【感想】腎臓が寿命を決める　老化加速物質リンを最速で排出する

黒尾誠 / 幻冬舎新書
（15件のレビュー）

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総合評価:

平均 3.7

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リンが多い食べ物なども挙げており実生活に役立つ

　この本は、リンの怖さを科学的に延々教えてくれる。リンは腎臓に悪いと昔主治医から聞いていたが、この本を読んで、なぜリンが腎臓に悪いのか、そしてリンが老化を促進する（血中リン酸カルシウムがあちこちで固ま…って細胞に害を成す）ことを医学的に理解できた。また、この本は現時点で個人が自分でできることも記載していて、これが実際の生活に役立つ。
　例えば、高額の血中リン濃度検査や腎臓悪化を防ぐ「リン吸着剤」は特殊な病気でないと保険が適用されないので、これは病院でも自分でもなかなかできない。そこで、まず自分ができることとして「リンの摂取を控えること」が挙げられている。
　リンには無機リンと有機リンがあり、「かまぼこ、ハムやソーセージ、ベーコン、インスタントラーメン、スナック菓子」などの加工物や人工添加物に入っている無機リンの体内吸収率は90%を超えるが、「肉や魚、乳製品、野菜」などの自然食品に入っている有機リンでは吸収率が20%から60%だそうだ。
　なので、まず悪役リンの体内吸収が良すぎる加工物やインスタント食品の摂取をなるべく控えると良いとのこと。肉や魚、乳製品、野菜の自然食品では、野菜のリン吸収率が悪いが、たんぱく質は体に必要なので、肉や魚、乳製品の摂取を減らす時には、リン吸収率がほぼゼロである大豆を食べてタンパク質を補充した方が良いこと。
　最後にこの本は若さのために、食事だけではなく、運動も勧めている。運動すれば、骨から血液にリン酸カルシウムが溶け出すことがない（つまり骨粗鬆にならず、あちこちでリン酸カルシウムが固まって細胞に害を成さない）ので、老化しないそうだ。
　結局、若さと健康には「食事と運動」。この本を読むと、「食事療法と運動をやってみよう！」と言う気になるかも。特に加工物をよく召し上がっている人は、この本を読むと加工物を食べるのが本当に怖くなるかもしれません。長い人生を健康に生きるために、お勧めの1冊です。続きを読む

投稿日：2023.03.18

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ブクログレビュー

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きび

目立たない地味な存在と思われていた"腎臓"は重要な臓器であり、"リン"は毒であることを理解できた。もうリン過剰の加工食品を食べたくなくなるし、運動不足を解消せねばと思う。

投稿日：2023.04.12
まめ子

健康診断でクレアチニンが高くなってきたので読んでみた。これからは普段からリンをためないこと、適度な運動や筋トレをやっていきたい、

投稿日：2023.02.17
つくだの勝五郎

リンが肝機能を低下させ老化を加速させていると熱く紹介している。
そしてリンが含まれない食材など紹介している。

投稿日：2023.02.09
hiro1143

わかりやすく、知らなかった情報も得られ、良い本でした。クロトー遺伝子発見した方。
結局、生活習慣。食事と運動。

投稿日：2022.12.05
ぼっちぼっち

加齢による腎臓の機能低下は、避けることはできないようである。人生１００年時代を豊かにするためには、まず健康である事が求められる。
参考にさせて頂きます。

投稿日：2022.10.22
cth20478

リン酸塩が寿命を決めると初めて知りました。リン酸塩を含んだ食品特にハム、ソーセージ、ベーコンが怖い事が分かった。食品の裏側にある添加物表示を必ず見るようになりました。なんでこんなに添加物使われているの…か愕然としました。特にコンビニ食品最悪ですね。日本は添加物天国です。
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投稿日：2022.10.02