本屋のミライとカタチ
北田博充(編著)
/PHP研究所
作品情報
本屋の未来の姿を考えるノンフィクション。「書店員」だけではなく、「本の魅力を伝える人」すべてを広義の「本屋」ととらえ、未来の読者を創るために、高校の国語教師や、TikTokerのけんご氏など、いまどんな人たちが活躍しているのかをインタビューなどで紹介。さらに、プロレス産業など、衰退産業でありながら復活を遂げた業界を取材し、いまだからこそ示せる書店業界の復活のヒントや将来の可能性を探っていく。出版業界に関わる人、本と本屋を愛する人すべてが必読の一冊。 〈本書に登場する方々〉芹澤連 マーケティングサイエンティスト/嘉登隆 元・高校国語科教諭/田口幹人 未来読書研究所/けんご 小説紹介クリエイター/粕川ゆき いか文庫/瀬迫貴士 ページ薬局/内沼晋太郎 ブック・コーディネーター/高木三四郎 プロレスラー/伊野尾宏之 伊野尾書店/有地和毅 ひらく 日本出版販売/花田菜々子 蟹ブックス/森本萌乃 Chapters書店/山下優 青山ブックセンター本店(敬称略)
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商品情報
- シリーズ
- 本屋のミライとカタチ
- 著者
- 北田博充
- 出版社
- PHP研究所
- 書籍発売日
- 2024.02.15
- Reader Store発売日
- 2024.03.01
- ファイルサイズ
- 11MB
- ページ数
- 264ページ
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この作品のレビュー
平均 3.9 (10件のレビュー)
-
『唯一無二のブックマーケティング本』
「本屋とは何か」というシンプルで深い問いの答えを探すための本。出版不況が叫ばれる昨今において読書人口を増やす、つまりは未来の読者を創るにはどうすれば良いかを考え…抜いている。
本書は主にインタビューと考察で構成される。出版業界の中の人(書店員や出版関係者など)や、本とは関係のない外の人(国語教師やプロレス業界)の話をヒントに本屋の未来のありかた・可能性を模索し、最終的に著者なりの答えを出しているところに読み応えを感じる。
一番興味深く感じたのは、本を売るためにはペルソナの設定が大事だということ。当たり前だが本屋は本を買うための場所である。しかし本が欲しい人だけにペルソナを絞ってしまうと市場は広がらず、未来の読者は創れない。
だから、最近の本屋には雑貨や文具、玩具、攻めた店舗では衣服や食料品など様々なものが置いてある。本×○○で本屋に足を運ぶきっかけを作っているのだ。本以外のものを読書へのCEP(カテゴリーエントリーポイント)にしているところが面白い。小説紹介クリエイターのけんごさんの「本を読まない人に本を紹介するときには著者紹介は不要」という言葉も印象的だ。ペルソナによって伝える情報は異なるのである。
本書を読むと、人が本を購入するときの行動メカニズムがわかる。その点で、読者ターゲットは本を売りたい人に絞られる。しかし、本書で定義されている「本屋」は非常に範囲が広い。世の中にマーケティングの本はたくさんあるが書籍に特化した作品は少ないので、書店員はもちろん、読書ブロガーやブックユーチュバー、広義の本屋に該当する多くの人に読んでほしい作品である。続きを読む投稿日:2024.03.29
本はづっと前から好きなのです。
本書はそうでもない人をターゲットにし、本屋の活性化を図る本の様に思える。
本は買ってるけど、ヨドバシとかAmazonで買ってしまう。
本屋を利用する頻度が減ったの…は、曽根崎の旭屋の本店が閉店したのが大きい。
また、駅前の本屋さんが閉じてしまった。
定義購読で取り置きも頼めなくなった。
新刊本の上に テメエのカバンを置いて 立ち読みする輩もいた。
雑誌の裏表紙側に変な折り目を付ける輩もいる。
美本を購入したい。
以前は紙の袋に入れてくれた雑誌も袋代10円とか。
図書館で借りて良い本なら、ネットで買う様になった。
岩波書店の「図書」誌は、随分と前からお金を払って買っている。
こんな本好き層を本屋さんに戻れる様な工夫もしてね。続きを読む投稿日:2024.04.21
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