【感想】青の炎

貴志祐介 / 角川文庫
(963件のレビュー)

総合評価:

平均 4.1
349
333
187
25
7
  • 青春ミステリー

    著者の作品は初めて。
    高校生が企てた完全犯罪(殺人)。
    主人公の高校生が殺人を犯すまでの心理に説得力があって、感情移入できた。
    切ない青春ミステリーになっている。

    投稿日:2022.06.25

  • 少しだけ主人公に共感できる罪と罰

    有名な倒叙小説に「罪と罰」がありますが、意図的なのかかなり近いものを感じました。
    ただ、納得できる動機もあり、少しは主人公に共感できました。

    主人公の葛藤など心理描写がメインの話だと思いますが、犯行の手口もかなり詳しく描写されており、リアルで面白いです。
    続きを読む

    投稿日:2016.12.12

  • 完全犯罪

    完全犯罪なんてするもんじゃありませんが、読んでいると秀一を応援してしまってる。貴志祐介の今まで読んだ作品とはまた違った雰囲気でした。

    投稿日:2015.09.03

  • 完全犯罪なるか・・・

     家族を守るため,ある意味正義のための殺人を計画するところから始まります。
    すこし冷めた学生生活を送っていたのに,この計画を進めることによって返って普通の青春を実感することとなります。
     完全犯罪は達成されたのか・・・。続きを読む

    投稿日:2015.06.14

  • おやじの犯罪

    最初は正義の心で始めたことが、坂道を転がるように思わぬ方向へ・・・。やがて引き返せないところまで追いつめられてしまう。その起承転結が、貴志氏の作品らしく、非常に綿密に説得力をもって描かれている。
    主人公は非常に早熟で聡明な高校生である。この高校生を描く際に、貴志氏はまったく手加減をしていない。彼を子供として描くのではなく、一人の大人として、一人の完成された人格として描いている。
    夜中にバーボン101をあおり、カラスミの味を知っており、古典を愛し、何についてもウンチクを語る。そして同級生の心理を熟考し操る。深夜のコンビニバイトしかしてないのに、バンバンに金を使う。
    読み進めていくと、やはりどうしても親父臭が激烈に漂ってくるのが残念である。
    主人公が早熟な高校生を通り越して子供っぽい親父になってしまっている。それで、なんとなく滑稽な感じがしてしまった。
    続きを読む

    投稿日:2015.04.20

  • 高校生(未成年)の犯罪過程にぐいくい引き込まれるストーリー仕立て。最後はこれで良いと思うが、もう一工夫があっても。

    才気煥発な高校生・秀一の完全犯罪を狙った2つの殺害方法が、かなり現実的で面白かったが、それにもまして秀一の心の葛藤を描く場面が良かった。少なくとも第一の殺人は究極の選択として、私自身でもこのような選択がありかなと思う。第二の殺人については自己防衛の我儘以外の何物でもないが、人は一度悪事を働くと、後は際限なく繰り返すものなのだろうか。最終的に、秀一に宿った青い炎は、彼自身に向けられた。同級生・紀子、妹・遥香の健気さが切なく、今後の彼女らの人生に幸多かれと祈る!続きを読む

    投稿日:2014.12.02

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ブクログレビュー

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  • ハルめめ

    ハルめめ

    母と妹を守るため17歳の少年は殺人に手を染める。犯したことへの罪悪感と恐怖で少年の日常は徐々に崩れ始める。心を病んでいく少年のもがきが伝わってきて苦しくなる。高校生の少年が殺人を犯すまでの過程が苦しく結末も想定内だけれど、ただただ遣るせなく切ない。幸せだったあの頃のまま時を止めてあげたい。続きを読む

    投稿日:2024.05.20

  • 止水

    止水

    貴志祐介さんの作品はこれが初めてになります。

    完全犯罪を企てる際のひらめきの数々や、その計画を実行する描写は見ものですが、同時に恋愛模様や家族愛も描かれており、これ一冊で何度も〝おいしい〟小説です。

    特にこの作品の魅力として、読みやすさと親しみやすさがあると思います。

    難しい言葉は使われておらず、だからこそ分かりやすくて想像しやすい。

    そして舞台となる地方、主人公のおかれている環境ともに、多くの人々が親しみやすい物語。

    物語は淡々と進んでいくのですが、気づけば自分が主人公となり、殺人計画を企て、手にかけているような錯覚に陥ってしまい、息が詰まるような、スリリングな読書タイムを余儀なくされます。

    なんとも遣る瀬無い後味の悪さもまた、この手の作品が好きな人には堪らないのではないでしょうか。
    続きを読む

    投稿日:2024.05.16

  • jaco319

    jaco319

    愛する者たちを守ろうとする想いが見境を失わせ
    迷いながらも戻れない道を進んでしまう
    一度火がついた瞋恚の炎は自分をも焼き尽くす
    若さゆえの浅はかさや妙な自信がとてもせつない

    投稿日:2024.05.12

  • レナユミ☆

    レナユミ☆

    重い。かなり浅はかですが、同情もできるし、不運でもあるがあまりに悲しい。かなり聡明で賢いからこそ、最悪の所までいってしまった。読後感のどこにもっていっていいか分からない気持ちが最悪です。 

    投稿日:2024.04.09

  • gang

    gang

    面白かった。
    貴志祐介さんの作品は初めてだった。
    いわゆる倒叙形式で完全犯罪のシナリオが描かれていく。
    前半はなかなかのっていけなかったが、だんだん次がどうなるのか気になって引き込まれた。
    でも、ラストがなにかもっとひねりがあるのかと期待していたけど、わりとすんなりと終わったので拍子抜け感があった。続きを読む

    投稿日:2024.04.06

  • mai

    mai

    計画がどうなるか、めちゃくちゃハラハラした
    ミステリーというよりかは、だけど
    人間関係とか心情がりあるで切なかった

    投稿日:2024.04.05

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