【感想】春宵十話

岡潔 / 角川ソフィア文庫
(27件のレビュー)

総合評価:

平均 4.2
9
10
3
1
0
  • 情緒と直感の数学者…。

    数理の直観的発見と計算による発見があり、それは芸術についても通じるのだ!
    …などと言ったら、なんだこの偽教養人め、と思いたくはなります。
    ですが、相手が多変数解析の先駆的実践者で、文化勲章受章者で、三次方程式の解法を現代とはいえ三日で導ける天才がいうのなら話は別です!
    う、う、うーむ。岡潔先生、教養人気取って批評してすいません!
    まあ、それはそれとしてエッセイの内容としては、芥川龍之介や夏目漱石のような文学者を数理学者の目でみるとどう見えるかが知れて興味深いです。
    芥川は詩人で、夏目は豪傑なのですね。うん。分かります…、いや、わかりますよ、本当に!
    夏目が諸君の家庭に悪習を持ち込まないと言ったように、岡先生の豪快さと天才、そして戦前と戦後を分ける戦後のとらえ方がよくわかる一冊です。
    …私も三次方程式を三日で導けるか試してみようかなあ。
    なんちゃって。星5つ。
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    投稿日:2016.09.30

  • 本の内容よりもまず先に

    語彙の豊かさに驚きました。
    使われている言葉が難解でもなく、私にも十分理解できる。
    ただ、普段使わない、見かけない。

    自分のボキャブラリーが貧弱というのもありますが、それらの言葉が違和感もいやみも無く普通に使われていることに愕然としたというか。

    最初から最後まで、なんと知性の高い人なんだろうと思いながら読んでいたという感じです。
    今まで本を読んで来た中で、初めてそんな風に思いました。

    誰にでもわかるように表現することについて、改めて考えさせられました。








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    投稿日:2014.11.12

ブクログレビュー

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  • Hockeiji

    Hockeiji

    人の中心は情緒である という書き出しで始まる
    日本文化の特性がこの情緒を土台に組み立てられていることや、それがいかに美しい心情を生み出してきたかを様々な側面から論じている。
    そして昨今の教育制度がいかにこの情緒的中心が失われ、それによって子供たちの創造性が阻害されてきたか警鐘を鳴らす

    特に前半はあるべき日本人観のようなものが書かれていて名著。日本有数の数学者が書いている点も大変興味深い

    情緒とは自然が人間に差し出してくれるもの を指していると解説にあった

    人の人たる道をどんどん踏み込んでいけば宗教に到達せざるを得ない。
    人の悲しみがわかること、そして自分もまた悲しいと感じることが宗教の本質ではなかろうか。キリストのいう愛も同じことを言ってると思う。
    宗教の世界には自他の対立はなく、安息が得られる。しかしまた自他対立のない世界には向上もなく理想もない。だから自分は、純理性の世界だけでも、宗教的世界だけでもやっていけず、両方を兼ね備えた世界で生存し続けるであろう。


    秩序を保っているのは法律ではない。それは道義心に他ならない。義務教育は、この道義的センスをつけることに尽きる。

    1、2、3歳は母が愛と信とを教え、4、5、6は父が信と欲とを教えると良い。

    漱石 自分の小説は少なくとも諸君の家庭に悪趣味を持ち込むことだけはしない

    宇宙があるから地球があるのではなく、たった一つ奇跡の地球のために宇宙があるのかもしれない

    真実美は、求めれば求めるほどわからなくなるものだと思う。わからないものだということを一般の人がわかれば、それだけでも文化水準は上がるに違いない。
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    投稿日:2024.01.30

  • ゲレーロ

    ゲレーロ

    読み終え、まず思ったことは、岡先生が今生きておられたら国の行く末に絶望するほかないだろう、ということでした。

    本書で明かされる岡先生の案じた日本の教育の乱れや西洋化一辺倒でアイデンティティを失いつつある日本人の在り方。数十年の時を経てその通りになっている部分もありつつ、加えて、近年ではAIの普及も手伝って情緒を排したとて正解にたどり着ける選択肢が増え、成果を効率的に得るビジネスハックが隆盛していますが、岡先生はまさにこのような観念的な世相こそ危惧しておられたのではないでしょうか。

    そういった国を憂う考えが展開される中、教育を扱ったトピックが非常に多く、岡先生は教育に日本再生の望みを託されていたのだと思います。特に「情緒」「情操」「道義」は本書でも重ねて使用される最も重要なキーワードだと思います。

    教育への言及の中でも秀逸なのが、本書の中盤にある「道義教育の根本は悲しみがわかるということで、幼い子供には悲しみの感情が最も教えにくい。だから、小学校に入るまでは人が喜ぶからこうしなさいと教えられても、人が悲しむからこうしてはいけないとは教えられない。」(意訳)という考察でした。これは現代社会にも通ずる鋭い考察だと思います。

