【感想】秋期限定栗きんとん事件 上

米澤穂信 / 創元推理文庫
(302件のレビュー)

総合評価:

平均 3.7
41
127
94
7
1
  • シリーズ第3弾

    第1弾を読み終えた後は「このシリーズは駄作!?」と正直思ってしまいましたが、だんだん面白くなってきました。
    今回の事件は”放火”
    小山内さんがどう絡んでくるのか下巻が楽しみです。

    投稿日:2017.01.30

  • 3作目の上下巻長編でキツネとおおかみは小市民となりえるのか

    小市民シリーズの3作目は高校二年生の二学期から始まる。知恵者キツネの小鳩常悟朗と、後輩の功名心に逸る新聞部員瓜野高彦のそれぞれの視点で物語が展開する。
    前回で互恵関係を解消した常悟朗は仲丸十希子さんから告白され、策略おおかみの小山内ゆきは瓜野高彦から告白されそれぞれお付き合いしながら仲を深めていく。
    今回の事件は毎月1回の連続放火事件、新聞部が発行する『月報船戸』にその連載記事を取り入れようとする瓜野の行動、そしてゆきの暗躍が見え隠れする中で、常悟朗は仲丸さんとのデートで知恵を働かしつつ、そのそぶりも見せず小市民であろうとしている。さて二人の行方やいかに・・・・というところでつい下巻も続けて読んでしまった。フフフ!
    小山内さんのスィーツ語りは前回よりはすくないし、栗きんとんは上巻では食べられていない。
    そこは下巻に続く
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    投稿日:2014.07.03

  • 小市民シリーズ第3弾は上下巻に

    この『秋期』では話の半分が新しい登場人物・瓜野視点で進みます。
    今までは小鳩君の主観でのみ語られた小山内さんのキャラクターが、瓜野視点で語られると微妙に変わるのが細かい演出です。
    新聞部が発行している『月報船戸』のコラム欄で瓜野は自分の推理を披露し、彼女の小山内さんにいいところを見せようと頑張ります。
    が、小鳩君という探偵役(=主役)のいる物語で華々しく活躍できるはずもなく。
    自尊心の強いタイプで結構鼻につくキャラクターである瓜野が、最後のオチで一気に哀れになりました。
    最初は若干キャラに頼ったライトノベル系探偵物かと思った当シリーズ。
    すみません、侮っていました。物凄く正統派な探偵物ですね。
    しかもさすがに高校三年生になった小鳩君と小山内さんが、紆余曲折を経て自分たちの自然体に気付く流れは、とても自然でしかも青春物としてオーソドックスな展開。
    さすがの米澤節でした。
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    投稿日:2014.04.06

  • 米澤穂信による小市民シリーズ第3弾の上巻

    前作で小山内ゆきと別れた小鳩常悟朗はひょんなことから仲丸さんとつきあうことになる。一方、新聞部に入部した瓜野はちょっとしたきっかけで小山内ゆきとつきあうことになる。本作ではこの常悟朗と瓜野の視点が交互に繰り返されながら物語が進行する。
    連続放火事件とその裏にちらつく小山内ゆきの影。放火事件を学内新聞で取り上げたい瓜野は部長である堂島健吾と衝突しながらもその真相に迫ろうとする。
    本作では瓜野、仲丸という二人の新キャラクターによって常悟朗や健吾の人物像がより立体的になり、特に健吾が懐の深い、意外と物事をちゃんと考えて行動する好人物として描かれている。一方でゆきはその神秘性をより深め、一層謎のキャラクターとして君臨する。
    ところで、タイトルは「秋季限定」だが、物語は上巻の時点ですでに冬になり、秋は下巻なのか?そっちもちょっと気になるところ。
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    投稿日:2014.03.25

  • ここからが本編!

    テンション上がってきたー!
    今までの二冊はプロローグだったの??
    小山内さんは一層手強い感じだし、下巻は小鳩くんの推理に期待せざるを得ない!
    今晩は寝ません!

    投稿日:2013.12.13

  • 下巻必読

    シリーズの主人公小鳩くんの他、もう一人の語り手によりストーリーが進んでいくのだが、もう一人のほうの性格がちょっとアレでウザくて、読むペースが落ちる。。

    けど下巻を読んだ今だから言える。

    だからこそいいんじゃないか。

    下巻必読。
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    投稿日:2013.11.09

ブクログレビュー

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  • Hiromi Kishimoto

    Hiromi Kishimoto

    胸が痛い………
    痛すぎる………

    それぞれのカップルのアンバランスさがもう見ていられない………

    小山内さんの視線の先には小鳩くんが、小鳩くんの意識の中には小山内さんがずっといる。

    あなたたちは自分で思ってるよりずっと失礼なことをしてる。
    でもその気持ちも分からなくないからもっとつらい。
    2人とも子供っぽくないから忘れそうだけど、高校生だもんな。

