【感想】りゅうおうのおしごと!7

白鳥士郎, しらび / GA文庫
(11件のレビュー)

総合評価:

平均 4.8
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1
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  • 泣きました

    年齢に伴う衰えと戦う師匠の苦悩とそこからの闘いに、またそれを支える八一や桂香さんら家族達の愛に心を打たれました。あとがきで知った作者の苦悩にも身につまされる思いです。面白かった、というより、読んで良かった、と、言いたい。続きを読む

    投稿日:2018.01.20

  • 壬生義士伝以来。。。

    3巻の佳香さんの話も読んでいてグッとくるものがあり、
    何度も読み直してしまいましたが、
    今回の7巻ははさらに私も「おっさん」なのでとても感情移入できる場面があり、
    久々に涙がこらえられませんでした。
    ここまで泣ける話は浅田次郎さんの「壬生義士伝」以来だと思います。

    「世代交代」どの社会にも存在する受け継がれて発展していく文化。
    この高齢化社会でまだまだ「シニア世代」が活躍するためにも
    若い世代からもしっかり学ぶ、「聞く耳」を持つ。
    合わせて、若者たちが知らない過去の経験(失敗)を繰り返さないように
    上手に伝えていく。
    そんなことを考えさせられた作品です。

    感想戦は毎回楽しみにしていて、次巻も期待したいです。
    続きを読む

    投稿日:2018.01.26

  • 清滝先生がこんなかっこよく見える時がくるなんてw

    「りゅうおうのおしごと!」第7巻です!
    今巻の主役は清滝先生です。
    頑固でネットなど分かるかという世代の古き良きおっさん、清滝先生。
    そんな彼にぶつかってくるのがネット碁とそれで鍛えてきた若き棋士達。
    それに苦しみ、どうすればいいのか悩む清滝先生があがいていく姿がすごくまぶしく、かっこよく感じました。
    また、ただかっこいいだけでなく、最後のあの清滝先生らしいあがきなどが面白くよかったなと思いました。
    1巻で最初やらかしてた時はとても好感なんてもてそうもないキャラに感じていましたが、この巻をよんで清滝先生すごく好きになりました。

    そんなかっこいいおっさん好きには楽しい一冊だったと思います。
    おっさんにばかり触れましたが、内容はいつも通りりゅうおうのおしごとらしかったと思います。
    この作品好きな方は楽しめると思います。
    続きを読む

    投稿日:2018.01.24

  • このおやじかっこいいな!

    この巻は今までギャグキャラ的なポジションであい達のおじいちゃん的な扱いになっていた清滝師匠がメインの話になります。
    年齢を経て経験値は貯まるものの衰えていく身体。
    それに伴って精神の方もすり減っていく感を表現している逸話がぐっと来ました。
    自分も年齢による衰えを感じる歳になってきた方にはもうどストライクに効く話ですね。
    そこから先生の取る行動がすごい。
    中々普通の人ができないことをやってのけて自分だけでなく周りにも良い影響を与えるというかっこいいオヤジが出来上がっていますw
    また昔の棋院と今の棋院の違いも描かれていたり、奨励会員の魂の叫びがあったり熱い話の連続でしたw
    八一もかなり多方面で活躍していますがオヤジの影に隠れてしまって印象がちょっと薄かったですw
    なかなか各キャラ掘り下げられてきてどのキャラが出てきても魅力的で次巻は誰がメインの話になるのか楽しみですw
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    投稿日:2018.02.26

ブクログレビュー

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  • jube

    jube

    シリーズ最高傑作so far(主観)。主役は清瀧師匠。2回目の棋士室で、鏡洲君に頭を下げるシーンに涙した。最後の一門でプレーオフや、というシーンには号泣。ベタ故の安心感のある感動というか、ともかくそこまでの清瀧師匠の悶々を読み超えての大団円、読了感爽快であった。
    天衣がマイナビ挑戦者。
    続きを読む

    投稿日:2020.10.23

  • bukuroguidkodama

    bukuroguidkodama

    今巻も力の入った一作
    「矢倉は終わった」「もう雁木も終わり」の大転換をかなり上手く描いて感心
    主人公と脇役の魅力を描く場面の緩急もくどくなく
    無理に理屈付けせずご都合主義をきれいに使っていて見事な塩梅
    『らじかるエレメンツ』からよくぞここまで大成したものだ
    成長できる作家というだけでも貴重な存在
    続きを読む

    投稿日:2018.10.17

  • 風みどり

    風みどり

    6巻で完結したと誤解していたら、先日9巻が発売されたことを知る。とりあえず本屋に行ったら7巻だけ手に入った。

    内藤九段や米長元名人の影が懐かしい。新キャラとして藤井先生(新しい方)も登場、今後の成長が楽しみだ。

    お話はオッサンをスポットした展開。ただ繰り返し趣向のようで意外性はない。プロブレムの2解を意識したのか対称的に仕上げたか。

    それにしても図面皆無でよく書ける。「ヒカルの碁」の将棋版と言えるかも。
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    投稿日:2018.08.20

  • reinou

    reinou

    このレビューはネタバレを含みます

    ◆脇に光があたる第7巻。老獪さの裏では、執着のなさと悪しきプライドを持つベテラン。が、彼らが自らの殻をかなぐり捨て、勝つために若き俊才に全力で勝負を挑んだら…。凄まじさと清々しさが重なり合う名対局◆

     先輩が後輩を指導し、後輩が先輩を敬う。こんな、どこでもありそうな関係は、勝負の世界ではおよそ存在しない。
     強い先輩は、嫉妬混じりの敬意を払われるだろうが、負ければ、弱ければ、先輩であろうとなかろうと、虫けらの如き扱いしかされない。
     しかし、献身的に道を究めた様を思い出せれば、自らを革新することが出来れば、弱さを少しでも克服することが出来れば、それがたとえ僅かな積み上げであっても、周囲の見る目は変わり、唯の敬意が、畏怖を伴う敬意に変わっていく。

     全勝で昇級を目指した八一を他力昇級に落とし込めた蔵王の晴れやかさ。
     敗着を粘り腰で勝ちに繋げた降級者清滝の笑み。
     この2人の姿は、その浮き沈みを含め、畏敬を持って見るに相応しい。そんな2局である。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2018.05.05

  • john_krmt

    john_krmt

    電車のなかで読んでてうるうるしてきた。あとがきにあるように、オッサンだって輝きたい! 前回のロリ成分少なめな銀子回に続き、清滝のほうにスポットが当てられた今回、アニメ放送分にあたる5巻までで一区切りした後は、作者の書きたい話を存分に書いていると思われるエピソードが続々と展開されており、俺TUEEE系作品には無い葛藤描写と将棋という題材がより一層、7巻では絶妙にマッチしている。涙腺が緩むので自宅で読むのがおすすめ。続きを読む

    投稿日:2018.04.27

  • ディひター

    ディひター

    老害には老害なりの考え方があるんだな、とはつままれる。悪しき習慣は滅ぼしていかないといけないんだろうけど。

    投稿日:2018.02.05

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