    何事にも情緒が中心にあって学びや教育があるという岡先生のシンプルな考え方を以って現代を捉えた時、まさしく情操/道義教育をなしに悪趣味な刺激や動物的な教育に子ども達が晒された結果が、今現在の半狂乱の世相に繋がっているのではないか、と考えると裏付けがないのに妙に納得がいってしまうのは不思議なものです。

    本書では一部、かなり偏った主観的な意見、データに基づかない意見も多々あり、現代の感覚では受け入れられない言葉遣いも見受けられます。しかし、それでも読者を立ち止まらせ考えさせてくれるような力を本書は大いに秘めていて、日本人とは何か知る上で今こそ読む価値のある書籍だと思いました。
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    投稿日:2023.07.26

  • ユウダイ

    ユウダイ

    【読もうと思った理由】
    直前に読んだ「人間の建設」は、岡潔氏と小林秀雄氏の対談を一冊の本にしたものだが、非常に読み応えがあり、また感銘を受ける箇所も多かった。二人ともそれぞれに特徴があり、小林秀雄氏にも当然興味を持ったが、僕は岡潔氏に、より惹かれてしまった。一般的に数学とは、論理的な学問と言われている。ところが岡氏は、数学にしてもどんな学問にしても、その中心にあるのは「情緒」である、つまり、心なんだと訴えている。岡氏が情緒にそこまで固執する理由を理解したく、また、岡潔氏本人にも興味がかなり湧いてきた。晩年には数学の研究のみならず、思想家として数多くの随筆(エッセイ)を残した。岡氏の代表作として名高い、本書「春宵十話」を読んでみたくなった。

    【岡潔氏って、どんな人?】
    1901年4月19日、大阪府で生まれる。しかし、育ちの故郷は和歌山県橋本市。若い頃から学問の才能を持ち、小学校のころは飛び級などもしていたそうである。その後、旧制粉川高校、旧制第三高校を卒業。旧制粉河中学校3年の時に、父親の書斎からクリフォードという数学者が書いた『数理釈義』という本を偶然見つけて読んだことにより、数学に熱中していくようになる。毎日、本の中に記載されている定理を、画用紙と定規とコンパスを使い証明していたという。 1922年には京都帝国大学理学部(今の京都大学理学部)に入学し卒業。おかしな行動が目立ち始め、変人と言われるようになってきたのもこの頃からという。卒業後は同大学講師、教授とエリートの道を進んでいく。生涯の伴侶となる小山みちともこの頃に結婚をした。

    1926年ごろからフランスのガストン・ジュリアという数学者の論文にハマり、論文が擦り切れるほど読み込んだ。このことから留学することがあれば、絶対ジュリアが教鞭をとっているフランスのソルボンヌ大学に行くと決めていた。 その願いが叶い、1929年から3年間フランスに留学する。ここで岡はソルボンヌ大学に在籍し、ジュリアに師事しながらひたすら数学を研究していく。その熱中ぶりは数学以外の雑務は一切せず、食事も一日に一回しかしてなかったほどであった。そんな中、岡はある一つの研究題材にであう。それが生涯を通して向き合うことになる「多変数函数論」であった。これはこの頃注目され始めたが、難しすぎるため誰も手に付けていない、まさに岡のためにあるような題材であった。

    このフランス留学の時期には一本の論文も書いていないが、これに出会えたことが岡にとっての最大の収穫であった。 また、この頃に生涯の親友となる物理学者であり、後に世界で初めて雪を人の手で作ることに成功する中谷宇吉郎、その弟であり考古学者である中谷治宇二郎と出会う。宇吉郎とは下宿先で筋違いの部屋を取り、毎晩のように語り合った。そして兄を頼りに単身で渡仏してきた治宇二郎とも出会う。治宇二郎とは特に仲が良く、岡は治宇二郎との出会いを「フランスでの私の最大の体験であった」と語っている。宇吉郎が研究のためベルリンへと去った後は二人はほとんど一緒にいたという。 

しかし、治宇二郎は突如結核に倒れてしまい研究の中断を余儀なくされた。病身の彼を献身的に支え続けたのが岡と、フランスに合流した岡の妻のみちであった。二人は国から渡される留学費用を節約するため狭いアパートに移り、余りを治宇二郎の医療費と生活費にあてた。また、治宇二郎を一人でフランスに残すわけにはいかないと考えた岡は留学期間を延長してもらい、治宇二郎と共に帰国した。

