【感想】チーム

堂場瞬一 / 実業之日本社文庫
(213件のレビュー)

総合評価:

平均 4.1
54
102
35
1
2
  • ヒートの原点がここにある

    一人の天才ランナーと30キロまでの男と揶揄される
    不運なランナーのドラマを描いたヒート
    ヒートで描かれた天才ランナーの原点がここにある

    究極のチーム競技といわれる駅伝のなかで
    唯一、個の寄せ集めチーム学生選抜
    彼らは何のために襷を繋ぐのか
    走る意義さえ見出せないなかで競技に臨む男たちの姿に迫る
    続きを読む

    投稿日:2014.10.15

  • 箱根駅伝”学連選抜”。彼らは誰のために走るのか

    一年の始まりは、お正月の箱根駅伝から。決めているわけでもないのに、そうなっている人も多いのではないだろうか。自分の出身校を応援する人も、自分と同郷の人を応援する人も、箱根駅伝そのものが好きな人も、誰もが楽しめる日本独特のランニングレース。

    この本の主人公は、「学連選抜」。毎年出場しているにも関わらず、いまいちピンときていない人も多いであろう彼らは、箱根駅伝本戦出場を逃した大学のなかから、予選で好タイムを出した選手が選ばれる混成チーム。いわば毎年変わる寄せ集め。でも、タイムだけで言えばそう悪くはないのだ。だけれども、ただ単に個人が早ければどうにかなるわけではない、だからこそ駅伝は究極のチームスポーツと呼ばれている。

    自分たちが上位に入れば、どこかの大学が得るはずだった来年のシード権がひとつ失われ、来年はまた難しい年になってしまうという矛盾にも近い存在は、いったい誰のために、何のために一本の襷をつなぎ続けるのか。白熱のレース描写に手に汗握る、名スポーツ小説。
    続きを読む

    投稿日:2013.12.09

  • 来年は箱根を観たくなる

    浦は、前年に箱根に城南大学(実在しない大学)の10区で崩れてしまい、シード校から外される結果を作ってしまった本人。
    翌年の予選会では、城南大学は出場できなかったが、浦は「学連」に選抜され、主将を任される。
    しかし、「学連選抜」はタイムが良かっただけで集められる寄せ集めのチーム───。
    球技の日本代表のように「日本」を背負うわけでもなく、集められたメンバーの意識もバラバラ───。

    浦は自分のリベンジのために走ることを決意し、目標を優勝に置いた。
    このチームを浦はどうまとめていくのか?浦はリベンジを果たせるのか?優勝の行方は?

    とにかくこれがテンポ良く進んでいきます。関東在住者ではないため、箱根駅伝は、正月にやっているくだらない番組の一つでしかありませんでした。
    けれども、この小説を読むと、小説の中でコースの解説がされていたり、箱根駅伝によって競技人生を終えなければならない状況が描かれていたりして、
    過酷なレースなことを知ったり・・・。
    来年はこの知識を元に楽しめそうなので、一度テレビでレースを観てみたくなりました。

    小説の結末は言えませんが、良い青春の1ページを見ることができました。おすすめです。
    続きを読む

    投稿日:2015.11.18

  • 軽い読み物でスカッと楽しめてお薦めです

    毎年恒例の箱根駅伝。シード校と予選会を勝ち抜いた大学だけが出場の栄誉が与えられる。
    そんな中で予選会を勝ち抜くことが出来なかった大学の中から選抜されたランナーで構成されたチームが
    学連選抜。浦は学連選抜のキャプテンを拝命する。
    戦う動機を持てないチームを、不満分子との対立に葛藤し悩みながらもチームはレースのスタートを
    きる。
    箱根駅伝を好きな人、テンポが良い小説が好きな人、軽い読み物でスカッと楽しめてお薦めです。
    続きを読む

    投稿日:2016.02.01

  • 箱根駅伝と学連選抜

    いつもテレビでたいして興味もなく眺めていた駅伝。変な大学名だな程度にしか思ってなかった学連選抜。選手一人一人がどんな気持ちで走っているのか、駅伝という競技に歩み寄ることができ、爽快な読後感が得られる作品でした。続きを読む

    投稿日:2016.09.29

  • ただ、走る。。。それだけのことなのに

    それとも、それだけのことだから?、、、ものすごく揺さぶられる。シリーズ全て読みたくなる。

    投稿日:2019.01.23

ブクログレビュー

"powered by"

  • ぽんか

    ぽんか

    堂場作品を初めて読んだ。
    駅伝に興味がない私でも面白く読むことができた。
    レース中の描写は細かくてそれぞれの選手の心情だったり状況が伝わってきた!

