白川玉助さんのレビュー
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合本 菜の花の沖【文春e-Books】
司馬遼太郎 / 文春e-Books
つんどくフォルダの一冊
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2023.11.11 読み始め
いつ読もうかと思っていた一冊である。一度読みかけたんだけど、最初のページで読むのをやめた本なのである。それにしても、六巻とはずいぶんな長編ではあるな。
2023….11.16 第一巻読了
いまだにこの嘉兵衛さん、なにをしたひとなのか、わからないけど波乱万丈の人生を送ったそうなので、このさき何が起こるんだろうとわくわくしながら、読み進めています。
2023.11.19 第二巻読了
おもしろい!本を読むのが楽しくってしょうがない状態です。気がつくと、本を読んでいます。
2023.11.22 第三巻読了
おもしろいけど、嘉兵衛さん、このさきどうなるんだろうと心配になる。金儲けが目的ではなく自分のやりたいことの手段であるということなんだろうけど、武家や悪賢い連中に悪利用されそうで、心配だよ。
2023.11.27 第四巻読了
すこし、つまんなくなってきた。この嘉兵衛というひとのことが、わからなくなってきた。
なんだか、幕府におもねって政商になろうとしてるのじゃないかと思えてきた。その臭気を司馬先生は一生懸命、消そうとしてるようにも思える。幕府の依頼を受けることは低賃金で働かせてるけど、いつか持ち船船頭にさせるためなんだぞと言ってる奉公人に対する裏切りだと言ってたのに、ふらふらと武家の言いなりになるなんて、ありえんやろ。
2023.12.10 第五巻読了
やっと第五巻が読めた。嘉兵衛さん、消えてしもて、延々とロシア史やらロシア事情やらが記述されてて、まあそれはそれで興味深い内容ではあるのだけれど、ただそれが延々と展開されると読んでるこちらはだんだんと苦痛になってくるのです。
2023.12.14 全巻読了
この巻は、嘉兵衛さん大活躍で面白いというと語弊があるのだけど、なにしろもの悲しい部分があるので。ともあれ、時間があると読書をしてたところを見ると、まぁ面白いというと月並みな表現にはなるのですが、皆さんのように文学的な表現ができないので、面白かったとしか。(笑)
それといつも思うのですが、やけに、ひらがなばかりで構成されたページと普通に漢字で記述されてるページが混在しており、役人を役入となっていたりするので、まさか、電子化したひとが、凡ミスでひらがなばかり、入力したわけやないやろなと、思いながら読んでます。おわり。 続きを読む投稿日:2023.12.14
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新装版 俄 浪華遊侠伝(上)
司馬遼太郎 / 講談社文庫
つんどくフォルダの一冊
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2023.10.07 読み始め
さて、世に棲む日日を途中棄権して、こちらを読むことにしたのだが、目次をちらっと見ると、なにやら長州の文字がある。うーむ、今度も幕末ものを引いてしまったのかな?
20…23.10.13 上巻読了
ひたすら、おもしろい。極道の原点みたいな生き方や。賭場の銭の山に覆いかぶさって、この銭はわしのもんやと理不尽なことをすらっというとこなんか、極道そのものや。現代でも、こういう人間とかかわりあいになると、普通の人間は対処にこまるもんね。あっちとおなじ土俵のうえでたたかうのもかなんし、ほんま、こまるね。
2023.10.14 下巻読了
大阪の漫才を聞いてるみたいに、クスクス笑いながら楽しい時間を過ごさせてもらいました。
ほんまに、おもしろうごさいました。 続きを読む投稿日:2023.10.15
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箱根の坂 全3冊合本版
司馬遼太郎 / 講談社文庫
つんどくフォルダの一冊
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2023.10.14 読み始め
どういう物語が展開するのか、わかりません。
どの時代なのかも、知りません。ま、とりあえず、読みましょう。
いま、86/663あたりを読んでるんだけど、いまだにどう…いう物語なのか、わかりません。登場人物は、山中小次郎、荒木兵庫、伊勢新九郎、千萱といるんだけれど、いまだに、誰が主人公なのか、わからない。ただ、伊勢新九郎という名、どこかで聞いたような記憶がある。そして、いま現在は京都にいるんだけど、題名は箱根の坂だもんね、うーん、わからん。でも、わからんなりに、わくわくするよ。
2023.10.21 上巻読了
