arikaさんのレビュー
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このユーザーのレビュー
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日本の古典はエロが9割 ちんまん日本文学史
大塚ひかり / 日本文芸社
作者の知識量には頭が下がります。
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タイトル買いしました。
「ちん」とか「まん」とかの用語満載で、笑ってしまいます。上品か下品かというと、後者かな?・・でも話にいやらしさはない。そして、作者の話の引き出しがすごく多いのに気付かされます。…学者かと思っていたら、「古典エッセイスト」の肩書きの、妙齢の方だったんですね。「古文」がトラウマ的に苦手な私にとっては、なかなか面白かったです。 続きを読む投稿日:2017.02.25
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絶望に効く薬―ONE ON ONE―セレクション(1)
山田玲司 / ヤングサンデー
申し訳ないが、良さがわかりません
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タイトルから、鬱に悩んでいる人に救済の手を差し出すような本かと思ってたのですが、対談集のコミックでした。対談相手のここがカッコ良いと、作者が述べているポイントがどうもヤクザっぽい感じがして、私には受け…入れられませんでした。ここら辺が良いという人には好まれる本なのかもしれません。 続きを読む
投稿日:2017.02.25
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トラウマ日曜洋画劇場
皿井垂 / 彩図社
懐かし面白い
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昭和の頃、毎日のように午後9時から民放各社で映画がテレビ放映されていました。その中から、作者が印象に残った作品を紹介しています。1970年代の作品が多く含まれています。私もこのうちいくつかはテレビで見…た記憶があります(映画館で見たのもあったかも)。今から思えば、とてもテレビじゃ無理でしょという、ホラー、グロ要素満載な作品も放映されていたのかと思うと、大らかな時代だったんだなと感心します。
そして、この作者の映画に対する知識が半端ないなと思いました。
「E.T.」を見ていないという記述には笑ってしまいましたが。
このころの映画を好きな人にはオススメの本です。 続きを読む投稿日:2017.02.25
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岳人(クライマー)列伝
村上もとか / 少年サンデー
時代かな
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「六三四の剣」でこの作者の画力は十分わかっていて、それを知った上でもこの作品での画は素晴らしいと感じます。ストーリーとしてはどうでしょう。短編集であり、シェルパ族などヒマラヤ周囲の人々を描いている話…、欧州の登山家の話などが含まれています。話によっては冒頭に「この作品はフィクションです」と書かれています。では、それが書かれていない話はノンフィクションかというと、そうでもないようです。シェルパの人々はこの話の上だけの人たちとはわかるが、ヨーロッパの人々の話は、あたかも実在のような印象を受けるのに、探してもそのような人物は見つかりません(モデルらしき人はいましたが)。そう、全部フィクションと考えて良いです。私自身はフィクションかどうかで作品の評価をするつもりはありませんが。
ただ、死体を頂上まで担ぎ上げるとか、崖で遭難した兄弟の回収を試みるとか、妊娠中に未踏峰に挑戦して流産するとか、(そんな心の動きはあるのかもしれないけど)あまりに現実離れした設定に引いてしまって、のめり込むことができませんでした。「叙情傑作選」も出ているように、作者は細かい心の襞を描いた作品を多く出していますが、山をテーマにして、「そりゃないでしょう」的な設定になったのは、作品が作られた時代を反映しているのでしょうか。古さを感じてしまいました。 続きを読む投稿日:2017.02.25
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フィラメント~漆原友紀作品集~
漆原友紀 / アフタヌーン
作品ごとに印象が異なります。蟲師ファンにはお勧めです
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前半は、今の蟲師につながる作風の、いわば読みなじんだ雰囲気の短編2つです。
中盤は、かなり以前に描かれた作品で、作画も内容も全く異なります。正直言って、読みにくい印象でした。
後半には「虫師」2編が入…っています。蟲師の原型となった作品かと思いますが、これも蟲師とはかなり印象が異なります。
作者が、こういった変遷を経て、今の素晴らしい蟲師という作品を作り上げたということがわかります。 続きを読む投稿日:2017.04.09
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面白くて眠れなくなる地学
左巻健男 / PHP研究所