栃木県・鹿沼カントリー倶楽部に入ったばかりの研修生、沖田圭介。24歳という遅いスタートながら、プロゴルファーを目指すべく、練習にあけくれる日々を送る。厳しいトレーニングと、プロを目指す仲間たち、石原、笹崎、長谷川らとの研鑽の毎日。大地のように素直で風のように大きな沖田のゴルフは、すくすくと育っていく・・・。圧倒的な感動を呼ぶ青春大河物語ここに開幕!
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沖田、首位をとらえる!!
圧倒的な強さを持つ沖田が戻ってきた!!
全英オープン2日目。パッティングの不調を感じながらも、
10バーディ1イーグルの12アンダーで13番ホールをむかえる。
徹底的にドライバーの飛距離にこだわる姿は
狂気のゴルフを生みはじめる・・・・・・・・・
しかし、驚喜の渦中にいる沖田は、
己が狂気に取り憑かれていることにまだ気づいていない。
ゴルフの神はいつの日も、選手の運命を弄ばずにはいられない・・・・・・ -
雨では消えぬ男の熱情を感じろ!!
全英オープン2日目――
パッティングの不調がショットのリズムにも
影響を及ぼし始めた・・・・・・・・・
沖田は今まで経験した事のない“迷い”の中にいた。
“不安”は人を駆り立てる。
未来にではなく、過ぎ去りし過去へと。
沖田は静かに呟く、
「宇賀神さん・・・・・・・・・・・・」と。
ゴルフの聖地セント・アンドリュースに突然降り始めた雨が、
容赦なく沖田の不安感をあおる。
猛チャージで予選突破なるか!? 緊迫のラウンドが続く!! -
全英オープン初日・最終ホール。
沖田はティショットで会心の“棒の球”を放ち、ワンオンに成功。
しかも、球はピン側(そば)2mに!!観衆は沖田の豪打(ごうだ)に沸いているが、
試合勘を欠く沖田はパットを打つ勇気をむしり取られていた。
「外す様では、明日のスコアを伸ばすのは困難だ」アンガス爺さんの
呟(つぶや)きが意味するものは!?
冷静に、慎重に沖田が放つパットの行方は!? -
「人生に奇跡は起きても、技術に奇跡は起きない。
半端な技術と打ち方を試合で使うな」
今は亡き宇賀神の言葉が沖田の脳裏に浮かぶ―――――
他を圧倒するパワーで300ヤードをはるかに越えるドライバーショットを
放ち続けたためにドライバーが折れてしまった・・・・・・
名物17番ホールを攻略するためには宇賀神の教えに背き、
まだ修得できていない新たな球質で攻めなければならない。
沖田しか見えない異次元のゴルフ。
沖田が見失いつつある坦坦たるゴルフ。
全英オープン優勝へ続く途は、果たしてどちらか。 -
“今日使ったクラブは総て飛び過ぎている”――
スウィングに乱れはないが、
飛距離が総て想定より飛んでしまう・・・・・・
原因が自分でもまだ理解できずにいる沖田。
己の体を己自身で確かめる途を歩みはじめた沖田に打開策はあるのか!?
その最中、並み居るスター選手を抑え、
スコアーを伸ばし続ける若手選手がひとり・・・・・・その名はポール・コフマン!! -
予選会を突破し、全英オープンへの出場を果たした沖田圭介。
熾烈な戦いを繰り広げてきたかつてのライバルも
全世界のマスコミも沖田の1番ホールに注目していたが・・・・・・
沖田はドライバーを握り、ティグランドに立った。
狙いはワンオン・・・・・・・・・・・・1打目でグリーンを狙うのみ。
戦略一つない無能無謀のゴルフか。
人跡未踏のゴルフが己の途か。
7年間一度もクラブを握らなかった男の判断力は、異次元の領域に達していた・・・・・・・・・
“一日の中に四季がある”空模様。
北海から吹きつける強風。あるがままの大地。
ゴルフの聖地セント・アンドリュースにて、沖田は世界に挑戦する!! -
全英オープンに出場するための最終予選会・最終日。
キャディのルディが風邪でリタイアし、一人でバッグを担ぐ事になった沖田。
そこに突如現れたスザンヌという女性――――
9年前に全英オープンに挑んだ時のキャディ、リリィ・マクガンに
姿も表情も仕草まえも総てが似ていた。
胸が波立つ沖田―――なぜなら、リリィは此の地にあの日から
ずっと眠り続けているはずの女性だから――――――― -
鹿沼C.C.の全職員、そして妻・麗子、二人の子供に見送られ、沖田は7年ぶりに試合に出場するために鹿沼を離れる。向かった先はスコットランド。最も歴史のあるメジャートーナメント・全英オープンに出場するために・・・・・・
レディバンクGCで開催される最終予選会から出場する沖田。上位5名だけが全英オープンへの出場資格が得られる厳しい試合に挑む。
メジャートーナメント初優勝を目指し、“風の大地”スコットランドに舞い戻ってきた沖田にゴルフの神は微笑むのか。それとも・・・・・・ -
モロッコのハッサン国王2世トロフィーで、キャディとして沖田を支えてきた陳が突然姿をくらませた。帰国した沖田のもとに、陳から決別の手紙が届く。共に戦っていける、生涯の友であると思っていただけに、陳の別れの言葉は沖田の心に深く突き刺さる。
さらに、新シーズンに向けて、鹿沼CCで自主トレーニングを積む沖田の目の前で多くの犠牲者を出す大惨事が起きる。
様々な事柄が頭をよぎり、自責の念にかられた沖田は、誰にも何も告げずに静かにゴルフから離れていった・・・・・・・・・・・・・・・・・・ -
モロッコで開催されたハッサン国王2世トロフィーも最終日を迎えた。常に完璧なゴルフを求めてきた沖田にとって、何か一つでも崩れた時の代償は大きいのかもしれない・・・・・・・・・・・・スウィングできぬ程、クラブを重たく感じる。ダンベルを持つかのように球を重たく感じる。一つ一つ丁寧に技術を磨き上げてきた沖田のゴルフが崩れ始める!?心の声を知るは己のみ――――ゴルフ人生始まって以来の危機が沖田に襲いかかる!!
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沖田圭介のフィアンセ・麗子が人質に取られた。犯人である黒服の男達は沖田に最終ホールで優勝を放棄するよう要求してきた。記者・木曽とジョニーは麗子が捕らわれている場所を探し当て、突入を開始!同じ頃、沖田は18番ホール第2打地点に立つ。故意にミスショットするしか麗子を救う道はない・・・・己のゴルフを捨てる決意を固めた。奇跡は起きるのか。それぞれの願いが交差する!!
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沖田のフィアンセ、物部麗子がさらわれた・・・!?他の追随を許さぬ勢いの単独首位・沖田圭介に突然届いた悪報。麗子をさらった犯人は得体が知れなかった黒服の男達!彼らの要求はたった一つ。手中に収めつつある優勝を18番ホールで放棄すること・・・不条理な謀略と、麗子のもとに駆けつけられない自分の無力さに、沖田の怒りは頂点に達し・・・そして、沖田はある決意を固めるのだった。
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