【感想】白夜行

東野圭吾 / 集英社文庫
(2300件のレビュー)

総合評価:

平均 4.3
1077
704
337
53
6
  • トリックがすごい最高傑作

    東野圭吾さんの最高傑作。
    ベースになっているのが明るい話題ではないから単純に面白かった!とは言えないし、犯罪行為など不快な場面も出てくるが、最終的にすべてが繋がる練りに練られたストーリー構成とトリックが素晴らしい。
    最初に読んでから10年以上経つ今も、最初の頁から真剣に読み込んでしまうほど。
    東野さんの作品には人情的な面に訴えかけるものと、緻密な設定に凝ったものがあるが、これは完全に後者。登場人物にではなくストーリーの凄さに5星
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    投稿日:2020.04.25

  • 期待通りの作品です

    流石、東野圭吾作品は面白いですね!ストーリー展開の面白さは、期待通りでした。長編にもかかわらす、読者を飽きさせない見事な作品です。

    投稿日:2020.05.30

  • 稀代の悪女

    容疑者の娘の表の成功を被害者の息子が裏で支えるという物語。
    特に主人公の女性は、美貌をまとった表の顔と裏の顔の落差が凄くて、その悪女ぶりが惹きつける。
    結末の悪女ぶりも良し。
    ただ、悲しく暗い過去を背負って悪女になったというところをはじめ、他のストーリー展開も巧みで最後まで飽きさせなかった。
    文句なしに面白い。
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    投稿日:2020.06.07

ブクログレビュー

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  • うまぶお

    うまぶお

    亮司と雪穂がどのような関係性だったのか。それは読み手によって解釈が異なるでしょう。特にラストシーンについては解釈の仕方によって物語の見え方が180度変わります。
    敢えて深くを語らないことがこの作品を傑作にしているのだと感じました。続きを読む

    投稿日:2024.05.02

  • トッチ

    トッチ

    雪穂と亮司の壮絶な人生を2人の視線ではなく、彼らを取り巻く人間たちの視点を通してのみ物語がすすむ
    白夜に照らされた虚無の道を行く2人の姿に心が動かされた

    投稿日:2024.04.30

  • 008647892001

    008647892001

    なんというか 圧巻
    読み終わった後の余韻すごい
    読み終わった直後ですが今から二週目行ってきます
    再読必至だと思ってしまう
    緻密に張り巡らされた伏線自分は気を付けているつもりではあったけどどの程度認識できていたのだろう
    こんなに長い間、傑作といわれているのも納得です
    今まで読んでなくてよかった 今この物語に浸れて感謝です
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    投稿日:2024.04.29

  • yu

    yu

    このレビューはネタバレを含みます

    とても分厚い本で読めるかな、、、と思ったけど続き気になりすぎてあっさり読了。
    この物語の鍵を握る2人の心理描写が無くて、ドキドキしながら読み進めてしまった。

    一成と江里子ペア、大人になって再開して結ばれてほしかったな〜〜
    太陽をなくした雪穂は、これからどう生きていくんだろうか。

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    投稿日:2024.04.29

  • 星月夜

    星月夜

    あまりに有名な作品だけど、メディア作品はもちろん、小説の前情報一切ない状態で読み始めた。
    出だしからミステリー作品かと思ったが、読み進めてみたら、主要人物の昏い人生を辿っていくノワール小説の色が強かった。ラストの真相も、あくまで第三者の推測の形で語られており、真実はどうかは語られないので、やっぱり主軸はメイン二人の叙事詩的な意味合いが強いのだと思った。
    謎より人を描いた作品だった。
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    投稿日:2024.04.28

  • 小雪

    小雪

    このレビューはネタバレを含みます

    半分読み進めたくらいの段階で、下手なホラー小説より怖い話だと感じていた。雪穂と桐原の周囲で起こる事件にそれぞれが関わっているような描写が少しずつ読者にわかるように説明されていく。中学生のときは盗撮からの桐原の母と松浦の逢引き写真、雪穂の過去を噂し始めた女生徒がレイプ未遂をされる。高校生のときは雪穂の家庭教師の男が雪穂の過去を知ろうとして、桐原の方は売春斡旋からの女の死の隠蔽。
    雪穂のキーホルダーの鈴の音の描写がされ、不動産屋の人が雪穂と共に部屋を開けたときに聞いた鈴の音と結びついた瞬間の恐ろしさったらなかった。
    大学生で突然垢抜けた雪穂の友人が襲われたこと、高宮誠との堕胎偽装、ありとあらゆる事件で、二人それぞれの行動がどんどん結びついていくけど、具体的に何をどうしたのかはわからない塩梅が凄かった。
    二人は19年間、どのように連絡を取り合い、どのように互いの利害を合致させ、互いのために危険を犯してきたのだろう。雪穂は養母に拾ってもらうことをいつから算段つけていたのだろう。雪穂は金持ちの男と結婚したかったのか?誠と別れたのは誠に向上心を感じなかったからか?桐原はどうして雪穂のために今枝を殺せたのだろう。疑問は尽きない。けれど、なんで全部明かしてくれなかったのか、と文句を垂れるような気持ちにはなっていない。それが不思議だ。
    白夜行には、二人がどんな会話をしたのかという描写が一切ない。二人の心情描写もほとんどない。二人が太陽の下ではなく、白夜を歩いてきたことしかわからない。これだけ長大な物語であるにも関わらず、二人が何を思い、何を考え、そしてどのように決意して小学生の段階で白夜を生きることに決めたのかさえ語られない。すべてが余白となり、読者の想像に委ねられている。
    読み進めているとき、最後の章とかで二人視点で何をしていたのか語られるのかな?と考えたりしていたが、そんなことはなかった。何をしていたのかは断片的には読者にも伝わっている。けれど、実際に二人がどうやりとりをしていたのかは闇に包まれたままだ。それでいい、と思えてしまうのが白夜行のすごいところな気がする。
    二人の間にあった会話は、二人だけのものなんだろう。雪穂と桐原しか知らない時間なのだ。二人が図書館で出会わなければ、誰も不幸にならなかったかもしれない。けれど、二人は一生闇の中を生きていかないといけなかったかもしれない。R&Yという店名が表すように、雪穂と桐原はこの二人の間にしか存在しない唯一無二の愛で繋がれていたのだろう、と思う。
    二人がどういう心づもりで生きてきたのか、どんな思いで互いだけを信じて生きてきたのか、それらを思考するところまで含めてこの白夜行という作品なのかな、と感じた。

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    投稿日:2024.04.28

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