【感想】どうして時間は「流れる」のか

二間瀬敏史 / PHP新書
(13件のレビュー)

総合評価:

平均 3.2
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  • ちょっと難しかった

    物理の本は好きで、頻繁に出てくるエントロピーの概念も知っていますが、この本は全体にわたしには難しくて説明がピンと来ず、でした。広範囲にわたって解説しているので、それぞれの説明が端的で、わかったようなわからないような、という感覚です。わかるときっともっと面白く読めると思うので、間を空けてまた読んでみようと思います。続きを読む

    投稿日:2013.11.22

  • 物理学者の考える時間とは

    本書は、物理学者が時間をどのように考えているかを紹介した本です。

    時間を考えることは、重力や宇宙を研究することと密接な関係にあることが分かります。

    例えば、時間が過去から未来に一方向に流れることを「時間の矢」と称し、5つの「時間の矢」があります。

    ・熱力学的時間の矢
    ・波の時間の矢
    ・進化の時間の矢
    ・意識の時間の矢
    ・宇宙論的時間の矢

    これらの原因を突き詰めていくと、「宇宙の初期状態」があらゆる時間の矢の原因になっているそうです。

    したがって、必然的に、相対性理論、重力論、宇宙論にまで話しは及び、時間が物理学の先端研究分野と密接な関係にあることが分かります。

    たまたま、本書とは別に、重力や宇宙に関する新書を読んでいたので、時間との思わぬつながり意外さを感じました。

    ところで、本書の中で私が印象に残った話の1つに、時間の矢が現れるのはいつか?についてのたとえ話があります。

    内容は、机をたたいてコインをひっくり返すのをビデオで撮り、これを逆回しで見るとどうなるか、という話です。

    コインの数が少ないうちは、ビデオを見ても逆回しかどうかわからないですが、コインの数が増えていくと、逆回しだと明らかに不自然に見えるようになります。

    それが、時間の矢が現れたことだということだそうです。

    このたとえ話は、熱力学の第2法則のエントロピー増大の法則を説明した話でもありますが、熱とは関係ない身近な例での説明で非常に印象深かったです。
    続きを読む

    投稿日:2013.10.27

  • おすすめです。

    本書を読んでいて、大学受験勉強の時に一瞬だけ物理学の楽しさに目覚めたことがあったときの自分を思い出しました。この道に進んだら楽しいだろうと思いつつも知力が追いつかず、ニュートン物理学だけで事足りる分野で仕事をしています。近代物理学の先生方がなぜ(何に惹かれて)この分野を研究されているかが良く分かりました。一般人には分かりにくい分野ですが、そのとっかかりをつかむには良い本だと思いました。続きを読む

    投稿日:2014.03.16

ブクログレビュー

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  • yoshio2018

    yoshio2018

    物理理論をもとに時間とは何かの研究成果を述べる。時間と空間は時空として離れたものではない。相対性原理、宇宙論、なるほどと思ったが、時間研究の最前線の章は分からないところが多かった。

    投稿日:2018.10.11

  • ますく555

    ますく555

    物理学者による、ちょっと難しいけれど比較的分かりやすい、「時間とはなにか」という問いに答える本。その性質上、特殊相対性理論と一般相対性理論を扱っていて、本書の半分以上は宇宙論にもなっています。重要なキーワードは「エントロピー」でしたこのイメージを掴んでおかないと、時間の流れについてもイメージが湧きません。続きを読む

    投稿日:2015.03.12

  • yasu2411

    yasu2411

    多大な興味を持って読み始めたが、結局内容の半分も理解できず、表題の答えもわからぬまま終わってしまった。元来理数系には弱いが、これほどまでにわからないとは何とも情けない。時間が流れる理由を熱力学を用いて説明しているのだが、エントロピーの概念が理解できずお手上げ状態になった。続きを読む

    投稿日:2014.02.10

  • 板橋区民

    板橋区民

     恐らく解説そのものは科学的に正しいのだろう。だが大事なところでディテールをすっ飛ばして説明しているものだから、納得感が得られない。いくらでも反論の余地を残すロジックとなっていて、さすがに理系人間でもついていけない。例えば重力で光が曲がる理由について、自由落下するロケット中での光の挙動で説明しているが、このロジックは自由落下を想定しなくても(加速度ゼロの等速運動でも)成立する。
     そもそも「時間」とか「宇宙」とか一般人の想像を超えるような事象について、こんな粗いやり方で理解できっこない。最終章になると「こうなっていると言われているから信じろ」と言わんばかりの宗教チックな内容となっていて残念。
    続きを読む

    投稿日:2012.12.24

  • kazzash

    kazzash

    物理学者達が時間をどのように考えているかを紹介した本。

    イラストも用いて分かりやすい説明がなされている・・・と思ったがイマイチ。

    「時間」について、様々な説明がなされているけども、著者の噛み砕きがどうも納得できない。
    理解できないまま話が進んでいくので最期まで楽しむことができなかった。
    難しいというのではなくて・・・この説明でいいのか?という疑問を引きずったまま読んでしまった。

    読者の姿勢に寄って、分かりやすくなったり、分かりにくくなったりする書かもしれない。

    一般の解説書であるのに、こちらのオツムがついてい行けないということを思うと、哀しい。

    ----------------
    【目次】
    時間とは何だろう
    時間はなぜ流れるのか
    時間はどのように流れるのか I
     〜運動と時間の関係〜
    時間はどのように流れるのか II
     ~重力と時間の関係~
    宇宙と時間の深い関わり
    時間研究の最前線
    ----------------
    続きを読む

    投稿日:2012.06.05

  • Masaru-KSB

    Masaru-KSB

    普段考えもしないことを考えさせられました。その分、脳内の普段使っていない部分を使ったような気分です。
    時間を考えることは、物理学を考えることになるんですね。そして、必ず相対性理論の話になる。でも数式や難しい言葉は出来るだけ控えられており、とてもわかりやすかったです。もちろん、私の頭が固すぎて理解出来ないところもありましたが。
    タイムマシンが出来たらどうなるんだろうなー
    続きを読む

    投稿日:2012.04.25

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