    投稿日:2024.03.04

  • kissarmy0814

    kissarmy0814

    2024.01.27
    結末には驚いた。この流れならこうなるだろうという予想は外れた。
    主務の人の良さが少し嘘っぽく感じるのは自分が年老いて素直さを失ったからか。

    投稿日:2024.01.27

  • はるパパ@ファミコンしようぜ

    はるパパ@ファミコンしようぜ

    今にも風切り音が聞こえてきそうなくらい躍動感のあるドラマ。駅伝そのものの魅力に加え、スポーツの枠を超えた人生の示唆に通じる豊かさを感じた。次の箱根駅伝が何倍も楽しめそう。

    ── 膝は敵であり、同時に頼りにしなければならない大事な味方だ。このまま俺の言うことを聞いてくれるのか。それとも裏切るのか─

    ケガの失敗という過去に怯える主人公が、体の声を聞きながらアンカーを走るシーン。もうハラハラする。こうして自分と向き合いながら、ゆっくり俯瞰し、内観すること。ヨガやマインドフルネスでも学ぶことはできる。ただしこれはレースだ。それもたった1時間の。両肩には仲間の信頼が乗っている。このジレンマに無性に掻きむしりたい気持ちになった。
    元々運動音痴だった私は、これだからチーム戦がイヤだったのだ。それなのになぜかページをめくる手が止められない。次へ次へと背中を押される。

    駅伝はチーム競技か、はたまた個人競技なのか。
    そんな問いに意味はないけど、考え出すと結構ハマる。きっとチームでありたいというのは、願いと言ってもいいのかも。人生80年のレースも、きっと同じなんだなーなんて思う。
    何が同じって?それは妻にわかってほし─後略
    続きを読む

    投稿日:2023.11.29

  • れんと

    れんと

    箱根駅伝の学連選抜をテーマにした作品。青春スポーツもの、いいですね。大好物です。10区あるのに4人しかクローズアップされてなかったことだけが残念でしたが、登場人物一人ひとりに感情移入できて良かったです。さて、走ってこようかしらん。続きを読む

    投稿日:2023.11.06

  • TT

    TT

    箱根駅伝予選落ちから集められる学連選抜にスポットをあてた物語。出場校ではなく選抜の寄せ集めで箱根を勝ちにいくってのが面白い。
    現実ではどうなんだろ?と調べてみたら、ちょうどこの小説が発刊された2008年83回大会で原監督が率いた選抜チームが4位と大健闘していた!今年の1区で飛び出した新田くんを思い出しました。
    でもやっぱり勝つのは現実的に難しい。4年間同じ釜の飯を食べた仲間との絆には敵わない。100回大会から廃止するようです。過去に公務員ランナー川内さんも出場しているのに残念ですね。
    箱根駅伝大好き!マラソン大好き!私も市民ランナーなので走るの大好き!早速「チームⅡ」続編読み始めました。
    山城~~~!!!
    続きを読む

    投稿日:2023.08.12

  • 1000

    1000

    箱根駅伝ファンにはたまらない作品。
    読んでるだけで箱根駅伝を感じられる、学連選抜に光が当たった作品。
    選手も監督も大変だろうなと思う。

    スポーツ小説といえば実業之日本社、箱根駅伝といえば原晋監督、駅伝中継といえば中村秀昭アナ、最強!続きを読む

    投稿日:2023.08.11

Loading...

クーポンコード登録

登録

Reader Storeをご利用のお客様へ

ご利用ありがとうございます!

エラー(エラーコード: )

本棚に以下の作品が追加されました

追加された作品は本棚から読むことが出来ます

本棚を開くには、画面右上にある「本棚」ボタンをクリック

スマートフォンの場合

パソコンの場合

このレビューを不適切なレビューとして報告します。よろしいですか?

ご協力ありがとうございました
参考にさせていただきます。

レビューを削除してもよろしいですか?
削除すると元に戻すことはできません。