【感想】りゅうおうのおしごと!3

白鳥士郎, しらび / GA文庫
(13件のレビュー)

総合評価:

平均 4.7
6
3
0
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0
  • 真剣勝負

    降級危機。これが年齢制限があるとそれは非常に深刻
    そこら辺の話が詳しく書いてあるので解りやすくよめた。
    勝負。そして数少ない中で闘い、そして他者との交流。それが生活をわけるなかで身を寄せ合うというのは一般人では中々理解できない。
    20代半ばと小学生が同じ土俵で競うということはもっと想像できない。
    そこの瀬戸際が非常に面白く、興味深く読めた。
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    投稿日:2016.09.24

  • 過酷な生存競争

    天敵とも言える相手にまたしても敗北した八一。
    対策の為にいつもと違う戦術を習う為に生石王将の元に教えを請いに向かいます。
    その一方で女流棋士になる年齢制限に引っ掛かりそうになっている妹弟子桂香さんは下から追い落としに来る竜王の弟子二人に焦りと絶望を感じています。
    また、あいも大切な人を自分の将棋で傷つけてしまいちょっと消極的になります。
    そんな悩みを抱えた人たちが将棋人生をかける場所をわかりやすく描いてあります。
    考えてみれば切磋琢磨する仲間を打倒さないと先に進めない環境、年齢は関係なく力のある物が先に抜けていく…抜けた先にあるのもまた力の強い敵…っとすごい世界ですね。
    ましてや才能のないことを自覚している身分なら他所事に関わらず将棋中心の生活を送っているわけで、今更社会に放り出されてもちょっと将棋の強い経験の浅い人になるわけで…
    姉弟子の言う将棋星人と言う言葉、また同じ将棋星人でも何年もの努力とそれを凌駕する才能を見せつけられる場所…プロ棋士の世界はとんでもないなと思わされました。
    そんな取材をしたうえでのこの作品は説得力があり、人々が葛藤しているからこそ竜王はいっそう強くてかっこよく見えますねw
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    投稿日:2017.08.22

ブクログレビュー

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  • 5ost

    5ost

    桂香さん巻
    将棋へ、全員が等しい熱量を持っています
    将棋に対して舐めた姿勢は持っていない、全員が勝ちたいと思っている
    桂香さんも同じく勝ちへ執着している、ただただ低い実力が彼女の熱意を殺しにきている
    夢を追いかけることの残酷さがヒシヒシつたわって痛い
    読んでいるだけで苦しい
    著者は鬼なので簡単に彼女を幸せにしません
    天才のサラダボウルに巻き込まれる彼女の涙が本巻の重要なスパイスとなっています
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    投稿日:2022.10.15

  • jube

    jube

    負けがこむ八一と桂香。八一とあいがお風呂屋/将棋道場、振り飛車党の第一人者生石に振り飛車を教わりに行く。あいは勝つことで友達関係がおかしくなることで悩み。桂香は勝てないことでおかしくなる。と、暗い感じの筋に見えるが、いつも通りゴキゲンで楽しく読めた。続きを読む

    投稿日:2020.10.17

  • みたみ

    みたみ

    桂香さん(´;ω;`)ラノベで使い潰されがちなお姉さんキャラが、こんなにかっちょよく自分を貫くのが見られてウルウルしてしまった。面白かった…!

    投稿日:2020.08.15

  • bukuroguidkodama

    bukuroguidkodama

    ダンサリエルシリーズを思い出す芸と才能のお話に達し得ていて素直に称賛
    「ファンなら褒めろ」に続いて
    「いままでのは受け狙いで書きたくて書いたのでなかった」は本音
    読者の気持ち良くなる話と作者の満たされる作品は違うのだからしかたないね
    読者の殆どが永世六冠の名前も知らないへだたりをどう埋め合わせるかが
    娯楽作品としての価値なのだから
    そこに無用な努力を傾けるのは残念ながら当然
    続きを読む

    投稿日:2018.10.19

  • reinou

    reinou

    このレビューはネタバレを含みます

    ◆勝負の世界ほど才能が幅を利かせるものはない。スポーツ界、ノーベル賞の如き最高峰の研究者らは勿論、将棋も例外ではない。才なき痛みに正面から向き合う人々の苦闘と苦悩、歓喜を描く第3巻は、感涙必至◆

    才能とは周囲にとっての害悪。懸命・賢明な努力の果てに辿り着いた高みを、飄々と乗り越えていく様。これに嫉妬を覚えないなら、憤怒に身を焦がさないなら、無力な自分を切り刻んでやりたいと思わないなら、それは本気ではない。
    山刀伐尽然り、生石飛鳥然り、水越澪然り、女流タイトルホルダーでありながら、竜王九頭竜八一の才能を間近で見続けてきた空銀子もまた然り。
    まして、降級の瀬戸際で、かつ奨励会の年齢制限を迎えんとしながら、才煌びやかなあいや天衣と対局せねばならぬ清滝桂香であれば、猶更である。

    そんな人たちが重ねた努力。積み上げた時間。思いのたけをぶつける盤面。将棋が好きという感情が生む熱情の一方で、才なき己に対する諦念という悪魔の囁きに苛まれる様。
    夢と諦念の間を行き来し、逡巡するのは普通の人々のありようだ。
    これらを余すところなく、かつ多層的な人物配置を通じて、こってりと描写していく。感涙必至の第三巻である。

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    投稿日:2018.05.05

  • ディひター

    ディひター

    ラノベの世界には年齢制限はないけど、桂香さんみたいに、才能の壁にぶつかってジタバタする話は、本当に読んでて胸が熱くなるし、いてもたってもいられなくなる。

    投稿日:2018.01.24

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