amataさんのレビュー
参考にされた数
17
このユーザーのレビュー
-
カーテン・コール(9)
三原陽子 / BE・LOVE
命を懸けた代償
0
チームワークで成功を収めたスタジオ・クレインに対し、
演劇界への復帰を賭けたひかりと福島貴一の芝居は衝撃的な結末を迎えてしまい、
演劇コンペの在り方が問われ、スタジオ・クレインも解散してしまいます。
…千羽の元を出されたぼたんは引き籠り、食べ続けた末、醜い姿に…。
福島の遺した言葉に押されて舞台に立つ事を決意するも、
千羽だけでなく、すべての演劇関係者に心の変化を見抜かれてしまいます。
そこへ子供たちを相手にヒーローショーの寸劇を繰り広げる謎の美青年と出会い、
サーカスの舞台へ誘われますが、自分の心の状態に気付き…。
ここで読み止めてしまうと結構しんどいです。 続きを読む投稿日:2015.12.28
-
カーテン・コール(10)
三原陽子 / BE・LOVE
新たな表現の世界へ
0
恐怖に身を置く事で心の闇に打ち克ったぼたんを、
大場乱はレッスンを受けているタップダンス・スタジオに誘い出します。
乱はその実力を認められタップダンス大会の主役に抜擢されますが、
帰国したスタジオ・オ…ーナーの息子に席を奪われてしまい…。
ソロでも出場して欲しいと願うぼたんは、共演を条件に資金を借りられましたが、
更なる嫌がらせに遭う中、まさかの救世主登場!
役者の心を取り戻したぼたんの新たなステージの幕が上がります!
続きを読む投稿日:2015.12.28
-
カーテン・コール(11)
三原陽子 / BE・LOVE
パートナーに相応しいのは…
0
大場乱にも欠かせないパートナーになってしまったぼたんを巡って、ザビエルがけしかけて来たところを、
千羽の孫のテレビ・プロデューサーが面白がって、
次回の演劇コンペのパートナー選びを賭けた演劇バトル番組…で勝負をつける事に!
駆け出しの頃から支えてくれたザビエル、どん底から復活させてくれた乱、
二人の愛の形に共感した観客の採点は意外な結果を生み…。
前半、タップダンス大会の様子は、まるで音が聞こえて来そうな豊かな描線で描かれ、
本物の舞台が観たくなるほど見応えあります! 続きを読む投稿日:2016.01.01
-
カーテン・コール(12)
三原陽子 / BE・LOVE
偉大な母の影を追って
0
演劇コンペの演目に母の出世作『聖女伝説』を切望するぼたんは、
手厳しい演技テストに耐え、原作者・吉備団吾の許可を得ますが、
そこには見た事ない母の姿と、封印せざる負えなかった忌まわしい策略が…。
他の…劇団も前回以上に意欲を見せますが、恨み辛みを晴らす争いに、
ぼたんは舞台に立つ意味を自分に問いながら『聖女伝説』の稽古が始まります。
改めてぼたんの母、吉野さくらがどれだけ偉大な女優であったか、
過去を知る者たちの言葉に痛感させられます。 続きを読む投稿日:2016.01.02
-
カーテン・コール(13)
三原陽子 / BE・LOVE
渦巻く業の中で
0
亡き福島貴一の名を冠した演劇コンペに出場するそれぞれの劇団には様々な復讐心が蠢いていた。
前回の発起人であり、主催の座を奪われてしまった影の女帝・佐々錦は
隠し玉の貴一の幻影と娘のひかりを引き下げて、…10年ぶりの舞台復帰で話題を狙い、
二連覇を狙うスタジオ・クレインには自ら離れたものの、
元・パートナー、乱の心を奪ってしまったぼたんに嫉妬するタキが特技を消してでも求められる演技に没頭していた。
伝説の女優・吉野さくらに捧げられた舞台『聖女伝説』を再演するぼたんも然り、
封印に至る元凶への復讐心の渦に巻き込まれますが、心の底から演技するために与えられたパズルを解くうちに、
母・吉野さくらの演劇に対する思いを思い出し、それではいけないと感じ始めます。
連載時、行き詰った演技のヒントを探しにお座敷に覗きに行く場面で、
初めて幇間・たいこもちという芸があるのを知りました。
当時も貴重でしたが、絶滅危惧種の日本の伝統芸能の様子を伝えている事に、
作者の演劇に対する研究熱心さが伺えます。 続きを読む投稿日:2016.01.04
-
マチネとソワレ(4)
大須賀めぐみ / ゲッサン
振り切れない男の見たモノ
0
パラレルワールドで死んだ兄と役者バトルを決めた誠とマネージャーとして受け入れる覚悟のついたヤクザの世良の人生のリベンジマッチがいよいよ本格始動!
…と言いたいところなのですが、他人のふんどしで相撲を…取ろうとするダメ男しか手札はなく…。
天才と呼ばれた兄から教わった超絶演劇技巧はそんな彼に何を与えるか!?
一方、兄・御幸も狂気的な判断力で絶対たる役者の地位をさらに増して行き…。
過激な演技論に読者も打ちのめされます!
そして忘れちゃいけない水玉のアレが登場!
パラレルワールドの拮抗自体どうなるのか楽しみです! 続きを読む投稿日:2018.08.19