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有川浩 / 幻冬舎文庫 (3201件のレビュー)
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総合評価:
麗しの聖母ひょう
16
関西人は、必読
「阪急電車」という強力なローカル色があるので 大阪・兵庫地域以外の人には、ちょっとなじみにくいかもしれない。 私も関西人だが、今津線に乗ったのは、今まで3回か4回だからだ。 ただ、その「なじみ」さえ…気にしなければ、 とおりすがりの人々の間に生まれた、ささやかな交流を 心温まる視線で描いた傑作で、 映画もこの原作も甲乙つけがたい魅力がある。 私は、映画は映画館で2回観た。 原作は、文庫本と電子書籍のダブル購入である。 今津線に位置する某大学のOBも必読だろう。 続きを読む
投稿日:2013.11.09
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つたもみじ
13
心温まるラブストーリー
一駅分の話が短く、サクサク読めて面白い。それぞれに出てくる人々が少しずつリンクして、一人一人の物語が電車の中に幾つも出来上がっている。上りと下りの間には半年程度の時間があって、前半で芽生えそうだった恋…が発展していたり、傷ついていた人が希望を持って頑張っていたりと、その経過も楽しめた。心が温かくなるような読了感でした。続きを読む
投稿日:2014.04.14
崩紫サロメ
10
序文がじわっと効いてくる
不思議な目線の小説だな、と思った。だって、「阪急電車」に乗っている人の目線で語られるのかな、と思うではないか普通。だが序文はこんなものから始まっている。 「阪急宝塚駅は、梅田(大阪)へ直接向かう宝塚…線と、西宮北口で神戸線へ連結する今津線が『人』の形に合流している駅だ。」 これは、「乗客」は普通意識しない形である。 (今津線に乗り換える時も考えたこともなかった!) この後に目次があり、あとはもちろん乗客目線の話になっていくし、そちらが本編である。 オムニバス形式で、いろんな人がもやっとつながっているような・・・ いや・・・もやっとではなく・・・ ここで序文が効いてくる。 そうか、人の形につながっているのか。 謎解きでもなんでもないんだけれど、謎が解けたような、 やわらかな爽快感。続きを読む
投稿日:2014.09.09
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8
オムニバス・ラブストーリー
良く出来たオムニバス形式のラブストーリー。ええ話読ませてもらいました、て感じ。東京じゃ山手線とか東横線とか「線」とそっけないのだが、関西じゃ阪急電車、南海電車と「電車」で情感がある(と大阪出身の知り合…いが主張していた)。「阪急電車」というタイトルがまさにそれ。「本読み」としては、図書館とか書店で運命の相手と巡り合う、ちうのが大いなる理想で、まさしくそれでまとめてくださりました、と。続きを読む
投稿日:2013.10.01
rams
7
舞台設定が絶妙です
都会過ぎず田舎過ぎない片道わずか15分のローカル線と言う舞台がもう絶妙 他人との間に壁を作りひたすらスマホと睨めっこの山手線では こんな温かみのある話は生まれなかったでしょう 複数のストーリーがオム…ニバス形式で絡み合いながら進む話 少し甘味を付けたミルクティーでも飲みながら一気読みがお奨め続きを読む
投稿日:2013.10.29
みきち
6
視野が狭くなってしまった時に読みたい
映画みていないのですが、いまさらになって読みました。 さまざまな登場人物がいて、それぞれの駅(章)ごとに視点となる人が変わります。 次々と駅が変わって、続きが気になるけど次に行ってしまったり、そう思っ…たら折り返して戻ってきたり。 自分の思い出と重ねてみたり、世の中って、 いろんなひとのいろんな人生が重なってできてるんだなーと思いかえさせてくれます。続きを読む
投稿日:2013.10.05
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こゆき
読んだことないと思ってたけど、読み進めていくと多分中学生のとき読んだ気がした。 久しぶに有川浩の恋愛小説、なんともいえない胸きゅん具合を摂取できた感じ。 有川浩は嫌うべき登場人物と好きになる登場人物が…はっきりしてて好きになりやすいし、読みやすい!続きを読む
投稿日:2024.05.14
ゆきみだいふく
有川浩さん初読みでした。 良かった〜。 電車に乗り合わせた人々のそれぞれの出会いと人生。 やっぱり登場人物が繋がってるのは私好みで一気読み❢ 翔子を応援したい。 圭一はなんというか、私好み(笑)
投稿日:2024.05.09
かえる
1番ドカンときた駅 →行き/逆瀬川駅 1番共感できた人物 →翔子&時江 でした! ネタバレ回避の読書感想文 以上♪
投稿日:2024.05.06
あずき
またまた有川さんの温かい話だなぁと思い読んでた。 電車で巡り合うような一期一会の機会や、人と人との繋がりを大事にするべきなんだろうなって思った。 代わり映えのしない毎日を彩り豊かな毎日に変えるのは、…ふとした出会いを大事にすることなのかな。続きを読む
Sayuri
2010年(発出2008年) 269ページ 私の住む田舎には、ローカル線が1本。ワンマンの1車両、または2車両。運行時間は1時間に1本。それでもとてもありがたいのです。私の高校生時代にはなかったこの…電車のおかげで、今の高校生の通学範囲は大きく広がりました。 というわけで、あまり電車とは縁の薄い地域に住んでおりますが、電車に乗る人の人生模様を描いたこのお話、とても面白かったです。 電車に偶然乗り合わせた人たちのふれあい、関わり合い。話を聴いてアドバイスしたり勇気をもらったり。 どのお話も楽しく読めました。図書館カップル、おばあちゃんと孫娘、キレる殴るの彼氏を持つミサ、奥さんグループの中の気の弱い康江、えっちゃん、ゴンちゃん、その中でも1番印象深いのが討ち入りウェディングドレスの翔子でした。そして、いい駅はどこかと言ったら小林駅。ツバメと七夕は、ありふれていてもほっこりしますね。 ちなみに、わが地方のローカル線は、運転手さんがいいですね。息子が高校生の頃、寝てしまい電車で乗り過ごした時に、降りる駅を覚えていてくれた運転士さんが、息子を起こしてくれました。それは寒い冬の時期でした。そこで降りれば寒い駅で長々待たなければならないところ、このままT駅まで乗ってそこで降りれば、ちょうど反対方向の電車に乗り換えできると言ってくれました。私が施設のご利用者と一緒に外へ散歩に行った時、ちょうど電車が通りかかり皆で手を振ったら、挨拶の警笛を鳴らしてくれました。 電車っていいなあ、と思いますし、読んだあとにほんわかした気持ちになれる阪急電車、おすすめします。続きを読む
投稿日:2024.05.02
シバ
心が暖かくなる作品です。色んな性格の人がいて、それを上手く表現されていて素晴らしいです。その人たちがお互いにどう関わっていくのか、、、スカッとする場面もあり、何度読んでも面白いです!
投稿日:2024.04.21
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