【感想】かしましめし(1)

おかざき真里 / FEEL YOUNG
(11件のレビュー)

総合評価:

平均 4.4
4
3
1
0
0
  • 食べるってセクシー。

    同級生が自死し、その葬式で会った3人の美大生。

    パワハラで会社を辞めた千春。
    会社で男に裏切られた上、お局扱いを受けるナカムラ。
    恋人に明るく振る舞いすぎてしまって、どうも関係が上手くいかない英治。

    リアルな悩みに共感してしまう27歳の3人が、美味しいごはんを食べるシーンを中心に、小さな幸せとやさしい友情が紡がれる。

    もう死んでしまいたい、そう思ったときの生きる方法が「ごはんを食べる」っていうのが良い。
    私たち色々と悩みはあるけれど、本当はごはんを食べるってだけで幸せになれるんだよな、って思い出させられる。
    食事には、それだけの力があるよね。
    人間の三大欲求の一つに食欲があるというけれど、セクシーにさえ見える美味しそうな食事シーンが、そう思わせるのだ。

    一方で、ただ美味しそうに食べるマンガにとどまらず、おかざき先生らしい人間ドラマにも読みごたえを感じる。こんな世の中だけど、生きてやる!という登場人物たちの生命力が爽快だ。

    最後の流れを含めて、清々しい気持ちになれて、よし頑張ろうって自分も思う1巻だった。
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    投稿日:2020.02.20

ブクログレビュー

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  • さつまいも

    さつまいも

    散文的な、というか、詩とか絵を見てる感じ。良くも悪くも漫画っぽさはすくない。
    登場人物にすごく共感してしまう。ちょっと辛くなるほど。だからこそ、彼らの小さな優しさが身に染みる。辛い時に読みたくなる。
    レシピが絶妙によい。本当に美味しそう。
    ただ、グルメ漫画は総じてそうだけどこの漫画も食べてる描写だけは苦手。なんか表現が過剰な感じがする。そこだけ悪目立ちしてるような。あとは好きです。
    続きを読む

    投稿日:2023.07.15

  • かづき

    かづき

    バターチキンカレーのレシピを読んで、絶対に作ると決意。家で子どもも食べられる美味しいカレーを作りたい。

    投稿日:2023.02.26

  • haruka2006

    haruka2006

    このマンガで、バターチキンカレーを作りました。サプリ、も良いけどコレも好き。気の合う友人と一緒に住みたい。
    一個一個のフレーズが好き。『サプリ』の時も思ったけど、働く女子には共感しまくり。会社の絶妙な男尊女卑とかホントにつらたん…続きを読む

    投稿日:2021.06.22

  • poyori

    poyori

    なんちゃってコールスロー リスみたいにとっておいて冷凍するの
    つつまない餃子
    春雨を炒める、春雨が旨味すう
    問題の解決を求めていない、優しい人とご飯を食べる
    これ以上できない、を信頼する

    投稿日:2021.04.10

  • saya

    saya

    このレビューはネタバレを含みます

    3人が美味しそうにご飯を食べている笑顔にほっとする。
    大人になると色々ある訳で、一人暮らしをしていると
    ご飯が疎かになったり、それどころではなかったりして、
    表面上は問題なさそうに見えても
    誰しも何かを抱えていて。
    でも、誰かと美味しいねと言い合いながら食べる時間が
    問題の解決にはならなくてもこの上もなく大事だったりする。

    「それでも今日も生きていく。 ご飯を食べる。」
    ”大人”の人には多かれ少なかれ刺さると思う。

    嫌なことがある中でバターチキンカレーを仕込んで
    翌日にそのおかげで起きれるというのも
    社会人あるあるな感じ。

    英治は 食材やお酒を 持って来て後片づけもしてくれて
    ナカムラはお金を置いていってくれて、
    このベタベタし過ぎない関係が心地良い。

    行き詰まっているとき、何も考えずに集中できることがあるのって大事で、
    千切りに集中できて、しかもそれで
    おいしいものが作れて、というのは本当に良かった。
    確かに、”活路が開けた”感じ。
    そして友達に再会して、久し振りに笑えて、
    うちの家に来ていいよ、と言えたのが
    とても良い転機になったと思う。
    仕事のことも、無理に話さなくていい、話して解決することなら聞くけど
    次の日楽しく起きれればいい、楽しく人生過ごせるのが一番
    美味しいもの食べてたらうまいっていうだけで時間過ぎる、最高の贅沢
    と言ってくれるのが本当に良い関係。

    気乗りしていなかったライブで英治が思わず泣いてしまうのが良い。
    ラーメンの屋台のご主人がもうやめてしまうのが寂しい。
    オリンピックの前に綺麗にしておきたいんでしょ、という言葉も悲しい。
    本当に人間にとって大事なことって、”綺麗にすること”だろうか。

    ナカムラの事情が説明される中で、母親が仕事を辞めたら良いと
    理解してくれないのは読んでいてきつかった。
    仕事は好きだし自分は悪いことをしていないのに。
    アドバイスされる時点で努力が足りないと思われてるんだな、
    私の「これ以上できない」を信用してほしい
    というのはかなり共感した。

    一人だとジャンクフードを食べたくなるのもすごくわかる。
    しんどいなと思ってもまた食べてしまうのを
    ゆっくり自殺しているみたい、という表現が納得。

    英治は気のおけない感じで良い。
    2人で綺麗になってモテモテになって男取り合おう
    なんて発言が面白いし、
    先輩に「カミングアウトする時は特に親に
    「楽しい人生」を演じ続ける覚悟がなきゃダメ」
    と言われたというのが興味深い。
    生き方が違う人が他の価値観を受け入れる術は
    幸せそうに楽しそうにしているかどうか、というのは
    一理あると思う。
    でも、パートナーが帰ってこなくて辛いときも
    楽しそうにやり過ごすのはキツイものがあると思う。
    相手も離れていって、傷が深くなって、部屋が拷問の箱になる。

    思いつきで一緒に暮らすことになるのが、
    シェルターみたいですごく良いと思う。
    今は優しく笑いあえるだけの空間が必要な時期だ。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2021.02.15

  • ひとみん

    ひとみん

    わーーーーーめちゃくちゃ好き。わたしたちの思ってること全部言ってくれる。全部の言葉が刺さる。彼らみたいになりたい。

    投稿日:2020.11.04

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