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ポール・モーランド, 渡会圭子 / 文春文庫 (6件のレビュー)
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総合評価:
ici
人口しか語らない
19世紀のイギリスと中国のように人口が圧倒的に多い方が負けている例は「工業力に差があったから」でサラッと流してるのが気になる。じゃあ本書が言っているのは「同じくらいの工業力なら人口、特に若い人が多い方…が強い」っていう当たり前すぎることだけになる。人口や人口動態が重要な要因というのには異論はないものの、それしか論じないのは如何なものか。続きを読む
投稿日:2023.02.11
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mendako
18世紀、今から3世紀前、といえば昔のことではあるけれど、たった数百年で、人口は七倍になっている。 女性が一生に生む子供の数は減っているが、乳幼児致死率の減、また、高齢者人口の増加による。 バラ色の…未来でもなく、暗黒の未来でもなく、今あることを正しく理解することの必要性を痛感させる。 日本の高齢社会についてもしっかり考察がなされている。 人口転換のスタートは遅かったにも関わらず、進行が早すぎ、欧州を追い抜いた、というのだ。 日本の高齢化の進行は歴史上最も早い。 これは、私が中学受験を志した小学3年生の頃から言われていたのだが、問題解決方法はおよそ30年前とあまり変わっていない。 一体なぜだ。 人口と国の運命が一心同体ならば、我々はどのように人口減少を乗り越えていかなければいけないのか。 それはこの国に生きるすべての者が考えるべき課題である。 考えを放棄するな、未来を諦めるな。 いつだって、明日のほうが今日より賢いはずだ。 人は愚かだが、バカではないし、私にも、あなたにも、どんな人にも、その力はあるはずだ。 歴史とは人口。 この新たな、しかし昔からある視点を契機として我々は未来を考え作っていくべきなのだ。続きを読む
投稿日:2023.11.19
tomtomusc
各地域ごとの発展と人口の歴史。 産業革命がそれにより起こったという説明にはならないし、それが唯一の原因ではないとしているが、基本産業革命以降に国、経済が発展する際には、人口の要因があり、死亡率の減少、…若年人口の増加、経済発展、出生率の低下/人口増(寿命の増加による)、経済の安定、というサイクルをたどる傾向があるとしている。 また、戦争や紛争は男性若年層が多いユースバルジが要因となり、今後はイスラム、アフリカの紛争は継続する可能性が高いとしている。続きを読む
投稿日:2023.11.11
クマリン
人口から見た世界史。ヨーロッパが世界を制した理由が人口という切り口が斬新です。 武力や技術をあるけどある程度の人口の規模がなければ世界を制圧できない。 UKが拡大したのは移民の多さと繁殖力「人口置…き換え」点を超えたから。 マルサスの人口論を超えた所と産業革命で拡大した。日本もそうだけど、移民が多く、人口増加がないと植民地は維持できない。 岸田首相が人口問題として少子化をとらえた初めての首相なのかな? 続きを読む
投稿日:2023.06.23
こうへい
純粋な人口増加だけではなく、生活の質を向上させる為の環境負荷の拡大も今後人口を語る上でのメインテーマになって来る。 中国は生活の質の向上の段階に入っているし、アフリカ諸国の多くは人口増加が加速する段…階、インドはその中間、といった所か。 著者はロンドン大学の学者なので、イギリス、ヨーロッパそして欧米を始めに取り上げるが、それでも世界中を比較的まんべんなく俎上に載せている。欲を言えばもう少し南アジアにスポットを当てて欲しかったか。 ジュンク堂書店天満橋店にて購入。続きを読む
投稿日:2023.05.25
文藝春秋公式
【新聞各紙で絶賛の話題の書】人口を制する者が世界を制してきた。ロンドン大学の気鋭の人口学者が人口の大変革期に当たる直近200年を叙述。全く新しい教養書。
投稿日:2022.12.22
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