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新川直司 / 月刊少年マガジン (54件のレビュー)
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総合評価:
エスティ
10
さあ、旅に出よう
自由なヴァイオリニストに引きずられる形でコンクールへ参加することになった公生。 2巻はコンクールが終わって、その余韻までを丁寧に描いています。 何と表現したものか非常に悩ましいのですが、皆さまにも経…験はあるでしょうか。 とある境界を超えると、視点が変わって急に世界が広く感じられる独特の感覚を。 勉学であったり、スポーツであったりと人それぞれだとは思うのですが、それと同じものを感じました。 特に最後のシーンは、その葛藤や高揚をとてもよく表現しているシーンだと思います。 読んでいるこちらまで心情が使わってくる、素晴らしい描写でした。 こうして旅への一歩を踏み出した公生。 垣間見た景色を胸に抱き、3巻へと続きます。続きを読む
投稿日:2014.10.13
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黒猫
5
踏み出せば世界は変わる
「キモチイイ」 「やってみたかったんだ」 2巻の中で、この言葉が出てくるシーンは象徴的で、 "やりたいことがあるなら勇気握りしめて飛び出してごらんよ?" "踏み出せば世界は変わる" という作者からの…メッセージなのだろう。 たとえ、飛び込んだ先が真っ暗な世界でも いつか星が照らしてくれることを信じて進もうじゃないか。 立ち止まっていても人生は勝手に進んでいくんだし。 余談ですが、2巻まででアニメの5話目までが収まっています。続きを読む
投稿日:2014.11.09
ニホンホンノムシ
4
季節は春から初夏へ
私は演奏家ではないし、演奏家の友達はいない。 なので、クラシックコンクールの景色、それも、演奏家から見た景色がどのようなものか、なんて想像しがたいのだけれど、それを一瞬だけ感じさせてくれるページがあり…ます。 そのページだけで私はオススメって言えると思いました。 物語は始まりの春から初夏に移り変わり、登場人物達の歯車が回り始めます。続きを読む
投稿日:2015.07.12
シシン
3
時が動き出す
一巻の終わりで涙を流しながら伴奏をお願いします。という彼女の問に応え、伴奏者を引き受けた主人公。 彼は本当に弾けるのか?この作者は絵も綺麗だけど、言葉の一つ一つにも意志がこもってる。 この巻での印象は…主人公が僕にはピアノしかないのかな?という問いにかをりと椿の応えが興味深い。 そして、かをりのセリフの一言一言が気になる。なぜそういう問いをするのか? 一巻で思ったけど、全力で人に力をかせる椿も渡も本当にいいやつ。 誰にも言い訳しない。それをするのが当然のように全力で力を貸すに力を貸せる登場人物の四人がすべてに憧れる。続きを読む
投稿日:2014.12.09
tommy
1
覚悟をきめろ
コンクールのはずが、出場した2人にとっては審査を受ける場ではありませんでした。 演奏家が音楽の旅に出掛ける。 再出発のスタートライン。 覚悟をきめろ。 そしてコンクールにもかかわらず、独奏者(ソリスト…)と伴奏者の2人は、ソリストとソリストとして聴衆を魅了してしまうのです。続きを読む
投稿日:2014.12.13
keyura
祝連載完結&最終巻刊行
わたくし的には裏読みを許して呉れる懐の深い作品でした。永遠の女性ベアトリーチェ・糟糠の妻ジェンマ・母ベッラ、三人の女性の愛と献身の物語として、ベアトリーチェの裏ストーリィを上書きした少女マンガとして楽…しませて頂きました。鬼と化した母に奈落に突き落とされた少年ダンテ。前門の黒猫後門の黒猫に阻まれて進退窮まつた彼の前に輝ける光の導き手として降臨したのは永遠の女性ベアトリーチェその人だつた。彼女は「付いて来い」と言つて彼を音無き闇のみなぞこから引き摺り上げると、「さあ、旅に出よう」と言つて音楽と云ふ自由の世界の旅へと彼をいざなつた。二人は最強のコンビ。比翼の鳥となつて音楽と云ふ自由の空の高みへと何處迄も何處迄も翔け昇つてゆく筈だつた。しかし、天が二物も三物も惜しみなく与へ彼をして「君は自由そのものだ」と言はしめた彼女にも致命的な弱点があつた。