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山田風太郎 / ちくま文庫 (16件のレビュー)
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総合評価:
lutece
悪くはない
明治初年のどこか殺伐として未だ不穏で定まらぬ世相を、弾正台の川路利良と香月敬四郎の視点から描き出す。フランスの死刑執行人の家系、サンソン家の末裔のエスメラルダが憑坐となって死者の言葉を語るという非常に…けったいな話で、一見したところ荒唐無稽きわまるが、最後で腑に落ちるようになっている。そうくるか、と思いましたね。各々の事件は一つの短編として書かれているが、オチがオチなので通読しなければ理解できないだろうと思う。当方は佐幕派なので、例によってというか、小笠原長行にかかわる章が秀逸でした。続きを読む
投稿日:2014.07.27
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フラビオ
2014年9月29日読了。明治時代を舞台にした山田風太郎の「明治小説シリーズ」の最高傑作とうたわれる作品。明治初期に誕生した、役人の不正を糾す部署「弾正台」の巡察、香月と川路の二人。混乱した世相を背景…に次々に起こる奇怪な事件に立ち向かうが。「明治初期」の香りを感じさせる時代小説で、史実にも現れる多数の有名人物の登場とストーリーへの関わりを楽しむことが出来、一つ一つのエピソードはトリッキーな本格推理ミステリであり、また最終話でそれまでの話をまとめてドーンとひっくり返される楽しみを味わえるとは、なんとも贅沢な小説だ。本作の主人公、川路は他の明治シリーズでは主役として活躍(?)しているようで、他の作品を読むのも楽しみだ。続きを読む
投稿日:2014.09.30
mtakano
これぞ山田風太郎という、バカミスぎりぎりの連作ミステリだった。書こうと思えば、もっと重々しくもかけるはずだが、どこかユーモアをもってサラッと書くのが山田風太郎っぽい。
投稿日:2014.08.18
瑠璃色
山田風太郎の中でも傑作ミステリーと名高い本作。明治シリーズでおなじみ川路利良が登場。 巫女エスメラルダのトリック解説が全てカタカナで読めない漢字の読みがそこで分かったりした^^;
投稿日:2013.03.27
myjmnbr
短編集なれど最後に仕掛けが...。まさか◯◯が◯◯とは...。反則すれすれのところ、動機に説得力あってセーフ。
投稿日:2011.09.23
ちりとり
人物描写、ストーリー展開、すべてが小さくはまとまらない過剰な演出。 読者の想定をはみでてくるモヤモヤがたまらない。
投稿日:2010.06.08
荒ぶる神々 馬場
上手く史実を盛り込んだ時代小説。歴史の勉強になります。 明治に輸入されたギロチンにまつわるお話。 最後のどんでんある程度予想できたものの、 その予想の上をいく感じだった。
投稿日:2010.02.15
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