【感想】人間臨終図巻 1

山田風太郎 / 徳間文庫
(31件のレビュー)

総合評価:

平均 4.0
8
9
6
1
0
  • 1年に1回死ぬまで開き続ける本

    忍法帖シリーズや奇想天外なアイディアを盛り込みまくった時代・歴史小説で、一般にはもちろんカルト的な人気も平行して得ていた山田風太郎(1922〜2001)。

    小説内でも人を切りまくり、殺しまくった山田が、1巻の10代、20代を始め、30歳からは1歳刻みで4巻の100代まで、亡くなった人の年齢ごと、著名人(英雄、武将、政治家、作家、芸術家、芸能人など)、総勢923人の死に様を書き記した傑作。

    赤穂浪士のひとり、大石内蔵助の息子大石主税が切腹したのは15歳。「主税、内蔵助に会いとうはないか」と聞かれた主税は、首をかしげて涼しくほほえんで、「お言葉で思い出しました」と答えたそう。それぞれの死の事情と、それぞれの死への思いや覚悟、そして恐れ。自分と同じ年齢で亡くなった人は、どんな死を迎えたのか。

    長いか短いかではない、いかに生きるかの意味を考えてしまう。歳を重ねるごと、毎年読みたくなる。
    続きを読む

    投稿日:2013.11.29

  • 『死』は誰にも訪れる・・・<色即是空>の境地に。

     古今東西の著名人、全923名の死に様。それはそれぞれに個性があり、似ていても同じものはないーーー当然と言えば当然だ。
     つい、現在の自分の年齢のページをまず最初に読んでしまう。(一体いつまで生きられるのだろう)次に開いたのは、その年齢のページだった。続きを読む

    投稿日:2015.04.16

ブクログレビュー

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  • show

    show

    第1巻は比較的若いうちに亡くなった人々。

    とあるSNSでこの本を知ってAmazonで検索したら,第1巻だけ読み放題にあった。
    全4巻らしいのだが,第2巻からは読み放題では読めない。

    投稿日:2024.03.08

  • 96猫

    96猫

    全4巻の大作、読み進めるのが辛くなるほど、沢山の臨終に立ち会える本でした。2巻以降も読もうか、悩み中

    投稿日:2023.12.31

  • nyantora

    nyantora

    単純に情報量がすごいけど、人の死にばかり触れていると気が滅入っていかん。脳溢血と糖尿病とガンで死ぬ人が多くて、今も大して変わらんなって感じ。脳溢血って本当にすぐ死ぬんだな。かいつまんで読んだけど、筆者のコメントがたまに面白かった。続きを読む

    投稿日:2023.04.13

  • 将棋のひろさん

    将棋のひろさん

    昔読んで面白かったので、もう一度読みたい。
    何歳で死んだか忘れたが、大久保利通の死に方はオカルトめいている。

    投稿日:2022.09.26

  • あっちょぱす

    あっちょぱす

    小説的なものだと思ったら本当に、図鑑であった。すごく詳しいしここまで調べてあるのはすごいけど、図鑑以上のものは感じなかった。

    投稿日:2022.02.13

  • ハチハム

    ハチハム

    この本を手に入れてから、自分が誕生日を迎えたときに自分の年齢で亡くなってしまった偉人や怪人のページを読むようにしています。
    「この人は、偉業を成し遂げていたのに、この年齢で亡くなってしまったのか。」
    「この人は知らない人だけれど、自分の今の年齢で亡くなってしまったのか。」
    襟を正されるような気持ちになります。
    続きを読む

    投稿日:2021.10.02

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