佐伯泰英さんの代表作「居眠り磐音」決定版!第一巻『陽炎の辻』は、豊後関前藩の若き武士3人が、国許へと帰参するシーンから始まります。その夜、3人が直面した思いもよらなかった運命。そして、浪々の身となった坂崎磐音は江戸・深川で長屋暮らしを始めます。平成でもっとも愛されたエンタメ時代小説。著者自らが再度手を入れ〈決定版〉として蘇りました。
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守るべきは、母との情か、武士の名か。
ある旗本家で、酒に酔い暴れた主人が殺され、その妻と奉公人が逐電した――。
佐々木磐音は、南町奉行所定廻り同心の木下一郎太から相談を受け、弱冠十三歳の嫡男・小太郎の仇討ちに助勢すべく、逃亡先の上総へ。
母を見逃して助けるか、非情の処断で家を守るか。
心揺れる小太郎に、磐音がかけた言葉とは・・・・・・。 -
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江戸の万事に奔走する中・・・・・・
家基の願いを叶えられるのか?
出羽山形からの帰路、俄雨に襲われた宿場で磐音は、追手に襲われた若い侍を助ける。
無事に江戸へと戻り、おこんを伴ってでかけた先で出くわしたのは、南町奉行所の笹塚孫一。
またもややっかいな頼みごとが持ち込まれる。
一方、御典医の桂川甫周国瑞からは、徳川家基の要望がもたらせるのだが、桂川の周囲にも、田沼派の黒い影が忍びよる。
磐音が取った策とは・・・・・・。 -
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奈緒を救うため、磐音、出羽山形へ!
かつての許婚・奈緒が身請けされた紅花問屋前田屋が、取り潰しの危機に瀕している――。
抜き差しならない一報を受け取り、事態を憂慮した佐々木磐音は、一路、出羽山形へと急ぐ。
次第に判明する、紅花商いの利をめぐる山形藩内部の対立、黒幕の正体。そして、騒動の鍵となる文書を携えて奈緒は消えた・・・・・・。
磐音は、奈緒と再会し、窮地を救うことができるのか。 -
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江戸城西の丸へ向かう磐音。
待ち受けるのは!?
尚武館佐々木道場で朝稽古に励む磐音を、元師範の依田鐘四郎が訪ねてくる。
西の丸御近習衆となった鐘四郎から、将軍家の世嗣である徳川家基の言伝を聞いた磐音は、かねてよりの約定を果たすために、すぐに深川へと出かけていく。
御典医の桂川甫周国瑞に伴って城中へ向かうことになった磐音は、ある策を練る。
万事がうまく運んだかのように思えたのだが、西の丸には不穏な影が忍び寄り・・・・・・。 -
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磐音とおこん祝言の日に・・・・・・刺客あらわる!
安永七年正月。
白梅の香り漂う新年早々、尚武館佐々木道場に朱塗りの大薙刀を引っ提げた道場破りが現れる。
道場の後継者となった佐々木磐音は難なくこれを撃退するが、襲い来る手練の刺客は後を絶たない。
真相を探る磐音は、彼らを背後で操る黒幕の手による、道場潰しと自身を抹殺せんとする謀略であることを知る。
おこんとの祝言が間近に迫るなか、磐音はある一計を案じるのだが・・・・・・。 -
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磐音不在の江戸を島抜け一味が狙う!
坂崎磐音とおこんの帰りを待つ江戸の面々。
南町奉行所の年番与力・笹塚孫一は、6年前に苦い思いを味わわされることになった男が、島抜けしたとの報せを受ける。
ある予感を胸に、笹塚は男と因縁を持つ女性が営む団子屋をたずねるのだが・・・・・・。
一方、磐音の友である品川柳次郎は人生の大きな転機を迎える。
磐音不在の窮地を笹塚は乗り越えることができるのか?
柳次郎は、想いを貫くことができるのか?
そして、一体いつ、磐音は帰着するのか!? -
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身分違いの恋に悩むふたり・・・・・・磐音、いざ助太刀!
豊後関前藩を後に、商人箱崎屋次郎平の招きで博多を訪れた坂崎磐音とおこん。
玄界灘に臨む荒戸の浜を見物した際、武芸者に囲まれた若侍と武家の娘を助ける。
のっぴきならない様子のふたり。どうやら人には言えない秘密を抱えているようで・・・・・・。
一方、こちらは江戸・本所。磐音の友・品川柳次郎が悩んでいる。
放蕩に耽る父と兄の責で、お家廃絶の危機に瀕しているのだ。
もはやこれまでと諦めかけたそのとき、思わぬ人と再会する。
柳次郎は、この危機を乗り越えられるのか? -
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悲劇の地で、新たな門出を誓う!
おこんを伴った坂崎磐音は、危難に満ちた船旅を経て、故郷の豊後関前藩へと辿り着く。
磐音の母・照埜と念願の対面を果たすおこん。
そして二人は、藩政改革の犠牲となった幼馴染み達の墓参りへと向かう。
そこは、城下からは離れた山寺であった。
やがて、改革の柱である藩物産所の利をめぐる不穏な動きが明らかになる。
またもや、国家老である父・正睦の身に危険が迫る! -
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闘いの火蓋は切られた!
佐々木道場の跡目を継ぐため、浪人・坂崎磐音は生計の鰻割きを辞し、住み慣れた金兵衛長屋に別れを告げた。
一抹の寂しさを胸に歩み出す磐音に、破れ笠に夏薊を挿した武芸者が立ち塞がる。
さらに、この一件を探索する南町奉行所同心・木下一郎太は、突如、蟄居処分に。
磐音を邪魔に思う城中の有力者の差し金か!? -
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磐音、不覚にも斬られる!
安永六年の初夏。
江戸髄一の両替商・今津屋では佐々木道場の改築完成を間近に控え、主や老分番頭が祝いの品を思案していた。
一方の坂崎磐音は、道場開きで行う対抗戦に頭を悩ませる。
そんな中、南町奉行所低廻り同心の木下一郎太と夜道を歩いていた磐音は、火事の現場に遭遇し、またもや思わぬ事件に巻き込まれる。
さらには、これからの人生を左右する、あることについて思いをめぐらせながら歩いていた磐音の前に、刺客が現れ・・・・・・。
磐音が、まさかの深手を負う!? -
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出会いと別離の春、涙を堪えるのは――
改築中の佐々木道場の地中から古甕が見つかった。その中身に瑞兆を感じ、胸が高鳴る坂崎磐音だったが、身近な人々に心配は尽きない。
縫箔職人に憧れ、悩むおそめ、忍耐の修業が続く幸吉、突然の縁談に戸惑い、思いを残す幼馴染みを訪ねんとする道場師範・本多鐘四郎・・・・・・。
彼らの幸せを願い奔走する磐音を謎の武術家が襲う! -
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おこんに異変が・・・・・・。
磐音、どうする!?
江戸・深川の六間堀で浪人暮らしの坂崎磐音は八月十五日の早朝、六間湯の一番客となった。
江戸を代表する両替商・今津屋吉右衛門とお佐紀の祝言の日を迎え、花嫁行列の先導という大役を果たすためだ。
和やかな祝言から暫くが経ち、磐音は奥向き女中のおこんの様子がどこかおかしいことに気付く。
友人医師らに相談した磐音は、ある決意を固め・・・・・・。
ふたりの関係が大きく変化するシリーズ第17弾! -
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