」って感じのめちゃくちゃ具合だが、道化師の蝶はめちゃくちゃお酒飲んでから書いたのかな?って感じ。酔うと持論かましてくるタイプの人いるよね。酔いと熱量で何言ってるかは全然わかんないんだけど。そんな感じ。
投稿日:2023.10.29
kazuhisachiba
まるで言葉遊びをしているように感じられ,その実,言葉という事象の可能性を追究し,延いては知的生命体としての人間の限界を探っているのかも知れない.文学という名を借りた哲学的ディベート.平易にして難解,と…は正にこのこと.続きを読む
投稿日:2023.07.31
はるさめマン
互いの小説を、内容の成否を問わずに好き勝手に翻訳しあうという素っ頓狂な展開からはじまる「松ノ枝の記」。正直、最初は面食らってあまり入り込めなかったんですが、中盤から描かれる、ザゼツキー症候群という切り…口から謎を紐解いていく展開に圧倒され、一気に引き込まれました。円城塔さんすごい!めちゃくちゃ面白い! なぜ翻訳する必要があったのか、なぜ見たことも経験したこともないものの知識があるのかなど、序盤は理解不能だった謎が明かされる過程が気持ちいいですね。2人(3人?)の関係性も素敵でした。物語の展開が全て理解できたとはとても言い切れないんですが、読み返すたびに新たな発見がありそうなので、時間を置いて再読したいと思います。 上記の通り「松ノ枝の記」はどハマりしたんですが、表題作の「道化師の蝶」が本当に理解できなくて、その点が心残りです。中盤までは面白いかもと思えてたんですが、老人が出てきたあたりから何が何やらさっぱりで…。ループしてる?エイブラムス氏は男性と女性がいるけど何が現実?全くわからない…。誰かが解説してくれていると思うので、それを見て理解した気になろうと思います。続きを読む
投稿日:2023.06.15
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