おいかわさんのレビュー
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ラストレシピ 麒麟の舌の記憶
田中経一 / 幻冬舎文庫
料理は愛情を伝える!!
11
主人公の直太朗は特別な舌を持つ
一度食べた料理を再現させるための舌を
内容はあるレシピをめぐり、70年の時を行ったり来たり…
読み進めていくと途中で読む手を止められなくなりました
読んでいるとその…70年前のレシピを書いた料理人の熱量が嫌でも伝わってくる…
そして、そのレシピを手に入れて作ってほしいと頼む謎の人物の登場…
物語はそのあるレシピをめぐるミステリーに終始しますが、最後には感動が待っていました
ここに書くことはできませんが、読み終わった今、この本の内容や感動について誰かに話したい気分です
なにやら実写映画化もされる見たいですので気になった方はぜひ読んでみてください
おすすめです!! 続きを読む投稿日:2016.09.23
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万能鑑定士Qの最終巻 ムンクの〈叫び〉
松岡圭祐 / 講談社文庫
堂々完結!!
10
タイトルの通り、『万能鑑定士Qシリーズ』の最終巻です。
まず目を引くのはサブタイトルのムンクの〈叫び〉ではなく、表紙の二人でしょう。
これは過去の『週刊角川』の特集時の写真なのか、それとも…!?
そ…もそも、『探偵の鑑定1・2』で凜田莉子と小笠原悠斗はあんな関係になったのに…何かを予感させます!!
なお、『探偵の鑑定1・2』で変化した二人の関係性は本書の冒頭数ページで語られますので、『探偵の鑑定1・2』を未読でも十分楽しめます。
そして、凜田莉子にとっての本当の意味での『謎』が解決されることにより本書はハッピーエンドに導かれます。
『人の死なないミステリー』らしく締めくくられますのでファンの方はぜひラストまで…
(もうQシリーズが発売されないのは残念ですが…) 続きを読む投稿日:2016.08.10
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掟上今日子の旅行記
西尾維新, VOFAN / 講談社
今回もひと味違う!?
8
本書は8冊目となり、1冊で1話完結のお話です。
舞台はフランス。
エッフェル塔を盗むという予告状を残した「怪盗淑女」の反抗を阻止するため、今日子さんはフランスへ旅立ちます
今回、読み初めてまず思う…のは、寝たら記憶を「忘却」してしまう今日子さんがなぜフランスに行かなくてはならなかったのかということ。
しかも、今までの話とは違って「怪盗淑女」との闘いがありそう…ということで今日子さんが絶対的不利の中、どう立ち回るのかわくわくしながら読みました。
そもそも、エッフェル塔をどう盗む?!という点を気にしながらも…
いつも通りですが、良い意味でさらっと読めます。
厄介君も登場しますので気になる方はぜひ!!
続きを読む投稿日:2016.11.17
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追憶の夜想曲
中山七里 / 講談社文庫
予想を遥かに超えて…
7
大した報酬にならない弁護を今回何故御子柴は受けるのか。
それは最後の最後までわからない。
見せ場はやはり法廷シーン。
次々に明らかになっていく謎はまさに圧巻。
正直完全にやられました…と言うしかな…い。
次巻はどうなっちゃうんだろ…読みたくてたまらなくさせる作品が本作にはあります。
内容にはあんまり触れられないけど前作の「贖罪の奏鳴曲」から是非読んで欲しい作品です。
続きを読む投稿日:2017.04.16
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黄砂の籠城(上)
松岡圭祐 / 講談社文庫
作者初の歴史小説にして傑作
5
今まで「万能鑑定士Qシリーズ」や「探偵の探偵」、「水鏡推理」等を書いてきた作者が
急に歴史小説を出したため、かなりびっくりしました。
内容は「義和団事件」を題材にしたもの。
自分は知らなかったのです…が、明治維新から30年後に当時の清で起きた事件が題材となっており、
義和団によって孤立した列強11カ国の公使達がいかにして籠城したか、また、11カ国をまとめあげたある日本人のことが書かれています。
歴史小説と言えども、読みやすい。
ただ、命を掛けた人々の話であるので暗い面もあります。
また、ミステリー的な側面も。
「日本人こそ最高の勇気と不屈の闘志、類稀なる知性と行動力をしめした、素晴らしき英雄たちである。」と
当時のイギリス公使に言わしめた日本人の活躍を知りたい方はぜひ一読を。 続きを読む投稿日:2017.04.16
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R.O.D ―第十二巻― 【書き下ろしイラスト付】
倉田英之, スタジオオルフェ, 羽音たらく / 集英社スーパーダッシュ文庫
まさかの10年ぶりの新刊!!
6
なんと10年ぶりに新刊がでた、このR.O.Dなんですど…
これまでの話をあんまり覚えてない!!
てかもう新刊がでないと思ってましたよ…
ビブリオマニア(読書狂)であり、紙使いである主人公の読子が繰り…広げるどたばたアクション
それにしても本好きな主人公といえば三上延さんの「ビブリア古書堂~」の栞子と被りますけど、栞子が陰とすれば、本作の主人公は陽と言った感じでしょうか
広げるだけ広げた風呂敷きが、なんとか本作で終息を見せ、次刊でいよいよ最終巻!!
まさにREAD OR DIE(読まずに死ねるか!)
2017年に発売される予定だが果たして?! 続きを読む投稿日:2016.09.25