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原田マハ / PHP文芸文庫 (235件のレビュー)
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はじめは少し…
主人公・菜穂のお嬢様的な思い込みの強さにイラッとすることもありました。読み進めて行くうちに気がつけば応援していました。 日本画を見たくなったり、京都に行きたくなったり、色々刺激されました。
投稿日:2018.05.14
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理科好き
いりびと(異邦人)の意味
題名にルビがふってあるように,「いほうじん」ではなく「いりびと」です。 キーワードはまず『京都』,そしていつものように『絵画』,そしてこの作家さんには珍しい設定の『仕掛け』が最後にびっくりさせてくれ…ます。 最初の方は,勝手気ままなお嬢さん育ちの画商の妻っていう感じでしかないのですが,一人の画家の卵との出会いが運命を大きく変えます。 最後の70~80頁ぐらいは,一部は予想できたものの,ちょっと意外な感じでした。これからの作品に拡がりができるかという期待も含め,5つ星の評価としました(お気に入りの作家さんなので,少し甘めですが。)続きを読む
投稿日:2018.03.30
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こまつな
4.5。これまであまり出会ったことのない作品。京都の上品で軽いタッチから入ったのに、読み進めていくうちに、京都や芸術の凄まじい引力と巻き込まれる人の揺さぶられる情緒と、ものすごいエネルギーが凝縮された…ような感覚。読んでるこちらの気持ちも引き出されて、これまで読んできた原田マハ作品のワクワク感とは全く違うある意味すごく生々しくもドス黒い気持ちになる。読み終えてスッキリする感じはないけど、まさかこんな展開になるとは思わなかったから想定外でびっくり。続きを読む
投稿日:2024.05.21
PEANUTS
美術の知識がなくても全然面白い。 分厚さに最初は躊躇いが来るが 後半からの畳み掛ける展開に手が止まらなくなる。 こういう家族の話好きだな〜
投稿日:2024.05.08
るつ
やはり原田マハさんの美術をテーマにした小説は面白い。京都の風情や京都人の粋を生き生きと感じる作品だった。自然に京都に馴染んでいく菜穂の、短期間に覚醒していく姿が眩しかった。
投稿日:2024.04.30
かをり
クライマックスの畳みかけるような展開にページを捲る手が止まらなかった。伏線が回収されていく様が見事だった。 この本を通じて、文化、芸術を嗜む人々にとって、京都は特異な場所であることがありありと感じられ…た。菜穂は、恵まれた環境で育ち、周りに流されない奔放さと強かさを持っている。菜穂が京都での生活で、心奪われる一枚の絵と出会ったこと、せんとの出会いを通じて、茶道、華道、香道、画壇などのさまざまな家元、師匠、名家と通じる「縁故」を得たこと。それらすべては必然だと思わざるを得ない。彼女の研ぎ澄まされた感性、才能を開花させるのに、京都は最適の場所なのだろう。私自身、そのような場所で素養を身に付けたいと思いつつも、菜穂のような縁故もなく、所詮は「異邦人(いりびと)」にしかなり得ないため、菜穂に対して憧憬の念を抱かずにはいられなかった。 人の様々な欲望が渦巻き露呈する、想像以上にドロドロとした展開であるが、最後は、各人が収まるべくところに収まったと解釈することにし、読後の筆舌に尽くしがたい気持ちを鎮めようと思う。続きを読む
投稿日:2024.04.22
mi
このレビューはネタバレを含みます
京都と美術を題材にした原田マハの小説。 3.11後の放射能を恐れて京都に送られた妻の菜穂と夫で画廊の専務の一輝の話。 菜穂は京都である画家を発見し、悪い師匠から掬い出し、また恩はあるが偽りの家族から逃げ出し京都で子を産み育てる。アートのためならなんでもする。 画家と菜穂が実は姉妹だったりと設定が細かい。京都の描写もたくさんあり、面白かったです。
投稿日:2024.03.25
ゆっきー
作品と作者に対する情熱が静かに、でもとても熱く伝わってくる。 きっとものすごい熱量を発散させる作品なのだろうと想像できる。 2人が惹かれ合う理由と真実が、また熱い。
投稿日:2024.03.12
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