‶捨てるもの″からビジネスをつくる――失われる古民家が循環するサステナブルな経済のしくみ
山上浩明(著)
/あさ出版
作品情報
各種メディアが大注目!
日本の建築技法・文化を守る「古民家・古木サーキュラーエコノミー(循環型経済)」で
グッドデザイン賞を受賞した山翠舎。
古民家の解体から古木を収集・備蓄・整備し、単なる販売に止まらず
設計・施工までも手掛けることで再利用を促しながら、
地方ビジネスの可能性を広げ る同社の挑戦を紹介します。
いかにして古民家・古木から価値を産み出し、地
域を活性化しながら、企業としても成長を続けているのか?
サステナブルな循環型ビジネスのヒントがここにあります。
いま、日本の古民家がどんどんなくなっています。
使われず空き家になっている古民家、
この先引き継ぐ者のいない古民家・・・。
古民家はたくさんの良質な木材を使って建てられています。
私たちはその木材を“古木”と呼んでいます。
そんな貴重な財産である古木が、むざむざ捨てられているのです。
あまりにも、もったいない。
何とか救い出したい。
その想いが私たち山翠舎の原動力となっています。
■目次
●第1章 捨てられるものを磨こう
●第2章 地方だから作れるサーキュラーエコノミ―
●第3章 古民家 × ビジネスが地域にもたらしたこと
●第4章 古民家でつなぐ地方と世界とこれからの社会
■著者 山上浩明(やまかみ・ひろあき)
山翠舎 代表取締役社長
1977年生まれ。長野県長野市出身。大学卒業後、2000年にソフトバンクに営業として入社。
社長賞を受賞。2004年に山翠舎に入社し、2012年に代表取締役社長に就任。
2021年には事業構想大学院大学にて事業構想修士を取得し、
現在、空き家となった古民家などの社会問題解決を目指して新規事業を展開している。
2018年「スタートアップアントレプレナー表彰プログラム(主催:EY Japan)」の甲信越 地区代表に選出。
2019年「FSC認証」にて、古木で世界初の認証を取得。
2020年「古民家・古木サーキュラーエコノミー」でグッドデザイン賞
(審査委員 井上裕太氏の選んだ一品)・ウッドデザイン賞(奨励賞【審査委員長賞】)受賞。
2021年「信州SDGsアワード2021(【長野県知事賞】主催:長野県)」 受賞。
2022年からは行政とのプロジェクトも稼働。小諸市のサテライトオフィス事業のプロデュースや、
長野市のスマートシティプロジェクトでフードロス解消レストランのプロデュースなど、
既存の枠にとらわれず、精力的に活動を続け、「ガイアの夜明け」(テレビ東京系列)や
「応援! 日本経済 がっちりマンデー!!」(TBSテレビ系列)など、各種メディアでも注目されている。
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著者の会社「山翠舎」が手掛ける古民家・古木の再利用で、地域経済を活性化させる方法が書かれている本。
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山翠舎Webサイト
https://www.sansui.jp/
著者➔「山翠舎」代表取締役。
山翠舎➔長野県長野市に本社を置く社員25人の中小企業
・古木を使った建築物の設計と施工。
・古民家の買い取りと再生
・飲食店開業支援事業
など。
➔主に手掛けている事業。
「古民家」=戦前に建てられた一般住宅
「古木」=古民家から得られる木材
古民家➜良質な木材(古木)で建てられている。
=貴重な財産。
”捨てるもの”からビジネスをつくる。
キーワード)
①「アップサイクル」
➜古木をテーブルや椅子など、内装に使う。
「捨てるもの」に価値を見出す。
➜再定義して世に送り出す。
②「サーキュラー(循環)」
➜捨てるものに価値を与えて循環させる。
・人を巻き込む。
・地域を巻き込む。
=経済を循環させる。
<プロローグ>
●古民家が生まれ変わり、旧北国街道が変わる
「旧北国街道」
しなの鉄道、JR小梅線の小諸(こもろ)駅から東にある街道。
軽井沢の西にある中山道から分かれ、小諸、上田などを経て善光寺を通り、新潟県までつながっている。
小諸は小諸藩城下町、宿場町として多くの人を集めていた。
商家が軒を連ねていたので、古い建築が今も残っている。
➜当時の面影を現代に伝えている。
=「雰囲気のある街並み」
2000年以降は人口が減少し、北国街道でも活気がなくなっていた。
現在)
オシャレな新店が連続して立ち始めている。
・デリカテッセン ヤマブキ
➜自家製ソーセージやハムが好評。
・Citta Slow(チッタスロー)
➜長野県産の野菜や肉を使ったイタリアンレストラン。
・彩本堂
➜サイフォンで抽出された日本茶、コーヒーが楽しめる店。
3店は古民家を改装し、現代によみがえらせた店。
(彩本堂は著者が経営する山翠舎が内装を手掛けた)
図
●レトロとモダンを同時に楽しめる空間づくり
山翠舎が運営するコワーキングスペース「合間(aima)」
➜彩本堂から50メートルほど離れた旧北国街道沿い。
「合間」
もとは明示30年代に建てられた旅館。
魚屋➜商店➜下宿➜コワーキングスペースとして再生。
企業や個人が利用デスクワークやミーティング、研修などに利用。
➜働くだけでなく、語り合ったり休んだりもできる。
図
古民家への注目が高まっている。
・スローライフや田舎暮らしに憧れる人が増えた。
➜古い木やしっくいの壁など雰囲気に居心地の良さを感じている。
=古民家での生活を望む人が増えた。
山翠舎が手掛ける建物。
➜古いものを再生しただけではない。
=磨きをかけて、新たな価値を生み出そうとしている。
●壊され、ただ捨てられていく古民家と古木を再生する
現代の古民家の解体。
➜重機を使って無造作に壊し、廃材にする。
過去の家の解体。
➜丁寧に解体し、古木をよい状態で取り出す。
=新しい家に流用するのが当たり前。
過去の木材入手。
➜斧で伐採、筏にして下流の貯木場まで輸送。
=手間と時間がかかり、危険でもあった。
現代の木材入手。
➜海外から安く大量輸入。
=安全に入手可能になった。
古木を手間ひまかけて解体し、ストックするより効率よく木材を入手できるようになった。
古民家の再利用による地域経済の好循環。
集客の核となる店ができる。
➔地域への注目度が高まる。
➔お客がお目当ての店以外の見せにも立ち寄る。
➔地域経済にプラスの影響をもたらす。
=新たな開店をもたらす。
店の開店=雇用を生み出す。
➔定住者アップに役立つ。
山翠舎の狙い。
➔シャッター街となった地域経済に正のスパイラルを生み出すこと。
●古民家・古木を循環させ地域経済を循環させる
2つの「循環」
①古民家・古木の循環。
管理が難しくなった古民家。
➔取り壊し。
=もったいない。
建築物としての再利用。
➔新たな価値。
=循環
②地域経済における正のスパイラル。
魅力的な店舗をつくる。
➔地域に新たな人の流れを生み出す。
=活性化
事業を通して実践すること。
「地域に良いこと」
「環境に良いこと」
<第1章 捨てられるものを磨こう>
投稿日:2023.04.15
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