    帰国後は広島の大学に勤務する。4年を過ぎたころに岡はある事件を起こしてしまう。それは川沿いを歩いていた二人の中学生を襲い、彼らから学帽に靴、書籍を盗んだのである。この事は被害者の父兄に訴えられ岡は逮捕されてしまう。さらにこの一件が新聞に大きく報道されてしまった。医者は岡を「過度の勉強により、神経に異常をきたした」と診断する。 この頃に岡は「クザンの第二問題」という多変数函数論の非常に難しい問題を研究していた。これは現代数学の根底をなす非常に重要な分野であり、後に「岡の原理」と名付けられた。しかし、これが難しすぎたために精神を病んだというのである。実はこの事件の3か月前に治宇二郎が病により34歳の若さで死亡している。治宇二郎を失った衝撃も少なからずこれに影響していると考えられる。 

この事件や精神状態により、大学を休職、後に辞職を余儀なくされ無職となった岡は、故郷の和歌山にて13年間にも及ぶ数学研究のみの生活に入る。この間、職もなかったため持っていた田畑を売り、奨学金のみで生活していた。一時期、北海道の大学で一年ばかり教職についたが、基本的には和歌山で生活した。研究が進むうちに生活は一層苦しくなり、家族五人のために土地や財産を次々に売り払い、ついに住む家もなくなり、村人の好意でやっと物置を貸してもらいそこに住んでいた。1945年の敗戦直後の食糧難の時代にはイモをつくり、イモをかじって飢えをしのぎながら、研究に取り組んだ。 

この期間で岡はとある記録をつけており、それは起床した時の精神状態を「プラスの日」と「マイナスの日」に分けるというものである。プラスの日は知識欲が頭の底からどんどん湧き、身の回りのあらゆるものを考察しまくるのだが、マイナスの日は布団から起き上がることすらできず、無理に起こそうとすると激怒する。このため、岡は今でいう、躁うつ病であったと考えられている。 

そんな岡を支援し続けたのが友人たちである。フランスで出会った中谷宇吉郎は、岡の精神状況が悪化したと聞けば、自分が療養に来ている静岡の温泉に岡を呼び療養させたり、「雪の結晶の研究」で得た賞金を、岡に送金し続けたりした。旧制第三高校時代の同級生であり、京大教授であった秋月康夫は岡の相談によく乗ったり、岡の世界的評価のきっかけとなった論文をフランスの学術誌に掲載させることに尽力したり、職がなかった岡のために奈良女子大学の教授に岡を推薦したりした。 これらの人たちの協力により岡は、研究に専念でき、ついに世界に名が知られることになる。

    世界に研究が認められたことにより、岡の名は一躍有名になる。そして1960年には文化の発展や向上にめざましい功績を挙げた者にのみ授与される、最高の栄典である文化勲章を受章する(同年の受賞者は作家の吉川英治など)。なお、これだけでなく業績が認められた後の岡は、様々な勲章を受け取っている。 その後は、職場でもあった奈良女子大がある奈良に移住し、日本人の心についての哲学書や随筆を著したりしながら、数学の研究をし続けた。 1978年3月1日に奈良で死去。享年76歳。妻のみちも後を追うように三ヶ月後に死去している。

    【本書概要】
    「情緒の中心がそこなわれると、人の心は腐敗する。社会も文化もあっという間にとめどもなく悪くなってしまう」——数学者として世界的な難問を解き天才と呼ばれた岡潔は、一方で思想家としても多大な影響を残した。日本の文化を培ってきたのは自然に根ざした「情緒」であり、戦後急速に西欧化が進む中、その伝統と叡智が失われることに鋭い警鐘を鳴らす。本質をみつめる精神の根底を語る代表的名著。

    【感想】
    「人の中心は情緒である」
    上記は本書“はしがき“の冒頭の一文である。本書を読んでいると、「情緒が大切」ということが、それこそ何度も出てくる。著者の岡潔氏は本気で、「人間が生きていく上で、最も大切なことは情緒である」と、信じきっているのが伝わってくる。そもそも「情緒」って、感情とイコールなんだっけと、ふと思った。

    岡氏は決して感情とは書かずに、情緒と書いている。認識が間違っていたら、まずいなと思いwebで調べてみた。webの辞書には、「事に触れて起こるさまざまの微妙な感情。また、その感情を起こさせる特殊な雰囲気」とある。大筋では合っているが、少し違う。微妙な感情と、感情を想起させる雰囲気か…。なるほど、僕が感じた感情との違いは、もちろん感情は大事だけれども、その感情が動く為のきっかけになるトリガーが、大切なんだと僕は感じた。

