【感想】ミサイルの科学 現代戦に不可欠な誘導弾の秘密に迫る

かのよしのり / サイエンス・アイ新書
(5件のレビュー)

総合評価:

平均 3.5
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  • ミサイルとそこに搭載される兵器については日本人は複雑ですね

    長崎では毎年平和の誓いが行われています。
    平和の誓いを守るには国際紛争の解決手段としての戦争の放棄が必要です。
    その誓いを守るにはミサイルもそこに搭載される兵器も持つべきではありません。一方で日本には日米地位協定があり、自衛隊は本来、というか、今でも軍ではないにも関わらず、協力が自主的に要請されています。そして、これは憲法の前文に全く違反しないわけです。
    そこに日本の平和を守る決意と生存の保持に関する決意の矛盾があるわけです。
    しかし、ミサイルとそこに搭載される兵器について知ることは悪いことではないでしょう。なぜなら、生存の保持に関する決意を否定する兵器と現実がそこにあるわけです。我々、日本人は戦争の惨禍を省み、その生存の保持に関する決意を否定する兵器と、武力に依らず、もしくは生存の保持に関する決意に沿うように向き合うしかないのです。憲法改正については色々あります。自衛隊が軍になっても、日本に米軍基地があるのも、中国が核保有国なのも変わらないわけです。主権が国民から天皇やその他制限された側に移動しても米軍基地があるのも、中国が核保有国なのも変わらないわけです。そうである以上、憲法を改正しても、憲法の前文の精神は揺らぐことなく、日本人はその生存を保持しようとした決意を変更することはできないはずです。
    そこで、ミサイルについては多少の知識はあった方がよいでしょう。いずれにしろ、日本人が抵抗せず抹殺されてしまう兵器ですから。
    自分を殺す相手のことくらい知っておくのも悪くないでしょう。
    まあ、複雑な心境ですね。
    星5つです。
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    投稿日:2019.02.23

ブクログレビュー

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  • くろもも

    くろもも

    2016年の書籍で少し古めかしいものの大まかなトレンドは掴める。
    関係ないがシーベルトの定義をこの本で理解した。

    投稿日:2024.01.29

  • bachbygg

    bachbygg

    ウクライナ戦争が始まって、ロシアが毎日のようにミサイル攻撃している。
    ミサイルという兵器の名前は誰でも知っているが、その実態はあまり知られていない。
    この本では、ミサイルの分類、誘導方式、推進方式、弾頭、ミサイルからのサバイバル術、防御方法、核ミサイル等に分けて、それぞれ写真や図表を使って詳しく解説されており、大変勉強になった。 世界には、用途別に様々なミサイルがあって、それぞれの性能も千差万別。公表されているミサイルの大部分を網羅しているが、この本で紹介されていないミサイルもあると思う。 また、ウクライナ戦争では市販ドローンがミサイル的な使い方をしており、ミサイルの定義が難しくなっている。この戦争でミサイル攻撃の有効性が示されたので、航空機の製造能力が無い独裁国家は、増々ミサイルへの依存が強まりそう。
    この本で特に参考になったのは、ミサイルや核攻撃からの身の守り方。ミサイルの性能を知ることも必要だが、一般人にはミサイル攻撃からのサバイバル方法を知っておく方が重要だと思う。
    続きを読む

    投稿日:2023.02.22

  • 狐舞

    狐舞

     ざっくりとミサイルの仕組みや種類を知るには十分の内容。一応、相互確証破壊にも触れているものの、ミサイルそのものを主体としているため仕方のないところではあるが、戦略や戦術におけるミサイルの役割についてまではちゃんと触れていないので、その方面について知るためには別の本をあたった方が良い。とはいえ、相互確証破壊にも触れているのであれば、現在の核ミサイルの定義は米露間のものでしかないことや、威力が小さくても戦略ミサイルになり得ることにも触れておくべきだろう。そうすればもう少し息の長い本になれたのに。続きを読む

    投稿日:2022.12.18

  • モゲラ

    モゲラ

    書き方が砕けすぎている箇所があったり、唐突に武器の名前が出てくるも、素人にはそれが何かわからないであろうという書き方とか、ミサイルじゃない話に逸れていったり、あんまり完成度は高くない。

    投稿日:2022.12.03

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