arikaさんのレビュー
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このユーザーのレビュー
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カンブリアンモンスター図鑑 カンブリア爆発の不思議な生き物たち
千崎達也, 左巻健男 / 秀和システム
生物の多様性
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タイトルに惹かれて購入しました。
まず、イラストが素晴らしいです。そして、生物相の「爆発」がいかにすさまじいものであったか、その多様性に思いを馳せることができました。
このあたりの生物は、本に表現…されているよりもかなり小さいはずなのですが、もし現代にもいたら、怖いででしょうね。我々のご先祖様かもしれないのに・・・ 続きを読む投稿日:2017.08.16
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消えた古代豪族「蘇我氏」の謎
『歴史読本』編集部, 古川順弘 / 中経の文庫
読みやすいです。
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「蘇我氏とは何だったのだろう」と思い、読み始めました。なぜそこの思い至ったのかが想い出せないのですが(笑)
蘇我氏の全体的な興亡、一族の個人紹介、遺跡とあり、それぞれが非常に読みやすく、どんな人々が…いたのかの理解が進みました。
第4章で梅原猛の解説が入ります。仏教の導入、藤原氏との確執などを含め、蘇我氏がいたことが日本にどのような影響を与えたのか、非常に面白い説明を見ることができます。
ところで、蘇我氏は滅亡していないんですよ。 続きを読む投稿日:2017.08.16
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地形で読み解く 古代史
関裕二 / ワニの本
是々非々です
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地形の面から、古代の勢力争いを解こうとする本でした。この著者の作品は初めてです。
冒頭の、平城京と平安京との違いとして、西側が険峻な平城京、東側が険峻な平安京の特色を上げて、それから、どちらに敵勢力…が存在していたのかを解析する方法は斬新と思われました。
しかし読み進めるにつれて、著者の歴史に対する見解にかなり独特なものを感じてきました。これが最新の一般的歴史認識? いやちがうのでは?思われる記載も目立ってきます。その論拠として地形のことを挙げているのですが、だんだん牽強付会じゃないか?と思われ、残念ながら読了できませんでした。 続きを読む投稿日:2017.08.16
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無私の日本人
磯田道史 / 文春文庫
無私とは・・
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穀田屋十三郎、中根東里、大田垣蓮月という3人が題材に取り上げられています。この本を読むまでは皆さん知りませんでした。いずれも壮絶な人生を送った方々です。
さてここで「無私」ですが、私自身は滅私奉公の…ような、己を犠牲にして世の役に立つというイメージを持って読み始めました。穀田屋十三郎は、確かにその通りです。しかし、中根東里、大田垣蓮月はどうか。「私欲」から連想される、名誉欲や権力欲、金銭欲は本当になかった点で同じです。しかし、表だって広く世の役に立とうという行動も皆無です。すなわち、自分が本当の自分であることを貫く姿勢を見ていると、「私」が「無」いという無私とは対極なんですね。そういった意味では、中根東里、大田垣蓮月に対しては強烈な「私」を感じました。 素晴らしい本です。 続きを読む投稿日:2017.08.16
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水域(上)
漆原友紀 / アフタヌーン
蟲師につながる作風です
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著者の代表作には、蟲師がありますが、画風、作風ともつながりを感じる作品です。
ダムに沈む(沈んだ)故郷と現世を行き来する主人公、その故郷から離れることができない、離れようとしない親族の心、ダム建設に…かかわる村民の心の動揺などがきめ細やかに描かれています。 心の襞を細かく描き出すことができる作者の、素晴らしい世界がそこにあります。 続きを読む投稿日:2017.06.26
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ある日、アヒルバス
山本幸久 / 実業之日本社文庫
いわゆる日常
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いつ買ったか、ダウンロードされていたので読んでみました。
バスガイドさんの非日常的な日常が描かれていました。
それぞれは面白いのですが、全体を通じて、「はて、何だったのかな?」と
少し前のケータ…イ小説に近い感じでした。
余り意味を求めて読む著作ではないようですね。 続きを読む投稿日:2017.06.26