    人と人とのコミュニケーションでも、相手がいま、どう感じているかや、相手の気持ちに寄り添うことなど、コミュニケーション本などを読むと、どの本にでも書いている。大多数の人が分かっていることであるから、恐らく普段のコミュニケーションにおいて、「これぐらいは配慮してくれるだろう」とか、「これぐらいはしてくれるだろう」という期待は、大抵の人がしているのではないだろうか?そこで自分が行った行動が、相手の期待する範囲内であれば、多分相手の心(感情)は動かない。だから相手の心を動かすのが、難しいのだろうなと思った。

    じゃあ逆に、相手の感情を揺さぶれるほどの行動ってどんな行動かを考えた時に、岡潔氏が祖父から受け継いだ言葉が、ようやく胸に染み渡った。その言葉は「人を先にして、自分を後にせよ」だ。この言葉って、「ただ謙虚に生きよう」って、軽い言葉ではなかった。実は「人間の建設」にも、この祖父の言葉は書いていた。よく考えれば、このことを徹底的に実施していた行動を、岡潔氏の人物紹介のエピソードの中に、僕自身が書いていた。

    フランス留学時に中谷治宇二郎氏が結核に犯された時に、自分や奥さんの住まいを狭いアパートに移し、お金を浮かした。その浮いたお金で留学期間を1年延長し、自分や妻のことなど完全に後回しにして、献身的に看病するなど、なかなか普通の人には出来ないと思う。それを岡潔氏が出来たのは、幼い時に祖父から口酸っぱく言われた、「自分のことは後回しにして、人のことを先にしろ」という格言を、徹底して実直に実行し続けたからなんだろう。

    実際その際に中谷氏のために尽くしたことによって、その後、自分が人生で最もピンチになった時に、その兄である中谷宇吉郎氏に、長年に渡り金銭的援助をしてもらえたことにより、最大のピンチを乗り越えている。それは、見返りを期待して実施した打算的善行ではなく、心からの尽力であることが、お兄さんに伝わったからであろう。それが岡潔氏が「人間の建設」でも、本書「春宵十話」でも、再三にわたって伝えていた「情緒を大切に」(思いやりを大切に)ということなんだなと実感した。

    そういえば、僕が今までで最も感銘を受けたビジネス書(コミュニケーション本)が、デール・カーネギーの「人を動かす」だ。その本に載っているエピソードで、特に好きなエピソードがある。それは、アンドリュー・カーネギー(鉄鋼王)のエピソードだ。かなり有名な話なのでご存知の方も多いと思うが、アンドリューが自分の墓石に刻んだ言葉が、「おのれよりも優れた者に働いてもらう方法を知る男、ここに眠る」だ。自分が死んだ後までも、自分のために働いてくれた人を持ち上げるなんて、人を褒めることに心底徹底しているなぁと、恐れ入ったことを思い出した。

    まさか。もしかしてと思い、webで調べるとあった。墓石ではないが、生まれ故郷の紀見峠に岡潔氏を称えた顕彰碑に、かなり大きく彫られている。「人を先にして、自分を後にせよ」と。それを見つけたとき、心底痺れた。

    【雑感】
    次は予定通り、三木清氏の「人生論ノート」を読みます。この本はだいぶ期間が空いてしまいましたが、以前読んだ本、「行く先はいつも名著が教えてくれる」で、名著として紹介していた本です。哲学者としてもハイデカーに師事していたとのこと。初読みの著者だが、期待して読みます。
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    投稿日:2023.07.04

  • rui369

    rui369

    人の中心は情緒である。日本人とは何か?人間とは?この世界とは?を考えるためのヒントを沢山頂ける逸出した随筆。

    投稿日:2023.06.05

  • ぴかお

    ぴかお

    著者の考えを半分も理解出来なかった感じがする。文章などが悪いのではなく、自分の考えが及ばないところが多分にある。抽象的な部分は、繰り返し読んだり経験を重ねることで分かることがあるだろう。ただ、数学は脳みその切れ味みたいなのをフルに使う学問と思いきや、5感で感じる事、調和や美しさを捉える感性:じょうちょが土台になっている事。百姓の例えは面白かった。続きを読む

    投稿日:2023.04.30

  • ムーママ2号

    ムーママ2号

    ある先生のお薦めに従い読んでみたもの。ところどころ難しく感じる箇所があり、読みこなせた感じがしないのは、おそらく私の教養が足りないせいだろう。具体的な話は面白く読んだが、感覚的な話については表面的な言葉は理解できてもピンとこない箇所があった。数学と心の関係も、よく理解できない。でも、上手く言葉にならないが、面白い人だなぁと思う。天才というのは凡人には理解しきれないのだと感じてしまうが、それでも知りたいという興味をそそられる。強烈なほどに自分がある人は面白い。続きを読む

    投稿日:2023.04.23

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