【感想】赤×ピンク

桜庭一樹 / 角川文庫
(188件のレビュー)

総合評価:

平均 3.6
29
59
62
15
1
  • 非現実なバトルの中に生きる女性たち

    夜な夜な開催される都会の廃校でのバトルショー。
    設定自体が非現実で、架空の設定がエスカレーションするのかと思いきや、
    その中で生きることにもがく3人の女性たちのそれぞれの物語り。ケッコー切なかったりなんかして・・・
    設定自体はチョットなーって思いましたが、女性達の生き様は丁寧に表現されており、生き方に共感を覚える女性もいるかと・・・
    男子より女子にお勧めな1冊かも。 映画化も決定しキャストも発表されています。ひいきの女優さんが出るので読んでみました。
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    投稿日:2013.11.05

  • 3人の女性の生き様にちょっぴり切なくなりました。

    廃小学校で夜な夜な行われる女性だけの格闘技イベント「ガールズ・ブラッド」。
    そんな世界で生きる3人の女性格闘家の姿が描かれています。
    格闘そのものを描いた小説ではありません。

    三者三様の生き方、女性は少しでも共感できる部分があるのではないかと思われます。
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    投稿日:2014.03.09

  • 一番波長が合った

    「私の男」を読んで,またしばらく経ってこの作家が女性だというのを知って以来,
    いろいろな作品を読んできました。
    「砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない」もとても面白かったのですが,この作品は一番波長があってさらに感じるところがありました。

    設定は荒唐無稽な感じもありますが,女性だけのファイトクラブに吸い寄せられた各々の女性が抱えた闇が時間的に並行しながら語られて行きます。

     
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    投稿日:2015.07.21

ブクログレビュー

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  • ムラサキイモ

    ムラサキイモ

    女の心の描写って男の心の描写よりも面倒くさくて、長ったるくて、考えすぎで、面白い
    男の描写が薄めなのが、男にそんなに関心がない私にとって好きなところ
    表紙とタイトルが可愛かったから買ったけど全然中身と表紙タイトルは一致してなかったと思う
    いや表紙のデザインいいよねかわいい
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    投稿日:2024.05.19

  • どん

    どん

    友達からのオススメとして桜庭さんを聞いたのとジャケ買い

    本作は非合法の闘技場にいる3人の女性のそれぞれの視点での物語で構成されている
    悩みはそれぞれだが、皆等しく悩み闘い答えを探し苦しんでいる
    しかし闘う方法であったり、答えを見つけた後の行動も十人十色で良いんだよなと思えた

    今後悲しい事があったら酒ではなくコーラを飲もう
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    投稿日:2024.01.30

  • ゆくん

    ゆくん

    帰りたい場所がある人に刺さりそう。少なくとも俺には刺さった。人は自分にしかわからない苦しさを抱えてるものだし(特に思春期は)、それが蓄積されて現実から逃げ出したくなる気持ちも痛いほどわかる。けど逃げ出して終わりじゃ良くない。勇気を持って帰れる強さを持ちたい。続きを読む

    投稿日:2023.05.31

  • daiyuuki24

    daiyuuki24

    東京・六本木、廃校になった小学校で夜毎繰り広げられる非合法ガールズファイト、集う奇妙な客たち、どこか壊れた、でも真摯で純な女の子たち。体の痛みを心の筋肉に変えて、どこよりも高く跳び、誰よりも速い拳を、何もかも粉砕する一撃を―。新シリーズ「赤×ピンク」の第1巻。
    躁鬱の激しいブルマ少女、まゆ14歳(実は21歳)。魅せることに喜びを感じる女王様、ミーコ(実はSMの女王様)。女性にモテる女性恐怖症の空手家、皐月(実は…)。
    彼女たちが毎夜働くのは、廃校の校舎を改良したファイトクラブ、それぞれが秘めた思いを胸に、たたかい続ける…。 都会の異空間に迷い込んだ3人の女性たち、そのサバイバルと成長と、恋を描いた、最も挑発的でロマンチックな青春小説。
    DV、ネグレクト、性同一性障害などを抱えながらガールズファイトに参加して自分なりの道を探して殻を破って成長していく荒ぶる青春小説。
    べたつかない女子同士のぶつかり合いながら深めていく友情と戦いが荒削りに描かれていて、熱に浮かされて一気に読破できます。本格的な格闘シーンや男前女子同士の同志のような熱い友情が、スカッとした後味の青春小説の傑作です。
    「格闘技は自分を知るためにやるもの」「自分の戦い方を知ることが、自分の生き方を知ること」
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    投稿日:2022.12.13

  • kinu

    kinu

    桜庭一樹さんの描く少女が好きなのだが、この本は本当にドンピシャだった。

    まゆ、ミーコ、皐月の3人の女の子たち、それぞれのお話による3部構成。

    まゆのことを檻から出すのは男であり、
    ミーコは皐月の助言、
    皐月は千夏という女によって檻から出る。

    大人になっても頭の隅に残っている少女性が、彼女たちの不安定さと呼応する。

    話の構成的に1編目のまゆが1番インパクトが強く、皐月にかけて尻すぼみになっていく気もするが、
    まゆがケッコンして檻から出る部分がこの小説の見せ場であり、そこにかけて加速した物語はもう減速していくだけと考えると、まあ妥当かとも思う。

    実際、まゆがケッコンすることにより少女の輪を抜け出し、それに呼応するようにしてミーコと皐月も自身の少女性・帰巣本能との戦いに蹴りをつけるのだから、
    まゆの急激な変化は最初にないとダメなのだ。
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    投稿日:2022.06.20

  • 気怠い妻

    気怠い妻

    「失うまいと一心不乱にかき抱く。こんなにも力を込めているのに、指と指の間から、まるで液体でできているかのようにこぼれ落ちていく。」

    親に庇護を受ける少女でもなく、自立した大人の女性でもない。おんな と こども の間の孤独で、不安定で、脆く、儚い、女の子達が愛おしい。
    「あの子に彼氏が出来た」事に反応しただけで、「あの子のシアワセ」だとか「あの子の彼氏」にはちっとも興味が湧かない。女の子ってきっとそういうもの。

    P 38「こうやってボルテージが下がったとき、わたしはふと、なんかわたし、うっかりこのまま死んじゃいそうだって気づくことがある。その気持ちには、死にたい、さぁ死ぬぞ、っていうほどの積極性はなくて、ただ、ついうっかりこの世からいなくなってしまいそうな弱さだ。」
    続きを読む

    投稿日:2022.05.28

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