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歴史ドラマと時代考証
小和田哲男 / 中経の文庫
ドラマ・時代考証の苦労話
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歴史好きなら知らぬ人のない小和田哲男先生の本。
大河ドラマ3作品の時代考証を通じての経験を書き綴っています。
製作サイドと歴史ファンの視聴者や学者仲間との板挟みになる話。
なかには、「それ、時代考証…の仕事じゃないだろ」というアホな話もあり、苦労が忍ばれました。
(「長浜城から琵琶湖の朝日が見えるか(※東岸なので夕日しか見えません)」とか) 続きを読む投稿日:2014.12.13
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「失敗」の経済政策史
川北隆雄 / 講談社現代新書
これぞ講談社現代新書! 失われた20年の経済政策の総論
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まさしく求めていた本でした。
「失われた20年」の経済政策をわかりやすく説明してます。
ジャーナリストらしい、両論併記的、中立的な抑えられた筆致で書かれています。
また、現在から振り返っての結果論で…はなく、当時の視点での記述が多いのも好感が持てました。 続きを読む投稿日:2014.12.13
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亜愛一郎の逃亡
泡坂妻夫 / 角川文庫
「ある結末につまづける亜」
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「亜愛一郎」シリーズの最終巻です。
最終話以外は淡々とこれまでどおりの短編が続きます。
そして、その最終話で明かされる亜愛一郎の正体。
唐突ではありますが、これまでのすべての話に伏線(?)が埋め込ま…れていました。
表紙の絵は古風ですが、決して古くささを感じさせない泡坂妻夫ワールドです。 続きを読む投稿日:2015.04.16
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修理さま 雪は
中村彰彦 / 中公文庫
大河ドラマ「八重の桜」のお共に
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大河ドラマ「八重の桜」でも描かれた会津戦争をテーマにした短編集です。
大河ドラマとは異なる説を元に描かれたもの、登場した人物の息子の悲劇…。
会津を題材に多くの作品を描いている作者の面目躍如たる一冊。投稿日:2013.09.24
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参謀
森繁和 / 講談社文庫
落合中日ファン必携の1冊。待った甲斐がありました。
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8年間の落合政権を支え、中日の黄金時代を作った森繁和ヘッドコーチが落合監督退団直後に出した本です。
落合監督の「采配」は、あまりにも一般論過ぎて、おもしろくなかったですが、こちらは、落合政権8年…間の様々なエピソードがしっかり書かれています。
2007年日本シリーズでの山井交代の一件も、それぞれの証言が微妙に違う理由が垣間見えました。
本書は、2014年3月に出た文庫版の電子化です。
そのため、文庫版まえがきで谷繁監督&森ヘッドコーチ就任時のエピソードや高木ドラゴンズのことにも触れられています。
また、巻末には2013年の落合監督との対談も載せられています。
通常版を持っている人にもお勧めな、落合中日ファン必携の1冊です。 続きを読む投稿日:2014.04.23
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月刊!スピリッツ 2015年11/1号
月刊 ! スピリッツ 編集部 / 月刊 ! スピリッツ
「究極超人あ~る」読切の前後編を一冊で!
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「究極超人あ~る」プレミアム読切、
「前編と後編で掲載誌変えるなんてズルい!」との声がありましたが、
電子版では、前編も同じ雑誌に載りました。
各所で品切れになってましたからね。 >週刊スピリッツの掲…載号
こういう柔軟性も電子書籍の良いところでしょう。
「最果てにサーカス」では、小林秀雄の心情、そして泰子を含めた三人の関係にも変化が!?
「パラパラデイズ」では、「ドキイ!!」。
「恋は雨上がりのように」では攻めるあきらちゃんが見られます。
いろいろ転換点のある号です。
新連載「サングリアル~王への羅針盤~」も、ワクワクさせる話の幕開けです。 続きを読む投稿日:2015.09.26