【感想】テキサスレディオギャング

榎屋克優 / ミラクルジャンプ
(6件のレビュー)

総合評価:

平均 3.8
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  • 友よ

    ラジオというガジェットを用いて男たちの青春を描いた学園モノ。

    ラジオの魅力、ことさらラジオドラマの深さを描いていて興味深くもあるのですが、背景に紡がれた「いじめによる友人の死」という要素がどうにも重く感じられて、ややもやっとした読後感でした。

    その動機がゆえに執念じみたラジオドラマ制作に繋がり、キャラクターの感情に深みを作っているのはわかるのですが、制作部分だけでも青春ものにできたかなーという思いが残ってしまいます。
    制作部分がリアルだっただけに、ラジオ制作に懸けたサワヤカ青春モノというのも、少し見たかったなと感じた次第。
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    投稿日:2015.06.25

  • 亡き友のため、荒野に立つ

    ラジオドラマには、声しかない。
    その場の情景、登場人物の雰囲気、ストーリー、そしてそこに込められた怒りもすべてが声。

    ラジオ好きの主人公、山本ピーターとその友達3人も、もちろんラジオの愛聴者。
    クラスの日陰者だった彼ら。そのうちのひとり、シバケンがイジメの末に殺されてしまう。
    シバケンを救うことのできなかったピーター達は、彼が残していたラジオドラマを完成させることを決意します。

    イジメッ子への復讐を誓いながらも、いじめられるのが怖くてシバケンを見捨てていた自分を責める主人公。
    テキサスを舞台としたラジオドラマを完成させることは、自分自身への復讐劇でもあったのです。

    声だけでひとつの世界をつくるラジオドラマを、絵と言葉を用いた漫画で表現する。
    本来交わることのなかったふたつの表現が、新たな物語を生み出します。
    胸がすくようなハッピーエンド、とは言えないかも知れないけれど、心に熱い火を灯してくれる1冊です。
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    投稿日:2015.03.06

ブクログレビュー

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  • ちびねこ

    ちびねこ

    このレビューはネタバレを含みます

    いじめがエスカレートして死んでしまった親友のためにラジオドラマを製作しだした主人公。精神世界がよく分かんなかったし…作者の鬱が伝染しそうで気が滅入った…

    レビューの続きを読む

    投稿日:2019.08.16

  • daikishoji

    daikishoji

    ラジオを題材にしているというので。
    著者がAM派であるから自分にとってのラジオはこれだなと思いながら読めた。
    結末はどちらかと言えば好き。でも軽い気持ちで手に取ると心を持って行かれてしまうかも。

    投稿日:2015.12.08

  • bloodyegg

    bloodyegg

     日々ロックの作者の新しい作品でラジオドラマがテーマ。やはりすごくいい。感動した。ずっしり来る。天才だと思います。

    投稿日:2014.10.21

  • パンタ□ン

    パンタ□ン

    榎屋さんのラジオ好きな思いが、溢れんばかりに溢れている一冊。

    ラジオを普段聴かれない方は、きっとラジオが聴きたくなる。はず。

    投稿日:2014.10.21

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