【感想】なれる!SE2 基礎から学ぶ?運用構築

夏海公司, Ixy / 電撃文庫
(77件のレビュー)

総合評価:

平均 4.0
18
36
16
0
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  • 今度は人事ブラック

    心が痛くなるから読むまいと思っていましたが、新キャラの梢が面白いとネットの風が教えてくれたので、本巻も読む事にしました。

    いやー滅茶苦茶面白いです。本巻では長時間労働ブラック描写は少ない(改善されているわけではない)ですが、主人公がきつい人事トラブルに遭遇します。新キャラの梢は室見と対立するようキャラが作られており、見た目穏健巨乳な可愛い少女ですが、室見と絡むと狂犬と化します。罵倒メールの応酬とかもう最高です。

    舞台はオンラインゲームの運営サーバです。オンラインゲームは、短期間でユーザが増えたりアップデートで内容が変わるので、頻繁な構築(SE)と、運営(OS)への引き継ぎがあり、SE(室見)とOS(梢)の対立があるわけです。

    主人公は二人の間でボコボコにされたり、てんやわんやですが、最後は主人公らしくビシっと決めます。クライマックスも迫力あって良いですね。

    自分は企業小説を読んだ事ありませんが、多分これ、企業小説ラノベなんでしょう。プロジェクトXラノベというか。それから、SEという職業の裏側を描いてるだけじゃなくて、ふつうに人間ドラマも面白いです。

    とても面白かった。・・・・でも、やっぱり次の巻を読むのは止めよう。心臓に悪いから
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    投稿日:2014.06.01

  • なれるSE…

    この作品ではSEになれますが現実は…。桜坂氏の上司室見氏の有能性が自分にはどのくらいかわからないところが、この作品を読む上での悲しいポイントです。作者すごい。

    投稿日:2021.06.17

  • あれ?梢の活躍シーンも無くなっちゃった。

    開発と運用の戦いの話でしたね。前の職場は開発と運用を1人でやっていたので、室見立華の気持ちはよくわかる。利用者から連絡のある日中は運用に時間をとられ、定時終了後から開発作業が始まる。結果、ほぼ毎日、最終電車で帰宅。ときどき徹夜。そして休日という名の在宅勤務。いやな事を思い出してしまった。クライマックスの障害対応のシーンは面白かった。飛びかう専門用語に迫力がありましたね。なかなか原因が見つからない焦り。利用者からのプレッシャー。
    ただ、これは面白くする為の演出ですね。
    立華ほどの技術者としては、状況把握が雑すぎるから。工兵は「ログインできません。」と言っているけど、立華は、それがどのような状態なのか詳しく確認していない。もし詳しく確認していたら・・・。例えば「①ログイン画面が表示されない。」又は「②IDとパスワードを入力したあと、タイムアウトエラーなどの見た事がないエラーが表示される。」など。もし①ならばフロントエンドサーバーの障害。②ならぱ認証サーバーかネットワークの障害。そして工兵がスマホを操作するシーンが、このように描かれています。『<前略>ログインボタンを押しゲームサーバーに接続、運営からの注意事項にOKを押して<中略>フィールドマップが来ない。』ここからわかる事は、ログインはできたけれど、データサーバーからフィールドマップが送られ来ない。つまり、データサーバー、もしくはデータサーバー側のネットワークに障害があることがわかる。リモートからはサーバーおよびネットワーク機器の障害を見つけられないのだから、DC(データセンター)の人にサーバーのLEDランプを見てもらい障害箇所を探せば良い。ほら、大幅に作業が省略できました。あれ?梢の活躍シーンも無くなっちゃった。
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    投稿日:2023.07.01

ブクログレビュー

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  • あさがみ

    あさがみ

    このレビューはネタバレを含みます

    今回は運用のお話。構築と運用ではリスクに対する考え方が異なるということ。そしてそこから生じるヒロイン同士の対立がとても印象的だった。

    例え考え方が全く異なっていても、互いに実力を認めあっていて、「より良いシステムを作る」という点で向いている方向が同じなのは、まさに修羅場をくぐり抜けてきた戦友と言えるだろう。

    最終的にその関係性をラブコメに落とし込んでるのは流石だと思った。自分の中で室見さん推しは揺るがないと思ってたけど、正直梢さんにだいぶ揺らいでしまった…。

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    投稿日:2023.12.23

  • ツン

    ツン

    工兵、コミュ力すごいのかな。将来人の上に立つ人になったりして。というか、もてている気もするし。難しい専門用語がたくさん出てくるけど、IT業界の感じがわかるのもおもしろいです。

    投稿日:2022.01.29

  • rashita

    rashita

    今回は「運用」について。
    運用といっても資産運用ではなく、システム運用。

    システムを構築するSE部と、そのオペレーティングを補助するOS部は、価値観や姿勢が違うので、それをよく注意しましょう、というお話。

    ラノベ的には、どんどんラブコメ風な要素が増えてきている。が、まあそれほど気になるものでもない。浜梢さんは、ちょっと怖い。

    なんというか、「システム」というのをサーバーではなくて、自分の仕事という風に捉えた時でも、この「SE」と「OS」の違いを認識する、というのは重要だと思う。

    「SE」がやりたいことを詰め込んでも、それを運用する側が対応できなければ、意味はない。

    そういう二つの視点を持って、自分のシステムを考え直す、というのは非常に効果的だと思う。
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    投稿日:2018.10.09

  • sampick

    sampick

    今の仕事に近い部分が書いてあった。
    仕事として、見えない部分が漫画や小説の物語を通して見えるのは面白いなと思いました。

    投稿日:2018.07.22

  • mimoco

    mimoco

    おもしろかった!
    対立しつつも尊敬しあう梢と室見の関係が素敵。
    自分が一番理解できているときの面白さ、それを理解できている人との会話の面白さはやりがいの一つだと思う。

    投稿日:2018.05.15

  • kumikana

    kumikana

    レイヤー3の冒頭。電車内で読んでいて吹き出しそうになり急遽読むのを止めた。 他人がいるところでは落ち着いて読めない。

    気付いたら読み終わってた。

    投稿日:2017.12.03

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