こさじ1/2さんのレビュー
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335
このユーザーのレビュー
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亜人(8)
桜井画門 / good!アフタヌーン
人は死ぬから人なのだ
7
不死人の闘い方をガッチリ本気で描いてくれる姿勢はさすが。
人はなんだかんだで死という平等さの上に存在してたんだと考えさせられる。そこから外れた生物は何を拠り所とするのか。
佐藤の考え方も、今まで全く主…人公然としていなかった永井の考え方も、今なら腑に落ちる。 続きを読む投稿日:2016.06.07
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魔王の始め方 THE COMIC 1
笑うヤカン, 小宮利公, 新堂アラタ / コミックヴァルキリー
オラ、エロワクワクしてきたぞ!
7
ストーリーラインは巨乳ファンタジー、勃興はドリフターズ、ご都合のようでいてその実リアリスティック。
最初に使役するのがサキュバスであるが、その理由がいちいち理に適っていて好感が持てる。
いろいろフッ…クがあってハマる人はハマるでしょう。
キルタイムもなかなかやる。
アニメ化するくらいならゲーム化して欲しいです。 続きを読む投稿日:2016.08.08
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こち亀ジャンプ
週刊少年ジャンプ編集部 / こち亀ジャンプ
今期の日暮熟睡男は別冊出張
7
1ページ目は予定調和。
いつも四年に一度目覚める男を探すところから始まるのだけど、時代が進むにつれガジェットを駆使したものになったり、価格や税率が変わり缶ジュースが100円でなくて怒ってる回などもあり…、時代変遷を見る上でも大変面白い。
4年に一度のキャラクターも10回目となり(12回)、最早レアキャラでもなくなってるのですが、この作品でしかできない事でしょう。
試し読みでWJのミニコラムで連載されていた特別寄稿イラストが見れてしまうのはお得。
中ほどにある荒木先生、尾田先生などのページは見れないですが。。
ポスターが入っていれば見れたのに、と思いました。 続きを読む投稿日:2016.08.25
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ゴールデンカムイ 2
野田サトル / 週刊ヤングジャンプ
違う、これはバックトラックだ…アイヌ民もやるとは思わなかった
7
待望の2巻です。待ち遠しかった。サイマル発売求ム。
アイヌの生活と北の大地の大自然、迫り来る第七師団とその目的、比較的おとなしめの囚人サイドといったところの所感。
アシリパさんの村へ到着しアイヌの…文化を描く。文化の面からも、国ってなんだろうという疑問を浮かび上がらせるあたり、実に妙です。
村の生活から取り巻く死生感まで簡潔に描かれているので読みやすい。もし罠の詳細説明とかまであったら白土テイストが増していたところです。好物ですけども。
第七師団は、軍隊の狂気とプロフェッショナルさを孕んでいて、登場するたびに緊張感があります。一兵卒までただものではない感がスゴイ。そんなヤツらでも巨大熊には普通に負けるパワーバランス。いいじゃない。
囚人サイドにはまだ戦慄を憶えるキャラクターはいませんが、土方がキラッキラしていました。
経験に裏打ちされた、老獪な達人キャラって大好きです。
最後に、今のところ杉本自身の生きる目的(金塊を得る)が弱い気がしていて、このあたりがストーリーの運びと共に明らかになっていくのでしょうか。
個人としての幸せスケールに敢えてとどめて比較としているのかもしれませんが、取り巻く陰謀がでかすぎて、自分だったら裸足で逃げてるなあと思う次第。 続きを読む投稿日:2015.04.01
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夜見の国から~残虐村綺譚~上
池辺かつみ / 漫画ゴラク
夜見の国から~残虐村綺譚~上
池辺かつみ
津山三十人殺しコミカライズ
7
書誌説明にもある通り、本作は日本事件史に名を刻む「津山事件」のコミカライズである。
戦時中とはいえ20世紀、世代的にもそれほど隔たりを感じない時代でありながら、その時代背景、価値観は現代とは大分違う…。
wikiの情報では測りかねる時代背景、風習を踏まえた心情描写が本作の肝で、推察ではあろうが、主人公・都居睦男の心がどう動き、行動に駆り立てていったかが描かれている。
事件史の中でも伝説化した理由のひとつに睦男のビジュアルがあるであろうが、懐中電灯を頭につけ、日本刀、散弾銃で武装という出で立ちは本作でも健在。
凄惨、というよりは風土、民俗、精神世界の描写が強く、wikiのように事件部分だけではないので狂気や残酷さはそれほどでないと思います。コミカライズものとしては貴重な一作です。 続きを読む投稿日:2016.01.13
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ファイアパンチ 1
藤本タツキ / 少年ジャンプ+
コンセプト以上に構図と画ヂカラがすごい
6
ジャンプ+で始まった異色作。世界観は未だ不明な部分が多いが、舞台設定に合わせたリアリティが作品に引き込ませてくれる。
主人公は死ぬまで絶対に消えない炎を体に受けた超回復能力者。つまるところの、燃えるウ…ルヴァリン。
体を焼かれる苦痛に四六時中苛まれながら、人にも寄り添えず、ただひたすらに復讐を遂げようとする青年・アグニ。既に神格化するレベルの主人公格である。
タイトルがシンプル過ぎて意識の温度差を覚えたが、そこも含めて屋宜知宏さんのアイアンナイトを彷彿とさせられた。 続きを読む投稿日:2016.08.08