【感想】あのとき始まったことのすべて

中村航 / 角川文庫
(117件のレビュー)

総合評価:

平均 4.1
37
47
19
3
1
  • ハッピーエンドが・・・

    社会人3年目、営業マンとして働く僕が、中学時代の同級生、石井さんと10年振りに再会することからはじまるストーリー。誰もが経験したであろう中学生の時の思い出が甦ります。自分の覚えていないことを誰かが覚えていて、そんなことがちょっとうれしかったり。今当たり前のように存在している周りの人たち。そんな人たちとの出会いって奇跡なんだよねって思える作品です。爽やかで、楽しくて、ちょっと切なくて・・・
    若かりし頃を思い出しました。
    ただ最後はみんながハッピーエンドに終わって欲しかったなぁ。
    続きを読む

    投稿日:2015.03.16

  • あの時と変わったことと変わらないこと

    中学同級生との再会と懐かしいテンポの会話。
    独立しているようで、全てつながっている短編集です。それとも短編集ではないのかも...
    忘れられて世界から消滅するはずだったことも、誰かが覚えていてくれることで守られてる。こんなフレーズが好きでした。
    こんな友達いいなーと羨ましく思いつつ、ちょっぴりもろさとか切なさも感じました。
    とても良かった。すぅーっとする感じ。
    続きを読む

    投稿日:2014.08.28

  • 人って繋がってるよね

    中学校時代の同級生、大人になれば自然に付き合いもなくなり、ついつい疎遠になってしまう。
    でもやっぱり、中学生の時のあのときに始まったことのすべてが、そう、未来の今にも繋がってるんです。
    そう言うもんですよね。
    会話がポンポン弾む文は、読んでいても中学生ころの気楽な爽やかな感じがします。
    続きを読む

    投稿日:2017.01.28

ブクログレビュー

"powered by"

  • 日帰りトラックさんは40歳!プラスおっちゃん!

    日帰りトラックさんは40歳!プラスおっちゃん!

    ふわりと淡く優しい印象な作品でした。

    オーソドックスと言えばそんな感じも、しかしながら最初から最後まで雰囲気は崩さず、淡く甘酸っぱいお話に、おっちゃんは惹かれました。

    淡い黄色、ないしは黄緑色な色彩を思わせる本作、またしておっちゃんのお気に入り候補にあがる著者様を見つけました。

    涼しくなりつつある秋の夜長、センチメンタルにふけるには良い塩梅の作品でした。

    ちなみに気に入ったワンシーンが一つ。修学旅行編の白原母娘が梅酒を酌み交わすシーン、ここが好きですね。娘が少しずつ大人になりつつある会話を交わすシーンには、ホッコリとしました。

    「あのね、不思議ちゃんはやめてよね。どうせなら小悪魔ちゃんとかになってね」

    「難しいことを言うね」

    「一生懸命やらなくていいから、上手くやってほしいのよ」

    人生経験を積んだ母ならではのアドバイス。
    処世術と言えばそうだが、しみじみ感じるワンシーン。何のけない場面なんですが、気に入りました。

    今後も著者の作品を追ってみます。
    続きを読む

    投稿日:2023.09.27

  • ロイちっち

    ロイちっち

    とてもとても愛おしい。
    「○○だと思っていた。」という文章に対して、ずっとマイナスなイメージを抱いていたのだが、これ程プラスで抱擁的な文にもなるのかと謎な関心を抱いていた。白原さん的な発想なのかもしれない笑
    地に足の着いた物語のように見えて、実はかなり上手く行きすぎているのは分かりきっている。けどこの温かさが凄く良いんだ。
    普段何気なく話しているどうでも良いことを、どうでも良くしていたのは自分自身で、それをもっと大切に感じ取れる自分がいればもっと人生が面白くなるのかもしれない。
    覚えておきたい、残しておきたい、そう思った瞬間をこれからいくつかちゃんと覚えて残しておこうと思う
    続きを読む

    投稿日:2023.07.27

  • 雅本棚

    雅本棚

    胸が熱くなるラブ・ストーリー

    社会人3年目――中学時代の同級生の彼女との再会が、僕らのせつない恋の始まりだった……『100回泣くこと』『僕の好きな人が、よく眠れますように』の中村航が贈る甘くて切ないラブ・ストーリー。続きを読む

    投稿日:2023.07.07

  • 倫ちゃん0715

    倫ちゃん0715

    あの時、こう選択すれば良かった!
    良い意味で懐かしさを思い出す作品です。
    学生のころに読むのか、大人になって読むのかで全く感じ方が違う非常に楽しめる物語でした。
    自分は覚えていない行動も、他人からすると鮮明に覚えている、あるあると思いながら読みました。
    学生のころは人との距離感、相手の感情がわからないものの、うまく踏み込めない、
    大人になったらなったでいろんな制限が出てくる。。。
    全ては自分次第であるのだが、多くの人は上手くいきれないんだなと考えさせられた。
    昔好きだった人に連絡しようかとも思ったが、もう家庭もあるし、ノリで電話してその先何がしたいのかもないので、そう思わされたその点が☆マイナス1。
    ただ、今の人生に後悔はなし!!
    続きを読む

    投稿日:2023.06.06

  • こずえ

    こずえ

    このレビューはネタバレを含みます

    本全体で記憶を辿っていて、感情や思い出に浸る描写がほとんどだった。
    素敵な表現をたくさん吸収できたけど、物語としてはあまりパッとしなかった。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2023.04.17

  • えりな

    えりな

    じんわり心があたたくなる作品。
    切ないんだけど、学生時代とは違う現実と向き合っていることに共感した。
    第二章で、白原さんからの視点で語られるのがすごくいい。
    普通のことをしていたのかもだけど、誰かにとっては特別なことだった。素敵。続きを読む

    投稿日:2023.02.20

Loading...

クーポンコード登録

登録

Reader Storeをご利用のお客様へ

ご利用ありがとうございます!

エラー(エラーコード: )

本棚に以下の作品が追加されました

追加された作品は本棚から読むことが出来ます

本棚を開くには、画面右上にある「本棚」ボタンをクリック

スマートフォンの場合

パソコンの場合

このレビューを不適切なレビューとして報告します。よろしいですか?

ご協力ありがとうございました
参考にさせていただきます。

レビューを削除してもよろしいですか?
削除すると元に戻すことはできません。