おもしろいので、じっくりと読んでます。どうやら、主人公は伊勢新九郎、後の北条早雲らしい。宇治田原の小次郎、兵庫、正直者の足軽ふたりは、あれでお払い箱になるんだろうか。国盗り物語の斎藤道三の描き方とこの伊勢新九郎の描き方は、権力へのアプローチは似てるんだけど道三ほど悪どくないんだよと作者が見せかけてるのか、それともいや、やっぱりいっしょでどちらも食わせ者なんだよとなるのか、どちらでしょう。たとえば、新九郎が盗賊に身ぐるみ剥がされたとフンドシいっちょうで千萱の行列に行くのも、なにやら道三的だし、そのあと、仕官も求めずにさっさと京に帰るのも、みずからの目的をぼかしてるだけのような気がするよ。
ともあれ、すごくおもしろいことだけは、確かだよ。
2023.10.26 中巻読了
戦国時代は、国盗り物語やその他でいままでよく読んでるのだけど、それ以前のことはほとんど知らなかったのがよく、わかった。遠い大昔、高校で世界史を選択した報いが来てるのかも。(笑)
2023.10.29 下巻読了
歴史の変革者であり、無為無職の地頭を許さぬというのが心に刺さる。今でいうとなにもせん政治家か。戦国大名のはしりだそうだが、といって華々しい戦さをしょっちゅうやったわけでもなく、物語としては面白い部分とそうじゃない部分があり、評価としては5つ星になったり、4つになったりと忙しい。早雲のあとの北条家の物語も読みたかった。 続きを読む投稿日:2023.10.29
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合本 夏草の賦【文春e-Books】
司馬遼太郎 / 文春e-Books
つんどくフォルダの一冊
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2023.10.29 読み始め
さぁ、どういう物語なのでしょう。昨日まで、北条早雲の物語、箱根の坂を読んで、つぎはこの夏草の賦です。ま、なにはともあれ、読みませう。
2023.11.07 上巻読了…
言うなれば征服もしくは従属させられる側の物語か。いままで勝者の物語が多かったけれど、、、、
2023.11.11 下巻読了
たとえば徳川末期の諸大名は、戦国大名の末裔なのだけど、信長、秀吉、家康に屈服させられた先祖の屈辱感などは疾うの昔に忘れてるわけだが、そのご先祖はさぞや悔しかったことだろう。この物語はそういう物語だ。
さて、つぎはなにを読もう。 続きを読む投稿日:2023.11.11
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合本 世に棲む日日(一)~(四)【文春e-Books】
司馬遼太郎 / 文春e-Books
つんどくフォルダの一冊
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2023.10.06 読み始め
今度も幕末長州の物語なそうな。ここのところ、幕末が続いたので、しかも前回は江藤新平の物語(歳月)で、最期が酷い終わり方で読み手のこちらも辛かったので、うーん、ちょっと…なぁの気分ではありますが、ま、読むことにしましょう。
2023.10.07 どうも、読み進まん。なんでかなぁと考えるとその理由は、吉田松陰と高杉晋作、あまり好きじゃない。どちらもおっちょこちょいのイメージがあるから。物語を読み進めたらその考えは変わるのかもしれないけれど。いつも、1日の終わりにベッドに寝転がりながら読書をするのが楽しみで面白い物語だともうちょっとだけ読もう、あとすこしだけとずるずると睡眠時間を削ってしまうのだが、この世に棲む日日は、すぐ眠くなっちゃうんだよね。おかげで、30分はながく寝てられるよ。
ま、そんなわけで、ちょっとこの本から離れようと思う。まと、気力が充溢したら、また戻ってこようと思う。 続きを読む投稿日:2023.10.07
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峠(上中下) 合本版
司馬遼太郎 / 新潮文庫
つんどくフォルダの一冊
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2023.12.14 読み始め
このまえ見た映画がひどかったので、こんなしょうもない物語だったかなぁと思い、もう一度、読むことにしました。若い頃、読んだことがあります。年を取ってから読み直すのも一興…かもね。
2023.12.28 上巻読了
やはり、映画は駄作でありました。原作は、最高におもしろい。
2024.01.06 中巻読了
一度、読んだはずなのに、ここまで面白いとは。
若い頃、なにを読んでたのかな。若い頃の読書が無駄なのか、長編を読む根気がなかったので飛ばし読みしたのか。いまは隠居の身なので、残り時間は気になるもののゆったり文字を追う読み方ができるので面白さがわかるのかも。
2024.01.12 下巻読了
いつも思うのだが、司馬作品の主人公は最後たいがい死にます。この河井継之助も銃弾を脚に受けて敗血症で死にますし、花神の大村益次郎は刀傷をやはり脚に受けてこれまた敗血症で死にます。江藤新平は打ち首にされて晒し首というひどい死に方を大久保一蔵にさせられます。長編を読むにあたって読み手はさんざん感情移入してるので、最後の十頁ぐらいになると、悪い予感がしてくるので読み進めるのを躊躇するのですが、まぁ仕方ないなぁと思いつつ読了のはんこを捺すことになります。今回は、ほんと辛く悲しいね。 続きを読む投稿日:2024.01.12