【感想】絶叫

葉真中顕 / 光文社文庫
(146件のレビュー)

総合評価:

平均 4.2
56
61
21
1
0
  • 絶叫はしないけど…

    惨殺遺体で発見されたNPO代表、
    神代武。

    飼い猫に死後、遺体を食われ
    ながら孤独死した鈴木陽子。

    家庭におさまることができず
    悩む刑事、奥貫綾乃。

    世の貧困問題とこの事件とが
    一体どぉ繋がっていくの
    だろうか?ってなわけで、
    面白かった。

    ちょっとページ数多くて
    躊躇ったけど、ぐいぐい
    イケました。

    あぁ、救われない話しだなぁと
    ブルーな気持ちになりながら
    読んでいましたがラストの方
    もしやと思ったら、あぁいう
    ことにしたわけねぇ、なるほど。

    タイトルの「絶叫」は、作者の
    意図が理解できなかったな。
    なんで絶叫なんだろ?
    そこだけが謎でした。
    続きを読む

    投稿日:2020.03.21

ブクログレビュー

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  • 不眠のコアラ

    不眠のコアラ

    もうすぐ読み終わる。
    ボリュームはあるけど読みやすくて一気に読めそう。
    主な登場人物の設定が盛り込まれすぎてて、不消化。
    でも、人ひとりの事を書くと何も設定がつかない事なんてないか。
    孤独死とか貧困とか震災とか社会の困ったことも絡んできて、広く浅くって感じ。続きを読む

    投稿日:2024.05.21

  • キキ

    キキ

    600ページ!!
    ページ数はありますが、一気に読み終えられます。
    女の転落人生を描いたミステリなのですが、なんでこんなにも他人が落ちていく様子を夢中で追いかけてしまうのか!
    不思議でなりません。
    人の不幸は何の味、と言いますが、夢中になる要素はそれだけではありません。

    主人公は鈴木陽子。
    彼女の生い立ちからストーリーは始まります。
    読んでいくと不思議な事に気づくのです。
    主人公の自分語りかと思いきや、主人公に対して「あなた」と語る人物がいるのです。
    「あなた」と語るあなたは一体誰なのですか!?
    その正体はラストにわかりますが、それまで読者はお預け状態です。
    全体像が見えるようで見えない。
    苦しい。非常に苦しいです。
    この謎知りたさに読むスピードが加速していたこともあるかと思います。

    それにしても、人生は選択の連続ですが、一度選択を誤るとこうも転落していくのかと恐怖を感じました。
    一度目の選択はプラス要素とマイナス要素の半々くらいの割合で選択肢がいくつか用意されていると思うのですが、マイナス要素を選択すると、次の選択肢にはプラス要素が圧倒的に少なくなる。精神的不安も重なり、マイナスを選びやすくなすのですね。。。
    マイナスを選択すればするほど、選択肢からプラス要素が減っていくという、なんとも言えない恐ろしさです。
    (こんなんで人生の挽回ができるのか。難しいだろうな)
    しかも、この不幸というのは遺伝的要素もあるのかな。家族そろって転落しているのです。
    そう考えるとますます恐ろしくなります。

    ストーリーの中で職安の出入り口で生保レディに勧誘されるシーンがあるのですが、実は私もこの勧誘に遭ったことがあるんですよね。根性がないので、小説のような顛末になる前に辞めていると思いますが。
    とは言え、あの時勧誘に乗っていたらと思うと、身の毛がよだちます。

    久しぶりに驚きのある展開のミステリでした。
    「ロスト・ケア」から葉真中顕さんの小説にハマっているのですが、社会問題にミステリを絡ませてエンタメ化するのが本当に上手くてグイグイ引き込まれます。
    他の作品も読んでみたくなりました。
    続きを読む

    投稿日:2024.05.15

  • あや

    あや

    なんで、あなたは、っていう話の進め方なんだろうと思ったら最後の最後にそういうことか、と。
    最後の4行読んですごい遡った。

    東京に住む意味は、選べるということ。
    っていうのがそうだなあと思わされた

    投稿日:2024.04.30

  • あやめざき

    あやめざき

    最後のどんでん返しが痛快だった。
    また、現代を生きる苦悩、心理的描写が自分と重なるところもあり、一気に読了。

    投稿日:2024.04.29

  • 鉄線

    鉄線

    このレビューはネタバレを含みます

    中盤でおおよその展開が予測出来てしまったので大きな驚きはなかったけど、とにかく読みやすく、ページをめくる手が止まらなかった。
    印象的だったワードはミス・バイオレット。
    別にバイオレットだけでもいいところを敢えてミスを付けた店名。
    未婚の綺麗な戸籍を手に入れて生まれ変わった事を象徴してるのかなと思ったり。
    この世は自然現象の積み重ね、壊れるときは壊れる。
    あなたとは関係なしに降ってくる、というのも仏教ぽくて良かった。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2024.04.22

  • 72vacation

    72vacation

    ラスト4行で絶叫します。
    あまりに悲惨な鈴木陽子の人生に、読むのが1億回嫌になりましたが最後まで読んでよかった〜!!あまりにも勇敢。

    投稿日:2024.04.14

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