    ううう、早く再会して欲しい。
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    投稿日:2024.05.27

  • mysnavi

    mysnavi

    前作「夏季限定トロピカルパフェ事件」で“互恵関係”を解消した小鳩常悟朗と小佐内ゆき。高校2年になった二人は、それぞれ異性と付き合い始める。そんなおり、市内ではあいついで放火事件が発生。小佐内の恋人となった新聞部1年生の瓜野は、放火事件の共通点を見い出し、校内新聞紙上で犯行を予測するのだが…

    レビューは下巻にて

    このミステリーがすごい! 10位
    本格ミステリ・ベスト10 11位
    ミステリが読みたい! 13位

    〈小市民〉シリーズ
    1.春季限定いちごタルト事件
    2.夏季限定トロピカルパフェ事件
    3.秋季限定栗きんとん事件
    4.巴里マカロンの謎
    5.冬季限定ボンボンショコラ事件
    続きを読む

    投稿日:2024.05.25

  • オズ

    オズ

    思いがけない秋
    前作で衝撃的な結末に至り。それぞれ別の道を歩み始めた小鳩と小山内。小鳩は早くも誰かから呼び出しをくらい、まさかの展開に。合わせて物語の視点として新聞部の瓜野という新しい人物も加わり、夏までとは違った展開でストーリーが進む。小鳩、小山内それぞれに新しい出会いがあり、どの様に展開していくかがとても楽しみだ。

    暖かな冬
     主に瓜野の目線で進行していく。小山内と付き合いはじめ、新聞部でも自身の評価を勝ち取りたいと考えている。瓜野の主張は中々受け入れられないが、とあるきっかけから学校新聞の一角に自由にコラムを載せるチャンスがやってくる。
     彼が取り組むのは外部で起きている放火未遂事件。友人の氷谷と一緒に現場を周り様々な情報を集めていくげ中々真相に辿りつかない。
     一方、小鳩は仲丸さんと付き合い始め充実した学生生活を送る。ちょっとした謎に挑む姿など過去の面影もありながらよっぽど「小市民」的になってきたと思ったが。
     学生が一生懸命放火事件を追いながら、しかし少しシリアスに描写されているのが微笑ましく見えてしまっていたのだが。
     この章の最後の数ページは戦慄が走る。小市民などと言ってる場合ではないぞ!!(笑)

    とまどう春
     瓜野が放火事件に向かう一連と、彼が何故次の放火場所を特定出来たかが語られる。彼が新聞部の部位として成長していく様子や今までは小鳩目線からでしか描かれなかった健吾の人間性を見る事ができる。
     瓜野は新聞部としての地位や小山内との関係性を進展させたいと望んでおり、野心家的な部分はとても好感が持てる。一方、新聞部のメンバーは健吾がいなくなってしまったらどうなるのだろうと心配になる。
     果たして今までの瓜野の活躍は彼の運や実力だったのだろうか。どこがで小山内が暗躍し、何かを企み企てているのだろうか。
     ここに来て小鳩は何か心配事があり健吾に相談を持ち掛ける。小鳩と健吾が情報を集め、瓜野と小山内の関係性やまさかの仲丸さんの関係性も匂わされたところで上巻の終了になる。
     彼女の名前にピンとこない小鳩君。彼らしいといえばそれまでだが。
     小鳩も小山内も持って生まれた「業」の様なものから抜け出そうともがいているが。下巻の展開が楽しみだ。
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    投稿日:2024.05.24

  • うぐいす

    うぐいす

    このレビューはネタバレを含みます

    小佐内と小鳩が離れて、お互い別々のパートナーを作ったにもかかわらず、どこかぎこちなくて少し寂しくなりました。
    健吾がいい男すぎて好きです。
    ここからの瓜野の暴走、仲丸の浮気、小鳩の推理が楽しみです。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2024.05.23

  • 小さな図書室

    小さな図書室

    「小市民」を目指す小鳩と小佐内が
    それぞれ別の異性とお付き合いを
    始めたらしく興味深い

    健吾は安定しているし

    物騒な放火事件と船戸高校の新聞部で張り切る瓜野などあらたな人物も登場して
    楽しめる

    このまま下巻を読もう

    続きを読む

    投稿日:2024.05.22

  • ちぃ

    ちぃ

    ものすごく久しぶりの小市民シリーズ。
    新刊が出たのでがぜん気になって。。
    春、夏は遠い昔に読んでいるので
    秋から再開。

    新聞部
    連続放火事件
    小佐内さんと瓜野くん
    小佐内さんと小鳩くん

    下巻にどんな結末が待つのか続きを読む

    投稿日:2024.05.17

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