【感想】本屋さんで待ちあわせ

三浦しをん / 大和書房
(201件のレビュー)

総合評価:

平均 3.5
16
68
80
6
1
  • ゆっくり読もう

    基本的には、三浦しをんさんが書いた書評集ということになっています。
    秀逸なのは、第1章。第1章は、エッセイのほうに重点があって、
    「こんな感じ方って面白い!」
    「本好きな人でも読みにくい本って、やっぱりあるんだ(安心)」
    「積ん読もあるんだ」
    っていう発見と面白さがあります。

    第2章と第3章は、読売新聞での書評集。これは、意外にきつい。
    書評自体の分量は多くないので、スイスイ読めます。
    だけど、書評は当然ながらその「本」の紹介が主となるので、「三浦しをんの考え」というものがあまり前面に出てこないんです。
    そうすると、何か新しい発見だとかその人独特の視点とかがあまり感じられないので、消化不良な感じになってしまします。

    第4章は、『東海道四谷怪談』についてのエッセイ。歌舞伎や文楽、能といった芸能を見たことがない私には、読む前から拒否感が・・・。
    第5章も、書評です。「はじめに」によると、2,3章が読売新聞の書評委員をしていたのもので、5章は主に雑誌から集めたものだと
    思います。

    ・・・で、この本は一気に読んではいけません。第4章以外は、どこから読んでも構わないので、少しずつ読めば、楽しめると思います。
    もしくは、興味のある本の書評だけ読むとか・・・。未読の本の書評を一気読みすることが、意外に苦痛なことを知りました。

    さて、しをんさんは、ピンとこなかった本に対する、批判的な書評はしないそうです。それが好きな人に対して、否定する権利はないだからとか・・・。
    これは、深い。そんなことを考えたこともなかったから、私のレビューには、★1つとか否定しまくりとか結構あって、ちょっと胸が痛みました。
    続きを読む

    投稿日:2016.08.17

ブクログレビュー

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  • ハルめめ

    ハルめめ

    しをんさんの書評集。とにかくしをんさんの本愛が溢れた作品。ホントに本が好きなんだな~。とてつもない読書量に感心する。いつ自分の作品を書いているのだろうか。相変わらずの言葉運びで面白い。読んでみたい本が増えた。続きを読む

    投稿日:2023.11.27

  • 雨宮はな@スーツケースひとつで生きる映画好きな日本人

    雨宮はな@スーツケースひとつで生きる映画好きな日本人

    よくしてくれるおっちゃんの話につきあっているような感覚になる一冊だった。

    最初は「ああ、はいはい。本当に本が好きなんですねー」って相槌をうつくらいの気持ちで読んでいましたが、最後は「なんてことしてくれたんだ!ただでさえ積読があるのに、読みたい本が増えちゃったじゃないか!」とうれしい悲鳴をあげることになりました。

    本のカタログになる本です。
    続きを読む

    投稿日:2023.07.04

  • 軌跡

    軌跡

    自分があまりにも本を読んでこなかったのだと驚愕した。読んだことある本が一冊もない!タイトル知ってる本ですら一冊のみ・・。
    物書きの人の書評だから読んでいて惹き込まれる。

    投稿日:2023.01.10

  • 大吉堂

    大吉堂

    書評集だけど、いつものしをん節でお堅い感じはなく、ふむふむわははと読み進めます。
    最近本や読書に関する本を立て続けに読んでいますが面白いですね。自分と読書傾向が多少違っても面白い。紹介された本はほぼ未読の本でした。続きを読む

    投稿日:2022.08.12

  • shukawabest

    shukawabest

    このレビューはネタバレを含みます

    一言で言えば、
    「ブックガイド」
    三浦さん自身も、そう紹介されています。

    目次では70冊ちょっとしか挙がってないが触れられている本は100冊以上。

    文学、歴史、社会問題、芸能、風俗・・。

    様々なジャンルが散りばめられている。

    僕が直感的に読みたいなと思った本は、
    ・『BESTっす!』ゲッツ板谷
    ・『潤一』井上荒野
    ・『なほになほなほ 私の履歴書』竹本住太夫
    ・『圏外へ』吉田篤弘

    フォロワーさんは、三浦さんの、
    「お友だちからお願いします」
    を話題にされていて、こちらの方も読んでみたいなと感じました。

    三浦さんは、
    本に埋もれるような、本を中心とした、食事どきでさえ本と向き合う人生。

    そんな情熱・執着を持ち続けているうちに書いて楽しませる側にも回ったんだ、と感じた。

    まだ読んでいないが、
    『舟を編む』

    気に入って何回も映画を観た作品なので、
    いつか彼女の原作を読んでみたい。

    きっと素晴らしい作品なのだろうと思う。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2022.02.23

  • 淳

    作家さんがどんな本に興味を持っているのかがわかり面白かった。

    四章の『読みずにわかる東海道四谷怪談』が個人的には1番だった。

    投稿日:2022.01.22

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