御殿まりさんのレビュー
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機動戦士ガンダム THE ORIGIN(20)
安彦良和, 矢立肇, 富野由悠季, 大河原邦男 / 角川コミックス・エース
【驚愕の事実】シャア・アズナブルはニュータイプじゃない!
10
20巻では前半がソロモンの戦い、後半がニュータイプの話になります。
圧倒的な物量の前にソロモンは防戦一方になります。
ドズルはビグザムを盾とし自身を殿(しんがり)として兵士たちを退避させることに。
…発進したビグザムの姿はまさに動く要塞。連邦艦隊を1体で落としていきます。
落ちていく艦隊を見てホワイトベースにいるミライさんも殺されると思ったのかもしれません。
スレッガーはビグザムの真下から体当たりの特攻。
ドズルはガンダムを倒そうと機関銃を持ち最後まで戦い続ける。
決してスマートな戦いとは言えませんが、
僕の中ではアムロたちニュータイプの戦いよりも心に刻まれ残るものがありました!
ソロモンの戦いの後、連邦艦隊がララァのエルメスに攻撃を受けます。
同行していたシャアはガンダムを見つけ、「この戦争はニュータイプとオールドタイプが闘うべき」だから同士になるように説得しますが、
アムロは「ララァと同じものを感じない、あなたはニュータイプじゃない」と衝撃発言!
シャアのほほから汗が流れたことから、シャア自身も自分がニュータイプでないことに気付いていたのかもしれない。
アムロとシャアの食い違いはここから始まり、
これがシャアの反乱まで続いていくんだと考えると非常に感慨深いです。
ちなみに、セイラさんの入浴シーンもしっかりあります。
続きを読む投稿日:2016.08.25
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機動戦士ガンダム THE ORIGIN(19)
安彦良和, 矢立肇, 富野由悠季, 大河原邦男 / 角川コミックス・エース
見限られたソロモン!ドズルの家族愛とアムロのガンダム独占欲。
10
ガンダムファン待望のビグザムを倒す場面などが20巻になるため、楽しみは20巻にお預けかな!?
でも、見どころは結構あるんですよ!
ソロモンを守ることを考えるドズルとソロモンが落ちた後を考える2人、
…連邦の大艦隊が迫る中、ドズルの声はギレンとキシリアには届きません。
ドズルも薄々気付いているのでしょう。
家族の前では強がっていますが、分解されて搬送されたビグザムの合体を急がせるなど心中穏やかではありません。
そんな中でも不器用ながら家族を思いやるドズルの優しさは
冷たい印象が強いザビ家のイメージとは程遠く暖かく感じます。
ガンダムはモスク博士によって実験的に改良されることになり、アムロは尋常ならざる不快感を表します。
「僕のガンダム」とアムロが主張するように、
アムロにとってガンダムはただの機体ではなくオンリーワンの存在になりつつあるのでしょう。
その改良されたガンダムはハヤトを追いつめたザクレロをいともたやすく撃退しますが、
その後のハヤトの顔が何とも言えません。
アムロへの感謝と負けたくない相手に助けられた悔しさが入り混じった複雑な表情に声をかけることが出来ません。
ちなみにモスク博士はアニメとORIGINで全く人物像が違いますが、
これは安彦さんが番組制作から降板していていたのが原因だそうです。
アニメでは欧米人っぽい。
出撃準備のため待機するスレッガーとの別れを惜しむミライさん、
この2人はいつの間にそんな仲になったのかな。
続きを読む投稿日:2016.08.25
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一流のマナー入門4冊セット 日常生活編・ビジネス編・日本語編・男子力編
小柴皐月 / impress QuickBooks
4冊の本が1冊にまとまって、たった100円でした。
10
マナーや品格について書かれていますが、
難しいことは書かれていないので、電車の中とかで気軽に見てください。
集中して読むというより、すき間時間に読む本です。
ちなみに、各々の本は100円以上するので…
買うなら絶対、この本が超お買い得! 続きを読む投稿日:2016.05.28
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ちはやふる(32)
末次由紀 / BE・LOVE
たくさん泣いて、たくさん笑った3年間!想いがつまった千早たち3年生の団体戦が終了
10
大きな節目を迎えます。
それは部としての戦いが終わり、個としての戦いの始まるからです。
前半は最後に太一が戻り1つになった瑞沢高校かるた部となって終わり、
後半はプロを目指し袴姿の詩暢ちゃんも参加す…る個人戦が始まります。
個人戦が始まるのはうれしいのですが、このメンバーで戦うことがないと思うと少し残念な気持ちです。
だけど、そう思っていたのは私のおごりでした。
マナー違反でありながら個人戦でもかけ声を出して仲間を勇気づける行動にメンバーの絆の強さを印象付けられました。
個人戦が終わったら名人・クィーン戦予選が始まります。
千早たちには1人でなく、支えてくれるみんなと一緒に進んでもらいたい! 続きを読む投稿日:2016.07.21
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キングダム 44
原泰久 / 週刊ヤングジャンプ
信の目指す大将軍、飛信隊への想い。それは漂と語り憧れたヒーローそのもの!
10
43巻までの黒羊戦は丘をいかにして早く占拠するかの頭脳戦でした。
しかし、この巻は桓騎軍と飛信隊の軍のあり方・根底にあるものが対比されて描かれています。
それも、ただ対比するのではなく
桓騎の残虐性…(民間人の虐殺・凌辱、砂鬼一家による人身モニュメント)や
信じていた仲間に裏切られた信の心痛の表情を出すことで、
信の飛信隊へのメッセージがより強く心に残りました。
僕はこの黒羊戦を通してどうしても離眼兵に感情移入してしまい、
秦には勝ってほしいが桓騎軍には負けてもらいたい矛盾した気持ちが今もあります。
改めて主人公サイドが正しいとは限らないことを痛感させられます。
そして、これが戦争なんですよね。
いつの時代も綺麗ごとは王宮で語られ、現場では非人道的なことが起きている。
黒羊戦は終わりに近づいていますが、
離眼城に向かった桓騎軍を誰が止めるのか?それに対して飛信隊はどうするのか?
何が起こるかわからない展開に次巻への期待がさらに高まってます!
あと、信が振るっていた矛が慶舎との戦いで折れてしまったけど、
次の戦いでは王騎の矛を使うのかな!?(そうなると、次の論功行賞でとうとう将軍に!)
最後のおまけコーナーに慶舎が李牧にスカウトされる話があります。
子供の頃の慶舎は今以上にぶっきらぼう・・・、だけどかわいい!
続きを読む投稿日:2016.11.17
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ゴブリンスレイヤー 1巻
蝸牛くも, 黒瀬浩介, 神奈月昇 / 月刊ビッグガンガン
ダークさが半端ない(゚д゚)
10
原作ライトノベルでもけっこうダークな感じが強かったんですが、
コミカライズでダークさがより強調されています。
僕の中でコミカライズは原作の良さを台無しにするほど、
絵のタッチが酷かったりします。よう…は見るに堪えないものばかり。
でも、この本は大成功です!
絵が細かいところまで書き込まれているだけでなく、
女神官の最初のパーティーにゴブリンがする仕打ちも真正面から描かれており、
原作を知らない方でも十分すぎるほで楽しめます。
コミカライズが原作を超えた!と思いました。
日本にあるコミカライズが全部この本くらいのレベルだったら嬉しいな! 続きを読む投稿日:2016.09.12