【感想】35歳のチェックリスト

齋藤孝 / 光文社新書
(36件のレビュー)

総合評価:

平均 3.5
3
13
11
3
1
  • 「私ができるのは部長です」と将来言わないために

    35歳という社会人として成熟してきた人に向けて書かれた本。
    35歳のキャリアで求められるチェックリストが、斎藤孝からの質問として投げかけられる。

    「仕事の量が増えると、ワクワクしますか?」
    「プロジェクトチームに呼ばれていますか?」
    「「これで攻める」という自分流のスタイルを持っていますか?」

    という仕事に直接関わる質問から、

    「「今、これがあると幸せだ」と思える瞬間はいつですか?」
    「社会の再生産について考えたことがありますか?」
    「家族の「形」について考えたことがありますか?」

    といったプライベート、人生における幸福についての質問まで多岐にわたる。

    質問が具体的かつ本質的なので、ひとつひとつ自分の身に当てはめて、できていて安心したり、できていなくて反省したりを繰り返しながら読んでいくことになる。
    普段やっている仕事、生活を客観的に捉えなおせることが本書の価値だろう。

    一番ぐっと来た質問は「あなたは何ができますか?」だった。
    部長職にあった人が、「私は部長ができます」と答えるという笑い話があって、スキルを聞いているのに立場を答えてしまっていると。
    自社の内部のことばかり考えていると、とんちんかんな答えをしてしまう人間になってしまうのだなぁと思い、身が引き締まる思いがした。

    私自信斎藤孝氏の本は何冊か読んでいるので、特別新しい内容はなかったが、対象年齢がドンピシャだったこともあり、自分の問題として入り込んで読めたことが良かった。
    同年代の方におすすめします。
    続きを読む

    投稿日:2014.09.03

ブクログレビュー

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  • レモン

    レモン

     35歳の段階で心の棚卸しをしようとのことだが、意外と普通のおじさんかという少し残念な印象。ターゲットは男性に絞られているし、国のためにしっかり働いて税金を納め、少子化対策のために子どもを産むことを考えようというのはいただけない。本人も大きなお世話と言っているが、社会における再生産の責任のために子どもを産むわけではない。国のシステム設計の問題のはず。今後のことを考えたり、自分を見つめ直す必要があるのはわかるが、普通のビジネスマンがより幸せになるために読む本といった限定されたターゲットで残念。続きを読む

    投稿日:2023.12.26

  • 1609729番目の読書家

    1609729番目の読書家

    ・システム思考ができていますか?
    「物事は因果関係の連なりで成り立っている。その一つ一つの要素を見ながら関連性の中でどういう位置づけかと言うことを見ていく」思考法。
    木は1本の木として見て、森も見渡す。細部を見る視点も、全体を大きく見る視点も持つ。

    ・いつも機嫌よく人と接していますか?
    一緒に仕事をするときに安心できる相手かどうかという判断には、その人が安定した人格を保てているかどうかが大きく関わってくる。
    一定のおだやかさで振る舞うのが社会人の礼儀。

    ・上機嫌を身につけるセルフコントロール法
    技化して身につける。

    ・飲み会の幹事を引き受ける
    マネジメント力が上がる!

    ・突然の異動や転勤を面白がれる人は強い。
    新しい自分を見出すチャンス!
    続きを読む

    投稿日:2023.09.14

  • KEN

    KEN

    35歳は、成人式と同じように、本当に大人になるためのターニングポイント。
    私はこの本を読んで思ったことは、誰かのために生き、いつまでも知的好奇心を忘れない大人になりたいと思いました。

    https://self-methods.com/35-year-old-checklist/続きを読む

    投稿日:2023.08.31

  • 健一@スーパー・ブックサマライザー

    健一@スーパー・ブックサマライザー

    ➖本書のポイント➖
    ❶ 35歳は第二の成人式である
    →「心の棚卸し」をする節目の年齢にしよう
    ❷人生の収穫期への準備をしよう
    → 20年後の自分の働く姿をイメージできるか?
    →歴史上はじめての社会状況になっている
    ❸いつも機嫌よく人と接する
    → 20代と30代で「幸せ」は激変する!
    ❹本を買うことを我慢しない
    →身銭を切る自己投資をしよう
    →投資とは、お金を貯めること、増やすことだけではない。無形の資産を増やす、これは人間が生きることの1つの意味でもある。
    ➖メモとアクションプラン➖
    ★30にして立つ。40にして惑わず。
    →孔子の言葉
    ★誰と過ごしているのが1番楽しい時間か考える
    →友人とべったり過ごすのはただの現実逃避である
    →今現在の自分だけを見よう
    ★自分にとっての「1番のストレス」を知ろう
    ★「これがあると幸せだ」の要になるのは、「人」「物」「時間」である
    →誰と生きていきたいか
    →何を所有していたいか
    →どういう時間を過ごしていきたいか
    ★金銭感覚が夫婦円満のカギである
    ★時間は3色に分けて管理する
    赤-すごく大事
    青-そこそこ大事
    緑-自分が面白いと思うこと
    ※ 3色ボールペン活用法
    →ここでも登場!斉藤隆先生の必殺技(?)である
    続きを読む

    投稿日:2022.09.14

  • はじめ

    はじめ

    このレビューはネタバレを含みます

    35歳になったなら、あれこれ幻想を抱くのでなく、抱えている問題に区切りをつけて、人生を肚決めしなさいという、メッセージが込められている。

    危機感を感じることができ、やり直せるこのときに、この本に出会えてよかった。

    自分の生き方に迷いがない方でも、別視点での気付きが得られると思うので、是非呼んでほしい。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2022.03.28

  • シカク100

    シカク100

    35歳は第二の人生の出発点らしい。著者や著名人を例に出した説明は説得力がある。自分自身も35歳は節目の年と想像できる。20代は無茶できたが、30代は自分の体力や、人との関わりで無茶できない。第二の人生を輝かせるための棚卸しをしてみようと思う。続きを読む

    投稿日:2022.01.30

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