審査員が何でこんな子が無名なのだと驚き、彼女が同じ学校の生徒であると彼が知らなかったのもそれが原因。彼が少年Aでなければならなかつたのもさう。彼の音楽は教室の片隅で彼の上着を掛けられて微睡む彼女に捧げられたものになつた。音楽の話としてはこれでお仕舞ひ。さて、結果的に富と名声に囲まれて世を去つた彼は気付けば見覚えのある公園に立つてゐた。遊具の上で彼女がリコーダーを吹いてゐる。ケホケホとむせた彼女は目尻を拭ふと顔を上げて彼に目を向けると、ニヤつと笑つて言ふ。「やあ、少年A」。言葉も無く立ち尽くす彼に手を差し伸べて言ふ。「さあ、旅に出よう」。嗚呼、再びこの手を取ることをどれ程夢見たことか。それこそは彼のすべてであつたのだから。中断してゐた旅が始まる。と、作品は作品として、わたくし的にはこれが結末です。続きを読む
投稿日:2015.05.22
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Kei.Co
かをりが潔くてカッコ良い。どうやら重い病気のようだ。コーセーに早く立ち直ってほしい。コンクールのシーンは、課題曲を聴きながら読んでみたら臨場感があってよかった。
投稿日:2021.05.23
yajion
うじうじしてる主人公がようやく動き始める(叩き起こされる)2巻です。 私も、普段は布団から出るのも億劫で、新しいことに挑戦するまでに石橋を何度も叩いて渡る、もしくは渡ることを忘れるタイプなのですが、…そのせいで何かを始めるまでに人一倍時間がかかってしまいます。 他力本願というのもなんですが、岩の如く動かない自分をどつき回してくれるような人が自分を無理矢理にでも動かしてくれたら、それはとても嬉しいというかワクワクする経験なんだろうなと思います。 登場人物が動き始める巻なので、話の盛り上がりとしてはこれからですが、普段何事にもうじうじして布団から出たくないタイプの人がいたら、ぜひ読んでもらいたい話です。続きを読む
投稿日:2020.01.02
うらぐ
初読。音楽は五線譜に全て書いてあると言う母と、音楽は自由だと言うかをり。かをりの感性はとても瑞々しく映る。冷徹と情熱の狭間で、ピアノの前の公生は未だ囚われたままだ。椿とかをりは、それぞれに事情を抱えて…いる様子。次巻も楽しみ。続きを読む
投稿日:2019.02.21
おにけん
このレビューはネタバレを含みます
2018/6 コミック4冊目(通算21冊目)。かをりのヴァイオリンコンクールの伴奏を引き受けることになった公正。でもいざ舞台に上がってみても途中でピアノが弾けなくなってしまう。そんな時手を差し伸べたのはかをりだった。どんどんかをりに魅かれていくたびに公正の人生が色を取り戻していくように見える。かをりの体調はどうなのか?。次。
投稿日:2018.06.05
ホン・ヨンドル
音を失いピアノを止めてしまった元・天才少年有馬公生は、宮園かをりにバイオリンの伴奏を依頼され、音楽の世界へ帰還する。自分のピアノの音が聞こえない公生――2人はコンクール曲を奏でられるのか!? 真摯な姿…がまぶしくて、目が離せない! 音が視える、青春ラブストーリー!!(Amazon紹介より)続きを読む
投稿日:2018.05.25
naaaaatsuk1
無料アプリ。これレビューがすごく良かったから読み出したわけだけど、今のところその真意がわからず。もう少し読み続けると引き込まれるのかなと期待しつつ読む。今巻は公生を伴奏者としたかをりの二次コンクールから。「エロイム エッサイム エロイム エッサイム 我は求め 訴えたり」かをりが演奏前に呟く言葉。これどーゆう意味なんだろう。公生は母親の影が見えて途中で弾けなくなりかをりのコンクールは台無しに。でもアゲイン。無評価の中やり直した時は主役のかをりを喰うほどに。伴奏者と独奏者ってそんなに違うものなんだ。上手けりゃどっちもできるんだと思ってた。かをりが倒れたのは何か病気なのかな。死ぬ系の話なのかな〜前情報ないまま読み始めちゃったから、悲しいお話だったら嫌だな。苦手。椿は椿で先輩に告白されてて付き合うか付き合わないか考えてる様子。それぞれが14歳らしく色々悩んで成長していく話なのかな。最後はかをりにピアノのコンクールに出てと言われる公生。とりあえず続きを読んでみようかな。
投稿日:2018.03.23
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