桃太楼さんのレビュー
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このユーザーのレビュー
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聖剣の刀鍛冶(ブラックスミス) 16
三浦勇雄, 屡那 / MF文庫J
こういう話は同人作家に任せてもらえないですかね・・・・・(苦笑)
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番外編でありながら本編。
番外編と書いてありますが、1冊丸ごとエピローグです。
前巻のラストに物足りなさを感じていたり、ルーク・セシリー亡き後のリサが心配でたまらなかったりする人は必見の一冊です。
1…つ不満を言うのなら、やはり300年の物語を1冊で駆け抜けるのは「疾風怒濤」と言う言葉は確かに嵌りますが、文量として物足りなさを感じるのは事実。
是非とも、300年の間にリサに言い寄った男性がどのほど居たのかと言う番外編の番外編を読んでみたいですな。 続きを読む投稿日:2013.11.29
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超クソゲー1+2
阿部広樹, 箭本進一, 多根清史 / 太田出版
「クソゲー」と言う「ジャンル」
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過去に発売された超クソゲー及び超クソゲー2の抜粋本の電子化。
元々の超クソゲーで見られていたマニアックな視点はちょっとお休みで、「クソゲーと言うジャンル」を読み解くことのできる初心者向け構成になってい…ます。
電子化に際し、写真が縮小化されているため若干の読みにくさを感じますが、内容に関しては基本を押さえているといえるでしょう。
残念ながら初出の超クソゲーのパワーはありませんが、歴史的ソフトを抑えておくにはいい教本。ちょっとレビュアーの視点が偏ってる点は否めないので、1点マイナス。 続きを読む投稿日:2013.11.18
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木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか
増田俊也 / 新潮社
時代に封印されたプロレスの1つの歴史書
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とはいえ、すべてが真実と確定しているわけではなく、本書はかなり木村側にたったものの見方をしています。
力道山がプロレスラーとして以外の部分で悪評が高かったのは事実ですが、それを超えて怨念のようなものす…ら感じます。
また、「木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか」と言う事に対する答えは残念ながら本書にはありません。しかし、「木村政彦の手で殺すべきだった」と言う事を1から解説している本といえるでしょう。
プロレスファンにこそ読んで欲しい1冊ですが、それに加えて昭和のTVを中心とするエンターテイメント創成期を語る上でも重要な1冊だと感じます。 続きを読む投稿日:2013.11.15
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RUR
カレル・チャペック, 深町眞理子 / グーテンベルク21
アトムもドラえもんもこの作品が無ければ生まれなかった・・・・かもしれない
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説明にあるとおり、世界で始めて「ロボット」と言う人工生命体を登場させた物語です。
人間が都合よく機械を利用し、機械から反逆を受けると言うプロットは、こんな昔から使われてきた手ですが、今読んでも古さを感…じさせることはありません。
「人間に対するロボットの反逆」と言うところまでしか知らない人も多いのですが、実はこの話はもう少し続きがあります。カレル・チャペック的「創世記」ともいえるラストを是非読んでもらいたい。
ちなみに本作品は「小説」ではなく「戯曲」なので、SF作品にありがちな小難しい技術的補足説明とか心理描写とかがほぼ無く、ほとんどが登場人物たちの会話で成り立っています。この点、SF初心者にも読みやすく、理解しやすいのではないかと思います。
続きを読む投稿日:2013.11.15
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去年はいい年になるだろう
山本弘 / PHP研究所
現実に限りなく近くちょっとだけ違う世界
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SFの1つの手法ではあるものの、山本弘と言う作家を良く知っている人はちょっと違和感を感じるかもしれません。
山本弘たる人が、そこに思い当たらないのはおかしいと思えるところが何箇所かあるんです。
特に、…過去の作品である「まだ見ぬ冬の悲しみも」を読んでいる人だと、その違和感が読み進む上での引っかかりになってしまうと思います。
個人的には、「山本弘」を取り巻く物語にする必要があったのだろうか、と言う点が一番の疑問。
それを除くとSF作品としても出来がよく、タイトルに書いたとおり「現実に限りなく近くちょっとだけ違う世界」を堪能することが出来ます。多重世界論を含む歴史改変ものとしてはちょっと異質ですが、山本弘らしい解釈がここに登場します。こういう考え方もあると言う感じで読んでいくと、新たなSF像が見て取れるかと。 続きを読む投稿日:2013.11.11
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新ソード・ワールドRPGリプレイ集10 名乗れ!今こそ大英雄
秋田みやび/グループSNE, 清松みゆき, 浜田よしかづ / 富士見ドラゴンブック
街の便利な英雄
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いろんな意味でへっぽこだったパーティですが、こんな英雄が居てもいい?!
危うくアレクラストの英雄二人のイメージを地の底に落とす勢いでしたが、それもこのパーティの味。
どこまで言っても「街の便利な英雄」…であり続けるへっぽこーずに乾杯! 続きを読む投稿日:2013.11.11