【感想】ばいばい、アース 全4冊合本版

冲方丁 / 角川文庫
(5件のレビュー)

総合評価:

平均 4.8
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  • たった一人、自分と同じ種族が自分しかいなかったら

    鳥や魚が実り、剣は成長し枯れる。
    そんな不思議な世界には、動物の姿をした人々が。
    その中でも、毛皮も牙もない「のっぺらぼう」=人間?な主人公が、旅を通じて自分と同じ「種族」を探そうとします。

    アクションシーンは爽快、迫力満点。
    飢饉同盟<タルトタタン>のような呼び名も軽快で、あっという間に読み終えてしまいました。
    SF・ファンタジーに抵抗がないならおすすめです
    続きを読む

    投稿日:2014.09.27

  • 【小説】血まみれのストーリーだが どこか命を大切にしているところは好感が持てる。

    独自の世界観。張り巡らされた伏線。
    血まみれのストーリーだが どこか命を大切にしているところは好感が持てる。
    まったく予想外の新事実にもかかわらず 意外と地味な展開。
    ファンタジーかと思っていたけれど 読み終えてみたらSFでした(?)続きを読む

    投稿日:2014.12.08

  • う~ん、SF哲学

    主人公ベルは、唯一人間的な姿かたちをしているがその世界では異形の子。
    神の樹からなる剣を持ち、自身の存在理由を求め戦うベル。
    ベルを中心に、旧態とした世界が変貌する。
    自分とは存在とは友とは愛とは?
    ルールのもとそれぞれの求めるもの、もたらされるもの登場するキャラそれぞれの個性がぶつかり合い路を求め会う。
    SFと理解しながらもある種軽めの哲学書みたいな読了感です。
    チョッとややこしい表現はありますがストーリーは最高に面白い。世界に引き込まれます。
    お勧めです。
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    投稿日:2014.10.29

  • 自分は何なのか?

    これは,ジャンルとしてはファンタジーでいいのかな?
    自分は何なのか,誰なのか,この世界は一体何なのか,そういう哲学的な問いが源流にある。

    冲方丁さんらしいんだけど,まず世界の紹介みたいなイントロダクションがないので,最初はいったい何を言っているのかわからない状態から始まった。
    いろいろとことば遊びが多いので,そのあたりもだんだん読み進めるうちに見えてくるかも。
    続きを読む

    投稿日:2017.01.30

  • 鮮烈のハイファンタジー

    …ばいばい、アース。
    途中までしか読まなかったけれど、内容を結構覚えているのでレビューします。
    …いや、しかし、夢ですね。
    世界観のこだわりとデウスエクスマキナの鋭い否定と価値観の変化の時代がきれいに表れされています。
    今となっては、この本を読んだ世代にこの本の価値を次の世代に引き継げると信じ切れる人がどれだけいるでしょうか…。
    IT革命の時代、人類は全てから自由になることを夢見ていた、と今の世代の子供や、疲れ切った自分たちに言えるでしょうか…。
    …愚問ではありますね。適者が生存するものです。
    …ばいばい。
    新しい世代の波が来ていると信じて熱烈なファンタジーを称賛します。
    星5つ。
    続きを読む

    投稿日:2018.05.16

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