oka_1008_jさんのレビュー
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このユーザーのレビュー
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百姓貴族(3)
荒川弘 / ウィングス
思いっきり笑える酪農エッセイ
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思いっきりクセのある家族がとにかく笑かしてくれる。
農業やってると、こんな家族は普通なんだろうか?
それとも作者の家のキャラクターが濃ゆいのだろうか?
普段覗くことの少ない農業というカテゴリー。
爆…笑しながらいろいろ学べた一粒で二度美味しいマンガ。 続きを読む投稿日:2015.02.15
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工具の本 総集編
ル・ボラン編集部 / 学研
好きな人にはたまらない
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車で使用される工具についての内容が多い。
いろいろな工具メーカのすぐれた工具を眺めるだけでもなかなか面白いが、各社のコメントも自分たちの道具をどんな設計思想で摂家しているか?何を目指しているのかなどの…コメントから滲み出る誇りが渋い。
世界ラリー選手権(WRC)メカニックの工具の内容が面白かった。 続きを読む投稿日:2016.04.09
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やがて哀しき外国語
村上春樹 / 講談社文庫
海外に長く住んだ著者にしか分からない、日常の微妙な変化について
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やっぱり、マラソンでいろんな場所を走っているんですね、村上さん。
マラソン一つとっても、日本とアメリカだと違うし、ボストンとプリンストンだとこれまた違ったりするらしい。マラソンなんて走るだけなんだから…、日本の大会でもアメリカでも一緒でしょ?理屈上はそうです。一緒なんですよね。
でも、走るという単純な行為を42.195km続けるという意味では世界中どこにいても同じだけれども、開会式からスタートの仕方、給水所の運営方法、一緒に出場しているランナーの服装や走り方をとってみると大きく違ってくるというのは確かにそうなんだろうと思う。
日本の当たり前なマラソン大会と、アメリカの当たり前なマラソン大会は大きく異なるし、どちらかのマラソンに慣れてしまうと別の大会に出た時は大きな違和感を抱くことになる。
そういう違和感についての分析がとても面白かった。
そういう何気ない違いが、著者の創作システムに影響を与えているらしいというのも興味深かった。
続きを読む投稿日:2016.04.02
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走ることについて語るときに僕の語ること
村上春樹 / 文春文庫
走ることの意義について、肯定的になれる
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著者は小説家で仕事はランナーではない。
しかし、走ることにたいする熱量はかなり大きく、サブフォーをやっと達成している私から見るとかなり偉大なことを実現しているように見えた。
ごく個人的な長距離競技の…話のはずなのだが、その心構えやランニングに対する考え方は多くの人が共感し、参考になる。
ランニングをしているときに、何故こんなことをしているんだろうという気分になったら、この本の事を思い出したい。
自分が納得するまで努力したという手応えは、人生に何らかの良い変更をもたらすように思えた。 続きを読む投稿日:2015.09.13
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日本は本当に戦争する国になるのか?
池上彰 / SB新書
事実ベースで何処にどんな問題があったのかが面白く読めた。
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今年の夏に問題となった安全保障関連法案。
そもそもなぜ安全保障関連法案の整備をしなければならなかったのか?賛成派と反対派はそれに対してどのようなアクションを取っていたのか?
新聞を読んだだけでは知ら…なかった事実があることを初めて知った。
賛成派、反対派、報道それぞれに問題があったことが分かる。
2015年の夏にどんな事があったのかを知りたいと思った時に読みたい本 続きを読む投稿日:2015.12.12
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ハチミツとクローバー 1巻
羽海野チカ / 白泉社
やっぱり面白い
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3月のライオンが好きなので一括購入で一気に読みきった。面白かった。
自分の進路を決めたり、色々な解決が難しい問題に直面した登場人物のモヤモヤした気持ちをすくい上げて、丁寧に描写していくのでグイグイ引き…込まれる。
答えにたどり着いたかどうかはわからないが、行き場所の無い気持ちに真っ正面から立ち向かっていく主人公達の姿が清々しくてとても良かった。 続きを読む投稿日:2016.12.03