0
村上春樹 / 講談社文庫 (207件のレビュー)
レビューを書く
総合評価:
oka_1008_j
ローマの縦列駐車は1日に見ていても飽きない。らしい。
ヨーロッパの国々に暮らしている人たちの生活は、それぞれ少しづつ時には大きく異なっていてその一つのエピソードにイタリアはローマでの縦列駐車のくだりが出てくる。 ローマでの縦列駐車は日本でのそれとは大きく…違っていて、とても入らないんじゃないかと思うようなところに入れると拍手が起こったりする。そういう日常のなかの感覚のズレを著者の視点を通して分析しているのがとても面白い。 縦列駐車が面白いだなんて日本にいたら絶対に思わないのではないか? そういうどうでも良いエピソードを通しての考察は抱腹絶倒モノ。続きを読む
投稿日:2016.04.03
報告する
"powered by"
Limei
1986年秋から1989年秋までの3年間、村上春樹さんがギリシャ、イタリアで過ごした日々の記録。 村上さんの見たものを想像し、村上さんの感じたものを感じ、村上さんの紡ぐ言葉を味わえる、大好きな作品で…す。 久しぶりの再読。 奥様とのやりとりが好き。 時が経っても、その当時の村上さんの語りを聞いているかのように自然に私にしみいる文章たち。続きを読む
投稿日:2024.03.18
キムチ27
手にしたのは1990年版のぶあっつい単行本。時間のある時、ペラペラ頁を捲り易かった。 1980年代どん詰まりの時間、ハルキ氏は翻訳、エッセー、そして創作と7面六臂の多面的活躍を実行していた時間。 日…本を離れて、ギリシア・ローマ滞在の四方山話がでるわでるわ。 ちらちら、フィンランド、オーストリア、英国、一時帰国の日本も入ってくる。 食べ物、宿泊先とそこの親父と妻、たまに猫も、車、風景。。まさにこれもてんこ盛り。 いつもながら比喩の宝庫の扉が開けっ放し。 よくも、まぁ、こんな表現を持ってくるもんだと苦笑したり、仰天したり、くすっときたり。 イタリア人とギリシャ人の人類学的比較~生物学的に・芸術的に・心理的に・下世話的にあちこちで語っているのがフムフムである。 だから住んでいる町の国の情勢や倫理観が笑える。you tubeで語られている「明るく、楽しく、何度でも行きたい」イタリアの裏に蠢くそれを語るハルキ氏が太鼓の音のように響き渡って最後まで笑わせる中で考えさせてくれた。続きを読む
投稿日:2023.08.26
たぬき
ちょうど新婚旅行でギリシャにいる頃に読み始めました。思わず声を出して笑うくらい面白いフレーズがあちこちに出てきて、愚痴っぽいけど全然不快にならない絶妙なバランスで本当に面白かったです。自分の思い出とも…相まって、人生で何度も手に取る本になる予感。続きを読む
投稿日:2023.08.24
catherine1347
小説以外の村上作品を読んだのはこれが初めて。旅行記ということであまり期待していなかったが、面白かった。むしょうにまたヨーロッパに行きたくなった。
投稿日:2023.08.08
コウトク
ギリシャのことが書いてある本を探してたら、なんとあの村上春樹さんがギリシャで生活していたときの滞在記を書いているというので読んだ。けっこう分厚い本で読み応えある。かなりまえのことだがおもしろい。住んで…なければわからないことがいろいろ書かれておりかなり興味深い。私にとってはこの人の作品は小説よりもエッセイのほうがおもしろい気がする。続きを読む
投稿日:2023.07.09
fky
村上春樹をよく読んでいた高校時代は、「エッセイの割に長すぎないか」と感じて手を出せていなかったが、これは思いの外名著だった。旅行の旅に持って行き少しずつ読みたい。 とにかく37-40歳の春樹さん(ダン…スダンスダンスとノルウェイの森執筆後)はノリノリで、ユーモアセンスもその志・野心も凄まじいものがある。 はじめのエピソードから、ヴァレンティナが描く地図が全く違う理由のやや偏見の含まれる考察、その後キスした跡が残るメモの再現が、無類に面白い。続きを読む
投稿日:2023.06.17
ポイントが追加されました。ポイント明細ページからご確認いただけます。
クーポンコードの形式が正しくありません。半角英数12桁で入力してください。
エラー(エラーコード: )
本棚を開くには、画面右上にある「本棚」ボタンをクリック
スマートフォンの場合
パソコンの場合
このレビューを不適切なレビューとして報告します。よろしいですか?
ご協力ありがとうございました 参考にさせていただきます。
レビューを削除してもよろしいですか? 削除すると元に戻すことはできません。