化物園
恒川光太郎(著)
/中央公論新社
作品情報
スリルに憑かれ空き巣を繰り返す羽矢子。だが侵入した家の猫に引っかかれ、逃げた先で奇妙な老人に出会い……「猫どろぼう猫」
自尊心が高く現実に向き合えない王司。金目的で父の死を隠蔽した後、家にやってきたのは……「窮鼠の旅」
〈お手伝いさん〉として田舎の館に住み込むことになった、たえ。そこでの生活は優雅だが、どこか淫靡で……「風のない夕暮れ、狐たちと」
その他「十字路の蛇」「胡乱の山犬」「日陰の鳥」「音楽の子供たち」全七篇。
恒川光太郎が描く《化物》たちの饗宴を、ご覧あれ。
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商品情報
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この作品のレビュー
平均 3.9 (53件のレビュー)
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今回は、人間の心の闇というか悪ばかりの話だった。教訓めいているけど、私の語彙力ではそれを表現することが出来なくて残念。
私は、人間が落ちるところまで落ちてそこから這い上がってこれないとか、人間の悪い…ところばかり書かれてたりする話とかは苦手なんだけど、この本は読めた。ずっと嫌な気持ちが続く事もなく。やっぱり恒川光太郎さんが好きだからかな?
短編集なんだけど、共通して“ケシヨウ“というのが登場する。各話によって姿がちょっと違う。良くないもので、得体が知れなく不気味。得体が知れないと怖い。第一話からどんどん時代が遡っていき、“ケシヨウ”とは何か?となるんだけど、結局、最後まで正体がよくわからなかった。たぶん、人間の悪いところから生まれた物だと私は思う。
「猫どろぼう猫」という話では“ケシヨウ“が化けた姿は猫。その猫の柄が灰色のサバ虎。近所に灰色のサバ虎の野良猫(可愛い顔をしてる)がいるんだけど、あの猫大丈夫だよね?と思ってしまった。続きを読む投稿日:2022.11.04
このレビューはネタバレを含みます
ケシヨウという謎な存在がちょっとずつ明らかになっていく。最初の話を読んだ時は理不尽に人を喰らう化け物が次々出てくるのかと思ったが、地域や時代、そこに暮らす人々によって色んな姿が見られた。最後まで読んだ…後に昔道徳の教科書で見た綺麗な音を聞かせて育てた花と罵詈雑言を浴びせて育てた花の写真を思い出した。
レビューの続きを読む
動物園の動物は幸せなのか。というのが改めて考えさせられる一文である。
陽鍵が名前の通り陽の当たる場所でピアノを弾けている結末ならいいなと読んでいたが、支配されていた頃よりも更に小さい世界で暮らし結局あの頃の方が幸せだったんじゃないかと思わせる描写が切なかった。続きを読む投稿日:2024.03.13
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