【感想】世界「最終」戦争論 近代の終焉を超えて

内田樹, 姜尚中 / 集英社新書
(14件のレビュー)

総合評価:

平均 4.6
6
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  • 左翼は深い…

    姜尚中先生と内田先生の対談本です。米国の混乱と世界の混迷を予言していた二人の対談です。内田先生が奥羽列藩同盟に属した祖先がいるので明治以降の歴史に辛い点がありますが、その点を理解して読めば世界と日本の新しい時代の視点が得られます。右翼寄りの側でも読んでみると左翼を堅持する知識人の矜持が分かります。…ただアメリカに関する言説やフランスに関する言説は過剰に過激すぎますが。ま、そう考えるのがすでに右翼敵なのかもしれませんが。
    星は5つ。
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    投稿日:2019.12.12

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  • けい

    けい

    リベラルの二人の話だから、理想論によってるつもりで、偽善に騙されないように読もうと思う。
    一方で、時にリベラルの視点から省みないと残酷な世の中になってしまうこともあるだろう。

    投稿日:2020.12.13

  • dai-4

    dai-4

    本書の時点で、”まさかないよね”的感覚で語られていることが、現実として起こっている今日。例えば安倍内閣の持続。例えばトランプ大統領就任。普通に考えたらあり得ん事態だけど、何がどうとち狂ったか、そんなまさかを目の当たりにしてしまっている。もっと最悪の事態として、もっとまさかの事件として、第三次世界大戦にも触れられているんだけど、これ以上馬鹿げた世界にならないことを祈るばかり。自分に出来そうなことも積極的に探して、なるべく参加していくよう心掛けよう、と思いを新たにした次第。続きを読む

    投稿日:2018.08.15

  • H.Sato

    H.Sato

    難民はそもそも欧米が主導したグローバル化の帰結。
    欧米に難民を拒絶することはできない。

    戦争をテクノロジーからすると、ローテクもローテク、非常にプリミティブな武器がいわば核抑止力を上回る力を持ち得ている。そんな力にどう対抗したらいいのか。ジハードで自分が死ぬことを前提にしている人たとを、果たして殲滅するなんていうことができるのだろうか。

    戦争は最後のビジネスチャンスだと思っている。もう自動車輸出では日本の経済を回すことはできそうもない。それに代わるものを探して兵器産業に飛びついた。、自動車産業と兵器産業はぶら下がっている国内産業がほとんど一緒だから。兵器というのは理想の商品。兵器産業が日本の基幹産業になれば、日本に存在する全ての製造業はこれからは兵器産業に寄生して生きていける。
    兵器は市場が絶対に飽和しない夢の商品。兵器へのニーズが増大するためにはとにかく世界中で戦争が起きていることが必要になる。だからビジネスマンたちは戦争を希望する。戦争を歓迎するし、必要とあらば、自分で戦争を初めてもいいと思っている。そういう人たちが、戦争ができる国になりたいという安倍首相を支援している。
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    投稿日:2017.03.11

  • eos

    eos

    2017.3.1
    あとがきにも書いてありますが、イギリスの帝国から島国へのシュリンクの話とか聞いたことない話が多くて面白い。この対談の時期だとアメリカ大統領がひょっとするとサンダースとか言っていて、実際にはトランプになったアメリカはどのように凋落していくのでしょうかね。続きを読む

    投稿日:2017.03.01

  • kouhei0210

    kouhei0210

    内田樹氏と姜尚中氏どちらも好きな作家であり思想家です。
    その二人が初めての対談だそうで。。
    そうだったのかと意外に思えます。二人とも同じ思いを
    共有されているのに、そこに至る推論や論拠が異なる
    ところがあってとても面白く読めました。

    本日国際ブックフェアに言ってきたのですが、
    内田先生の講演は満席で拝聴できずでした。
    聞きたかったなあと。。。。
    本日の講演は林真理子氏・内田樹氏・茂木健一郎氏の3人
    どれも満席でした。
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    投稿日:2016.09.24

  • kaze229

    kaze229

    自動車で走っているより
    自転車で走っているより
    走っているより
    歩いているときが
    一番 よく 見える

    そして 何よりも
    いつでも 立ち止まって
    気の赴くままに
    じっと 気のすむまで
    見続けることができる

    今、世の中に起きていること
    これまでの こと
    そして
    これからのこと
    今、どんな風に
    見えているのだろう
    今、どんな風に
    考えていけばいいのたろう

    そんな 時間が持てる
    そんな 一冊です
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    投稿日:2016.09.13

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