エスティさんのレビュー
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このユーザーのレビュー
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四月は君の嘘(1)
新川直司 / 月刊少年マガジン
まずは、サンプルを
20
ピアノを弾くことから離れきれない男の子と、自由奔放なヴァイオリニストの女の子。
そんな、音楽を舞台としたボーイミーツガール。
1巻は主人公の紹介と2人の出会いがメインです。
演奏シーンは音の描写が一…切なく、表情と動きのみ。
だからこその迫力。だからこその臨場感。
感情の揺れや雰囲気が良くわかる画風で、すっきりとしていながらたっぷり味わえます。
と、余計な事をつらつらと書きましたが、最後に一言。
サンプルを読んで、2人の出会った瞬間が綺麗と思ったなら、まずは買ってみてもいいんじゃないでしょうか。
この漫画の始まりは間違いなくあのシーンだと思います。 続きを読む投稿日:2013.12.05
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四月は君の嘘(2)
新川直司 / 月刊少年マガジン
さあ、旅に出よう
10
自由なヴァイオリニストに引きずられる形でコンクールへ参加することになった公生。
2巻はコンクールが終わって、その余韻までを丁寧に描いています。
何と表現したものか非常に悩ましいのですが、皆さまにも経…験はあるでしょうか。
とある境界を超えると、視点が変わって急に世界が広く感じられる独特の感覚を。
勉学であったり、スポーツであったりと人それぞれだとは思うのですが、それと同じものを感じました。
特に最後のシーンは、その葛藤や高揚をとてもよく表現しているシーンだと思います。
読んでいるこちらまで心情が使わってくる、素晴らしい描写でした。
こうして旅への一歩を踏み出した公生。
垣間見た景色を胸に抱き、3巻へと続きます。 続きを読む投稿日:2014.10.13
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ハイキュー!! 1
古舘春一 / 週刊少年ジャンプ
バレー経験者にもお勧めできるバレー漫画
8
中学高校と6年間をバレーボール部で過ごした者です。
だからこそ言える。
この漫画は、バレーを本気でやる面白さが詰まっている。
まだ1巻なので登場人物は少ないし、試合だって3対3の練習形式のみ。
けれ…ど、影山と日向の背景とバレーに対する想いが浮き彫りになって、それがキャラへの愛着に繋がり。
そうして背景を知ることで、一つ一つの台詞がすごく印象に残ります。
もちろんその2人以外の何気ない台詞も、心に響くものが多い。
今はもう社会人でバレーをやってはいませんが、これだけ本気で取り組めるというのは幸せなことなんだなって。
懐かしさと羨ましさを胸に、読み進めたいと思います。 続きを読む投稿日:2014.05.20
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僕だけがいない街(1)
三部けい / ヤングエース
主人公が試される過去改変の力
7
再上映(リバイバル)という現象。
能力と言うにはあまりにも不完全だが、予想のつかない展開で読んでいても主人公と同様に緊張が走る。
その特殊性から再上映の印象が強いけれど、本筋は主人公を取り巻く問題に…ついて。
自分の知らないところで何かが動き、回想で入る幼少期の行方不明事件、そういった漠然とした不安をひしひしと感じながら読み進めていると、1巻があっという間です。
この1巻はそんな主人公の動き出した事態への導入なのです…が、3巻まで読み終わってから読み返すと何回も違う発見ができる良い漫画でした。
現在を上書きすることこそできないものの、読者にだけ許される制限なき再上映。
これから先が楽しみです。 続きを読む投稿日:2014.03.16
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四月は君の嘘(3)
新川直司 / 月刊少年マガジン
旅の準備と、旅の第一歩
6
コンクールに向けての公生の苦悩と、その周りの人物たちにスポットがあたる3巻。
今までに登場した現在に加え、新しく登場した人物のなんと魅力的なことか。
彼らの様々な想いが、公生に影響を与えてくれていたら…いいな、と思いました。
さて、悩める主人公である公生ですが。
そんな彼に言ったかをりの台詞が3巻での一番のお気に入りです。
具体的には131ページの、たった8文字。
このたった8文字の破壊力。
苦しい時にはときどき思い出して、自分自身も救われています。 続きを読む投稿日:2014.12.13
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ディーふらぐ! 1
春野友矢 / KADOKAWA
考えるんじゃない、感じるんだ
5
とにかく勢いが素晴らしい!
ボケとツッコミの応酬…というより主人公以外は全員ボケで主人公の喉が大変忙しい。
このテンポの良さとシュールさにハマると病みつきです。
同人時代からハルトモ先生の漫画は知っ…ていましたが、相変わらずの作風で嬉しい限り。
盟友のひろやまひろし先生の漫画もセットでチェックしてみると幸せになれるかもしれません。 続きを読む投稿日:2014.03.16