御殿まりさんのレビュー
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このユーザーのレビュー
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くまみこ 1
吉元ますめ / KADOKAWA
都会っ子クイズでこの本のとりこになりました。
9
池上彰さんのように何でも知っている熊の[ナツ]と
何も知らない巫女[まち]のハートフルコメディです。
都会に憧れるまちへ生きていくのに必要な知識を
問うナツの都会っ子クイズに悩むまちがおもしろすぎ!…
実を言うと僕も小さい頃あの会社を「オイオイ」と呼んでいました。 続きを読む投稿日:2016.07.30
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ゴブリンスレイヤー
蝸牛くも, 神奈月昇 / GA文庫
登場人物に名前がない!こんなのあり?
9
主人公はゴブリンだけを倒す者「ゴブリンスレイヤー」。
名前は分からず「ゴブリンスレイヤー」と呼ばれています。
ちなみに、他に出てくる「女神官」「受付嬢」「エルフ」「牛飼い娘」なども
職業や種族名で呼ば…れ全員名前がありません・・・。
これで会話が成り立つのかと思っていましたが、テンポよく進んでいくので違和感はまったくなし!
#名前がないのには意味があるのか?、何か知られてはいけない謎があるのか?楽しみです。
お話はタイトル通り最弱と言われるゴブリンをひたすら倒す物語です。
でも、この作品のすごいところはゴブリンをただのモンスターでなく、
1つの種族としてとらえているところです。
ゴブリンの生まれ方、人間との戦いで学習し賢くなるゴブリン、
部下のゴブリンを従え世界征服を狙う王(ロード)と言われるゴブリンなどなど。
初心者の冒険者を幾度となく返り討ちにしているので侮れない存在です。
#今後、このゴブリンの生態系がどんな広がりを見せるのか楽しみでもあります。
なお、ダークファンタジーと書籍説明に書かれていますが、そんなにダークではありません。
ミステリー作品を読んだことがある人なら全然大丈夫!
ミステリー作品の方がよっぽどダークです。 続きを読む投稿日:2016.07.12
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くまみこ 7
吉元ますめ / MFコミックス フラッパーシリーズ
つまらなくなってきている(>_<;)
9
驚いたことに村で起こったことが大半で、まちの夏休みネタはなかったです。
ただ、あると言えばあるかもしれないけど、普段と変わらないので夏休みネタとは言いにくいかな・・・。
そのためか、ほのかの出番が多く…なりナツとの連係プレイも披露されます!
また、ドローンやポケストップなど時事ネタをさりげなく入れてくるのはさすが!
まちとナツが談笑しているのを旅人に見られたのは、以前あった刑事ものとそっくりだけど、まさか終わり方まで同じじゃないよな。
最後に作品の構成がおかしいのか読んでいて時々止まってしまうことがあった。
前までこんなことはなかったのに。
イッキ読みをさせた1巻と比べると明らかに質が落ちてきている。 続きを読む投稿日:2016.09.23
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キングダム 45
原泰久 / 週刊ヤングジャンプ
明らかになる中華統一国家の骨格。まさかの人物が入隊?進化する飛信隊!
9
黒羊戦が終わり飛信隊は楽華隊に黒羊の砦化を引き継ぎ帰路につきます。
久々に蒙恬が出てきたんですが、服装がチャラすぎ!
こんな格好で戦に出たら的にしてくださいって言ってるようなもんですよ!
こうなったら…どこまでチャラくなるか見届けるしかないな。
そして話は文官たちの戦いに移ります。
ある国の王との会談で語る嬴政が目指す新しい国の形、
これに感銘を受けこの戦いに終止符を打つため秦への降伏を認めた王。
王と王の会談を実現させた蔡沢の外交手腕。
李牧と嬴政の会談は冷静とは程遠い感情むき出しの激しい舌戦になり、
秦の他の六ヵ国への宣戦布告をするまでに。
秦と趙の国を滅ぼす戦いの火蓋が切って落とされました。
でも、李牧の提案は現代の世界観からすると理にかなって当然のように思えます。
今から2000年以上前にこんな考えを持っているなんて先見の目がありすぎるんですけど、
生まれた時代が悪かったのかな。
面白かったのが飛信隊の入隊試験!
走り込みや木にぶら下がる入隊希望者に
“根性があれば何日でも続けられる”と罵声をあげるなど
どこかのブラック企業かとツッコミを入れたくなります!
でも、この試験をパスしたら今の飛信隊のメンバーよりも強いんじゃない!?
飛信隊の弱点を埋めるスーパーキャラたちが登場!
見た目おバカキャラっぽいんですけど、貂が求めていた特殊技能の持ち主。
このタイミングでご都合主義といえばそうですが、そこは漫画なのでつっこまずに・・・。
最後に今は亡き麃公将軍やってくれていました。
まさか弓兵に突撃命令をかけるなんて・・・。
やっぱしどんな上司にあたるかで人生が決まるのは世の常なんですね。 続きを読む投稿日:2017.02.16
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ちはやふる(34)
末次由紀 / BE・LOVE
次はない!最初で最後のクィーン戦へ
9
高校最後の夏が終わりクィーン戦に突入と思いきや、
その前に3年生にとって一番大事な“受験”が始まります。
受験組のかなちゃん・つくえくん・肉まんくんとクィーン戦組の千早。
高3では当たり前のイベント…ですけど、
3年間一緒にやってきた仲間が違う方向を見て進むのは読んでいて切なすぎます。
そして太一が“千早の音を聞き分ける力は今がピークかもしれない”と発した時、
今度のクィーン戦では最高の状態の千早が見れる期待感と
ちはやふるが終わりに近づいている悲しい気持ちになりました。
詩暢ちゃんも明星会でかるたを始めたきっかけを思い出したみたいで、
今までとは違うクィーン像を見せてくれる期待感があります。
それにしても、スノー丸グッズを企画する会社は何を考えているんだか…。
まさか、ももひきまで商品化するなんて!?
それを履く詩暢ちゃんも詩暢ちゃんもですけど…。 続きを読む投稿日:2017.03.23
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水鏡推理4 アノマリー
松岡圭祐 / 講談社文庫
シリーズの方向性を決める1冊!
9
正直言いまして『水鏡推理』を読むのをやめようと思ってました。
理由は大きい話(●TAP細胞や人面塚)を持ってきて、
中身は不正行為を暴くだけしかなく、つまらなかったから。
でも、この4巻は新しいテー…マに挑戦した作品になっていました。
そのテーマは親子関係のあり方。瑞希が文科省にいるからこそのテーマですね。
不正を暴くだけでなく、答えを出すことが難しい親子関係のあり方も絡み合い考えさせられる作品になっています。
次回も不正を暴くだけでなく、+αの付加価値がある作品を期待したいです!
ただ、1点残念だったのが
瑞希が調査を続ける際に残り時間が表示されるのは良かったんですけど、
遭難者側の状況(食べ物はあるか?凍傷にかかっていないか?)がほとんど書かれていなかったので、緊張感に欠けました。
まぁ、最後まで読んで気づきましたが、書かなかったというより書けなかったという方が正しいのかも。
なお、5巻は12月15日頃に発売で『ニュークリアフュージョン』という話みたいです。
続きを読む投稿日:2016.10.15