【感想】下町ロケット

池井戸潤 / 小学館文庫
(891件のレビュー)

総合評価:

平均 4.4
460
264
86
8
2
  • 物作りの醍醐味!

    ドラマ原作本。町工場・佃製作所の社長がロケット開発の夢を貫く。大企業が邪魔したり、佃製作所内でも意見の食い違いがあったり、開発が一筋縄で行かなかったり、池井戸さんの仕事小説王道ストーリー。でも、本作品では特に物作りの醍醐味を感じた。
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    投稿日:2015.10.17

  • 中小企業の夢

    直木賞受賞作。
    池井戸さんの本ということで展開が予想できてしまうのですがそれでも面白い!!
    大企業に追い詰められながらも立ち向かっていく展開と、夢を追いかける展開の2つを楽しめます。
    王道の展開ながらも、町工場のあの良さのようなものも味わえて何度読んでも面白いです。

    1つ言うとすればご都合的というか作り物感という感じがしたせいなのか、読んだ後打ちのめされる感覚がなかったので星を一つ下げました。
    とはいえジェットコースターのようなさわやかな読後感や、スリルも味わえ、飽きずに何度も読めるのでおすすめの一冊です。
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    投稿日:2015.08.14

  • 男のロマンとロケット打ち上げはどちらも儚く熱く涙を誘う。

    どの池井戸作品を読んでも、現実の大企業やメガバンクはどこもこんなに非情で、中小企業の天敵になるものかと憂鬱になるのだが、この作品では、「日本初の純国産ロケットを打ち上げたい」という一点では敵も味方もなく情熱を燃やす人々の群像劇だ。

    それだけに、悪徳企業との勝負はともかく、最後の敵となるロケット製造企業との特許をめぐる駆け引きやキーデバイスのバルブシステムの開発に手に汗握る対決があっても、どちらにも共感でき、また2倍ドキドキハラハラする。

    また、戦いは外だけではなく、社内との軋轢も厳しい。
    社長自身の夢か、社員の生活の存続か。技術力向上か、利益追求か。
    決して一枚岩ではない社内対立が、いつしかそのロマンあふれるプロジェクトの熱に押されて一気呵成に燃え上っていく。
    最後までどんでん返しがありながらも感動のラストは涙を誘う。

    「夢じゃ食えないんだよ!だから男は・・・」とか、つい思ってしまってごめんなさい(;´・ω・`)ゞ
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    投稿日:2015.10.18

  • ワクワクする作品です

    大手企業からの、理不尽な訴えを何とか切り抜け社員一同
    ほっと一安心したはずが、今度は社長の夢に振り回されることに。
    技術力のある小さな町工場が、その技術力の高さゆえに
    大手企業を巻き込んで右往左往することになるのですが、
    そこで、夢を追う社長と現実をみる社員との対立が起こります。
    小さな町工場がロケットの部品を製造するという壮大な夢が、
    どのように展開していくのか。
    展開がすごく面白くて、ワクワクする作品です。
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    投稿日:2015.10.05

  • わくわくのドラマ仕立て

    テレビでおなじみの本なので、多くの人があらすじについては知っていると思います。主人公の周りを悪玉、善玉が入り乱れ、涙あり、喝采ありで 読む人を飽きさせません。
    日本の技術者たちのモノづくりに対する誇りや 気概というものが 織り込まれて 面白く読み進めます。続編を読むのが楽しみです。続きを読む

    投稿日:2015.11.27

  • 一気読み必至!プロジェクトXを100倍面白くした感じ

    中小企業が技術を武器に大企業と真っ向勝負して勝つ!これだけだとプロジェクトXそのものという感じですが、本作品が100倍面白いのはその裏側の人間関係や政治・ビジネスの駆け引きを赤裸々に描いているから。NHKさんでは決して描けない、法律スレスレの駆け引きや、政治的取引。人材の引き抜きや意図的な漏えい。それらの舞台裏がサラリーマン葛藤と行動の選択の結果としてリアルに描かれているのが作品のパワーの源。もちろんフィクションで大げさに書かれてはいますが、面白さ間違いなしです。続きを読む

    投稿日:2015.11.30

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ブクログレビュー

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  • イクロツィル番目の読書家

    イクロツィル番目の読書家

    こういう本に出会えるから本を読むのはやめられない。
    こんな現実的で情熱的で胸激アツのストーリー、共に心燃やさずにはいられない。

    何を大切にすべきか、何を優先すべきかわからなくなることは往々にある。しかし選択した答えを正解にするのはなぜこんなにもかっこいい。

    「正しいかどうかは、今分かることではない」
    この言葉が1番重くずっしりと響いた。
    それで良いんだよな。
    今、自分を肯定できなくても、何年後かの自分が肯定できるようにしよう。

    生き様を教えてくれる、
    この本に出会えて良かった。
    続きを読む

    投稿日:2024.05.05

  • 凛

    このレビューはネタバレを含みます

    池井戸さんの作品を初めて手に取りましたが、全作品読み切りたいと思えるほど惹かれる内容でした。
    堅実真面目に仕事と向き合ってきた職人さん達の生き様、悪役側で登場したものの確かな知識と適切な評価力を持つ財前氏の生き様、どちらも格好良く爽快です!
    自分の目の前のことをひたすら突き詰めていく彼らを見ていると、こんな仕事をしたいと思ってしまいます…!

    これはヒットするのも頷けますね

    レビューの続きを読む

    投稿日:2024.05.05

  • ひかり

    ひかり

    池井戸さんの最初に読んだ作品ですが、本当に面白かったです。
    最初から最後まで主人公の志がブレずにあってずっと応援していました。かっこいい!

    投稿日:2024.05.04

  • もち

    もち

    めちゃくちゃ面白かった。
    中小企業の製造業ってこんな感じなのかなあ、
    すごいモチベーションになった。

    投稿日:2024.04.15

  • クリボー

    クリボー

    この本は工場で働く人達の話。そのため、社会人の人が読みやすいと思う。
    読み勧めていくにつれ、人物像が分かっていくことがおもしろい。また、主人公の会社はいろいろな災難が訪れる。しかし、主人公は夢を追いかけ続け、災難を乗り越えていくことがかっこいい。
    しかし、まだ自分は社会で働いた経験がないため、少し読みにくかった。また、主に3個大きい会社が出てくるため、どこの会社にどの人物がいるかなど、頭に構図を作りながら読まないと、こんがらがってしまう。
    社会人になってから再度読みたいと思う。
    続きを読む

    投稿日:2024.03.29

  • 東野潤

    東野潤

    池井戸作品の銀行モノも好きですが、中小企業モノも熱くて好きです。下町ロケットは、まさに中小企業の情熱が伝わってくる素晴らしい作品でした。これから、ドラマも見たいと思います。

    投稿日:2024.03.28

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